2011年5月30日月曜日

映像:「二本松市、独自に内部被曝検査へ~結果によっては避難も検討」

福島県二本松市の市長が立ち上がりました。国も県も助けてくれないため、市独自にホールボディカウンターによる市民の内部被ばく調査を行うことを決意したのです。国も県も県民を助けるよりも被ばくを隠したいのではないかと疑いたくなるほど、動きが遅いです。内部被ばく調査が福島県の他地域にも広がることを願っています。

http://youtu.be/s9e8rslKFhcより転載


二本松市の三保恵一市長は、5月27日、OurPlanetTVのインタビューに答え、独自にホールボディカウンターを利用した内部被曝検査を行うことを明らかにした。

今回ホールボディカウンターで内部被曝調査を行うのは、二本松市内の妊婦や子ども、屋外での作業時間が長い農家や建設業の人など。これまで国に内部被曝調査をするよう要請
­してきたが、国が取り組む予定がないことから、まずは20人に限定して、独自に調査をすることにしたという。

検査する人の選定や、公表の方法などが調整でき次第、早ければ今月中に検査を実施する方針だ。

福島県立医科大学のホールボディカウンターは利用できないため、県外の医療機関と提携する。

三保恵一市長は、「内部被曝がないというのを願っている」としながらも、結果によっては、子どもを含めた市民の避難についても検討すると明言した。

2011年5月28日土曜日

内部被ばくに対して気をつけること2

内部被ばくについて2つ紹介します。
1.5/27に行われたインディペンデントジャーナリスト、岩上安身氏による矢ケ崎克馬琉球大名誉教授のインタヴューは2時間近くと長いですが、必見です。かなり衝撃的です。
矢ケ崎教授は5/20の学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件(放射線の健康影響について) で衆議院国会審議の参考人と招致されている物性物理学の専門家です。
また、原爆症認定集団訴訟(2003~04年)で内部被ばくを証言したという経歴の持ち主です。
インタヴューの映像はこちら→http://www.ustream.tv/recorded/14985357
 
概要:インタヴューの一部書き起こしを見てくださいhttp://togetter.com/li/140870
前半のハイライト:内部被ばくがアメリカによって構造的に隠されてきて、被爆国日本はそれに追随してきたという話、日本政府が放射線許容量暫定基準値を設定するに当たって参照したICRP(国際放射線防護委員会)の妥当性への疑念など戦後の歴史を踏まえた話が非常に興味深いです。 
これについては、以前の講演をまとめたサイトがありました。インタビューの内容とほぼ同一だと思います。
核戦争に反対する北海道医師・歯科医師の会
第19回総会記念講演(2007年7月1日,北農健保会館)
「内部被曝──原爆・劣化ウラン兵器と人類への宿題(要旨)」
 
後半のハイライト(1時間16分辺りから) :矢ケ崎教授が「今、国、原発に近い自治体、住民が行うべきこととして提言。どうしても時間がなくて見られない人のために以下にまとめました。
・速やかに除染を行う
・高性能のマスク(普通のでもしないよりはまし)をし、内側に水を含ませると効果が上がる。
・ イオン交換、活性炭、ろ過(ち密な重層フィルターを組み合わせる)を組み合わせ、水の汚染をできるだけ取り除く。
・ 政府がきれいな水を調達すべき。個人負担だと出来る人、出来ない人が出てくる。
・福島の野菜は政府が全部買い取り、処分する。
・作物の作付けの判断は個人まかせにしてはいけない。風評被害ではなく、実害があるので人々が買ってくれないということがあり、偽装が起こる危険性がある。結局、被害を受けるのは農家。
・汚染表土を全部入れ替える。そうしないと30年、50年汚染された作物を作ることになってしまう。汚染土砂は、山に穴を掘って埋める。チェリノブイリでは今も土壌汚染のレベルが変わっていない。
動物だけでなく海藻類等について。東日本の海岸は汚染覚悟。西日本もやがて汚染進み、世界中へ。政府が海産物を全部買い取り生活保障するしかない。海産物は他国から買ってでもやらないと日本国の被曝は防げない。
・漁師の人に保障をして、食べるための魚ではなく、放射能が濃縮した魚を陸に揚げて、早く汚染を取り除くということも考える必要があるかもしれない。国が主導してやるべきこと。
・尿など、内部被ばくした証拠による測定値を全身の被ばく量と解釈してはならない。尿にはほんの一部しか出ない。ホールボディカウンターはガンマ線しか測定できない。
・内部被ばくの裁判をする場合、個人的に証拠持つ事と地域的な汚染の証拠を持つことが大事(その人個人によらない証拠が必要)空中線量だけでなく、土地の線量も記録しておく必要がある。裁判の証拠になりうる。 
・一番大事なことは社会としての健康管理と犠牲者(健康被害・死亡)の保障制度を行うこと。原爆認定でも個人より集団で訴訟を起こすと、よい判決が出やすい。
・ どこに行って何をしたか、体調変化の記録を個人的に取っておく。ノートにどんどん書き込むだけでも。自治体レベルで健康手帳を作るべき。医療現場に当たる方に知恵をもらう必要がある。

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2.矢ケ崎克馬琉球大名誉教授のように、内部被ばくの証拠として、福島原発周辺の住民に毛髪の保存を勧める動きがあるので紹介します。

将来、内部被曝による晩発性障害か
否か判定するために毛髪等の試料保存を

2011.05.28(Sat)  山野辺 滋晴 

農水省:セシウムは根菜類に移行しやすい

NHKニュースより(青字化筆者)

放射性物質濃度 根菜類は高め

5月28日 6時46分 
土に含まれる放射性物質が野菜や果物にどの程度吸収されるか、農林水産省が国内外の研究論文を調べた結果、ジャガイモやサツマイモなど根菜類で濃度が比較的高くなる一方で、葉ものの野菜や果物で低くなる傾向にあることが分かりました。
農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で影響を受けている農家の作付けや自治体の検査 の参考にしてもらおうと、土に含まれる放射性セシウムが野菜や果物にどの程度吸収されるか、国内外の研究論文を調べました。その結果、17種類の野菜と4 種類の果物で、栽培の過程で土から吸収される放射性セシウムの割合がまとまりました。それぞれ最大値で見ると、根菜類のジャガイモで0.13、サツマイモ で0.36と、水田の土から玄米に移る割合の指標とされる0.1を上回り、吸収される放射性物質の濃度が比較的、高くなることが分かりました。一方、キャ ベツで0.076、レタスで0.021、リンゴで0.003など、葉ものの野菜や果物で濃度が低くなる傾向にあるということです。農林水産省では「あくま で参考の数値だが、今後、栽培実験などを行って詳しいデータを積み重ね、より実態を反映できるようにしたい」としています。
厚生省のデータはこちらです。http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/pdf/110527-01.pdf

2011年5月27日金曜日

Links:福島原発事故後の放射能汚染基準まとめ

1.美浜の会HPに非常に気がかりなことが書いてあったので抜粋します。ぜひ全文をリンクで読んでください。(青字化筆者)http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/mhlw_kosho110328.htm

3月28日厚労省との交渉報告

◆「『直ちに健康に影響が出るレベル』がどういうレベルかは、厚労省としてははっきりしていない」

◆ICRPの集団被ばく線量リスク(1ミリシーベルトを2万人が被ばくすると一人のガン死リスク)は、「知らない」

◆食品の暫定規制値では、1年で17ミリシーベルトもの被ばくになる

◆食品の暫定規制値では、「後になって健康影響がでるかも知れない」

◆外部被ばくと内部被ばく全体についての被ばく管理は、どこが管轄しているか「知らない」

2011.3.29 美浜の会

2.食品の基準値についてわかりやすい図があったので以下より転載します。
「世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル」より
http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.html


















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3.5/26までの被ばく基準、放射能汚染基準についてまとめたリンクがありました。

ホット:
(2011.3.28)厚生労働省『放射線の食品暫定規制値では、「後になって健康影響がでるかも知れない」』と発言
『17mSvもの被ばくで、晩発性の健康影響はないのかと問うた。すると(厚生労働省は)「後になって健康影響がでるかも知れない」と小さな声で答えた。』
『食品の暫定規制値では、1年で17ミリシーベルトもの被爆になる。』
(そのリスクを理解した上で規制値を設定。不可解すぎる。)
http://blog.livedoor.jp/nihonmamorou/archives/51941720.html
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/mhlw_kosho110328.htm
(5.25)武田邦彦教授、現在の規制値通りに食材、水道を使用すると子供のトータルの被爆量は47.9ミリシーベルトと発言
『文部科学大臣が定めた年間20ミリSvをはじめ、食材、水道など、「規制値」通りの被ばくを続けたら、トータルの子どもの被ばく量は年間で47.9ミリシーベルトにのぼると、試算しています。』
(文部科学省はすでに、内部被ばく上限の数値に、食品からの被ばくが考慮されていないと発言していたが、武田教授もこの問題に言及。)
http://j.mp/k8Sz25
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65726947.html

(2011.5.19)『生茶葉の出荷制限、500ベクレル超で決着』
『厚生労働省が茶葉(規制値500ベクレル)での規制、農林水産省が茶飲料(同200ベクレル)での規制を主張し、調整が続いていた。』
『政府は18日、出荷制限の基準について、生茶葉から1キロ・グラムあたり500ベクレルを超えるセシウムが検出された場合とする方針を固めた。』
(kimuramoriyo『飲料茶は200ベクレル/Kg規制(厚労省)。生葉茶は薄めて飲むのでそれで規制するのは如何(農水省)。500ベクレル/Kgにアップ、で折り合ったようだ。上限アップならなんでもOK。』)
http://j.mp/izM7fm
http://j.mp/mD1BkG
(20111.5.3 22:50)住民との直接交渉で、原子力安全委員会『20ミリシーベルトを許容していない』、文部科学省『(原子力安全委員会と)考え方は同じ』
(20ミリシーベルト問題に関して、原子力安全委員会、文部科学省が一転否定派に)
(4月19日、文部科学省は、「国際放射線防護委員会(ICRP)は、大人も子どもも原発事故後には1~20ミリシーベルトの被ばくを認めている」と発言していた。)
(4月19日、原子力安全委員会は『安全委側は正式な委員会を開かず「委員会内部で検討し」(関係者)、午後4時ごろに「妥当だ」と回答した。』)
『原子力安全委員会「その20ミリシーベルトを基準とすることは、これはもうみとめられない。これははっきり申し上げさせていただきます。20ミリシーベルトを基準とすること、これは原子力安全委員会は認めておりません。で」』
『声「みとめていない?」』
『原子力安全委員会「認めておりません!」
原子力安全委員会「20ミリシーベルト、年間20ミリシーベルトの被ばくは許容しておりません。それはもうはっきり、原子力安全委員会としていわさせていただきます。」』
『文部科学省「考え方は同じでございまして、いわゆる、なんていいますか、20ミリシーベルトまで良いという基準ではなくて、……」』
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65726947.html
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011041900812
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=21096&blockId=9837126&newsMode=article
http://mainichi.jp/life/edu/news/20110503ddm002040055000c.html

(2011.5.12)Infosecurity.jp『ドイツ放射線防護協会、1kgあたり8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨』
『日本の野菜・穀物・肉類のセシウム規制値は500ベクレル(Bq)/kgとドイツの成人の約8ベクレル(Bq)/kgと比べて極めて高い基準である。』
『放射性ヨウ素が現在多く検出されているため、日本国内に居住する者は当面、汚染の可能性のあるサラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取は断念することが推奨される。』
『乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4ベクレル(Bq)以上のセシウム137を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。』
(日本では、ドイツ放射線防護協会の提言する基準の約60倍の量のセシウム137を含む野菜・穀物・肉類が流通している可能性がある。)
http://bit.ly/joWtv1

(2011.5.3 22:50)文部科学省、内部被ばく上限の数値に、食品からの被ばくが考慮されていないと発言。
『質問「食品は入ってますか?」
文部科学省「食品は…」
マイクを持つ男と、奥の男がアイコンタクト。奥の男が目で何かを伝える。
文部科学省「入っておりません」』
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65726947.html

(2011.4.22)児童の放射線許容量の撤回交渉で『国の設定した20ミリシーベルトには食物などや土ホコリなどによる内部被ばくなどは含まれてないことが判明し、再び会場は騒然とした。』
(武田邦彦教授なども言及しているとおり、食物、土ホコリ、雨など様々な要因によって被爆する可能性がある。)
http://nuclear2ch.blog39.fc2.com/blog-entry-242.html

(2011.4.19) 美作大学大学院教授(食環境科学)の山口英昌氏「1986年チェルノブイリの事故以降、日本は輸入食品に関してセシウムに特定し食品1kgあたりの規制値 を370ベクレルに設定しています。しかし今回の原発問題を受け、3月17日に厚労省が各自治体に通達した暫定規制値は1kgあたり500ベクレル。規制 値が甘く設定されてるんです」
(日本の食品の放射性物質規制値は、チェルノブイリ原発事故の時は370ベクレル。福島原発事故では500ベクレル)
http://news.livedoor.com/article/detail/5501391/
(2011.4.13)IAEAが採用している土壌サンプリング方法は『土壌の表面に付着している』放射性物質の分析だが、日本は『土壌を深さ約5センチまで掘り、採取した土壌1キロ・グラム当たりの放射性物質濃度を調べている』。
そのため、何度分析しても、IAEAより遥かに低い値が発表され続けている。
(他県の牛乳を混入して検出量を下げたことに続き、土壌のサンプル対象を放射性物質の行き渡らない深さまで加えることで、検出量を大幅に低く発表している可能性がある。)
http://www.nikaidou.com/archives/12567

(2011.4.15)高木義明文部科学相、子供も被爆量基準を成人と同じ20ミリシーベルトを目標にすると発言。
(原子力安全委員会の代谷誠治委員が子供は『成人の半分に当たる年10ミリシーベルト以下の被ばくに抑えるべきだ』と発言。
代谷委員『少なくとも半分ぐらいとすべきだ』
高木義明文部科学相は『委員の発言は、安全委全体の見解ではない。目標は20ミリシーベルトで、(基準厳格化により)学校を頻繁に移動させることはできない』と発言。)
(高木義明文部科学相の基準ではリスクが高すぎるのでは?)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000047-jij-soci

(2011.4.11)日本政府設定の要避難基準は「チェルノブイリ」移住基準の4倍
『原発から半径20キロ圏外でも、「放射線の積算量が年間20ミリシーベルト以上に達する」と予測される地域を「計画的避難区域」として、1ヵ月めどに避難を呼びかける、と発表した。』
『「チェルノブイリ」事故による移住、つまり避難の基準は、年間5ミリシーベルト』
『つまり日本政府の基準値とは、IAEAの観測値の最も高い部類の地区だけをカバーする代物なのだ。』
(異例の震災の後にやってきた、異例尽くしの放射能基準)
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/04/post-94d0.html
(2011.4.9)原乳の放射性物質の検査方法が改変される
『今回から検査方法を改め、前回(3月29日)に暫定基準値を下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、県内10の乳業メーカーなどが、他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。』
(他の市町村産の原乳を混入することで、出荷を可能にするという方法)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110409-00000500-san-soci

(2011.4.8)『生産したコメが食品衛生法上の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える可能性の高い地域について、稲の作付け制限を行うと発表』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000127-jij-pol

(2011.4.7)2011年4月6日までの避難対象は年間50ミリシーベルト。
2011年4月6日以降の避難対象は年間20ミリシーベルト。
国際放射線防護委員会の緊急時被ばく量は年間20-100ミリシーベルト。
2011年3月時点での国際放射線防護委員会の年間被曝限度量は1ミリシーベルト。
『国際放射線防護委員会(ICRP)は、緊急時の被ばくについて年間二〇~一〇〇ミリシーベルトを超えないようにするとの勧告を既に出している。
原子力安全委員会の代谷(しろや)誠治委員は六日、記者会見し、年間の被ばく放射線量が二〇ミリシーベルト以上になる場合は避難指示などの対策が必要との見解』
『これまでの国の指針では、外部被ばくが予想される場合、一〇~五〇ミリシーベルトが屋内退避、五〇ミリシーベルト以上が避難とされる。』
(日本で避難が必要となるのは、ICRPの緊急被爆量の下限値に含まれたとき)
(今までの暫定基準だった年間50ミリシーベルトよりは厳格化された)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011040702000031.html?ref=rank

(2011.4.4)厚生労働省が、放射能物質による水道水摂取制限の統一ルールを策定
『水道水から放射性物質が検出された際の摂取制限と解除に関するの統一したルール作りに関しては、東京都や、栃木県などの自治体からの要請も上がっていた。』
『今回の新ルールでは基本は3日間の平均値をとり、水道水から検出された放射性物質の量が基準値を超えた場合に摂取制限がとられる。ただし、基準値を大きく上回る場合には、直ちに摂取制限が実施されることになる。』
(今まで自治体レベルでの判断だったのが、国の基準による判断に切り替わる。
ただし、判断基準が『一日単位』から、『基本は3日間の平均値』を取るという方式に切り替わるため、『基準値を大きく上回らない』基準値超えの水道水に関しては、3月17日の基準変更に続き実質上、放射能物質の基準がさらに緩められてしまう状況が発生する可能性がある。)
http://water-news.info/1403.html
(2011.3.26)国際放射線防護委(ICRP)、一般人の被曝限度量引き上げを提案
(一般の人の年間被曝限度量を現在の年間1ミリシーベルトから、1~20ミリシーベルトに引き上げるよう提案)
(こうでもしないと、福島県浪江町の1日の放射線量は約1.4ミリシーベルトなので、約17時間屋外にいるだけで年間限度量を超えてしまうわけだが、果たして被爆限度量を20倍にして安全なのかどうかは意見が分かれそうだ。)
http://nuclear2ch.blog39.fc2.com/blog-entry-95.html

(2011.3.25)放射性物質:食品や飲料水、規制値緩和へ 食品安全委
(内閣府の食品安全委員会は25日、暫定規制値の根拠となっている健康への安全性の許容範囲を広げる方針を固めた。)
http://mainichi.jp/select/science/news/20110326k0000m040133000c.html

(2011.3.24)日本の水道水の基準値は、今回の原発事故前までは10ベクレル/Lが基準値でした。
ところが、福島原発事故後の3月17日に、突然この基準値が変更されることになりました。
(水道水へ含まれる放射性ヨウ素の基準値が、10ベクレルから300ベクレルに)
http://blogs.yahoo.co.jp/tessai2005/64269344.html

(2011.3.17)厚生労働相の食品における被爆基準は原子力安全委員会の暫定基準を用いることに決定
http://www.at-s.com/news/detail/100011220.html

IAEAの本質:核軍縮、核廃絶とは無縁、主目的は原発推進

IAEAは原発推進団体であるという話はよく聞きますが、自身もIAEAに勤務したことのある
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員教授の吉田寅彦氏の文章にはっきりと書いてあったので紹介します。

「IAEAの本質を知らない日本人」
http://www.yoshida-yasuhiko.com/nanp/post-87.html
から一部抜粋しますが、上記リンクで全文読むことをお勧めします。
ノーベル賞受賞とエレバラダイ事務総長の言動で、軍縮と究極の核廃絶に努力しているがごとき錯覚をいだく日本人が多いが、これは反核・反原発の人びとの「大いなる幻想」だ。核軍縮、核廃絶とは全く無縁、しかも主目的は原発推進にある。拡散阻止は軍縮ではない。 
IAEAは、そもそもアイゼンハワー大統領の"Atoms for Peace"(平和のための原子力)提案にもとづいて、原発を大いに普及しよう、しかし核物質が軍事目的に転用されるのを未然に阻止しようという2つの目的を両立するために設けられた機関だ。その後1970年にNPT(核不拡散条約)が発効して、世界中の「非核兵器国」(Non nuclear-weapon states)はすべての核物質を申告してIAEAの査察を受けることになった。これを「包括的保障措置」という。

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IAEAはチェリノブイリ事故によるがん死数を過小評価している疑いも持たれているようです。

京都大学原子炉実験所 今中哲二氏の発表「チェルノブイリ事故による死者の数」から以下の表を抜粋します。ぜひリンク先http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=412
で全文お読みください。
表中のフォーラムというのはIAEA、WHO(世界保健機構)など国連8機関にウクライナ、ベラルーシ、ロシアの代表が加わって2003年に結成された「チェルノブイリ・フォーラム」のことです。

表2.チェルノブイリ事故によるガン死数の見積もり
評価者 ガン死数 対象集団 被曝1シーベルト当りガン死確率
フォーラム(2005) 3940件 60万人 0.11
WHO報告(2006) 9000 件 被災3カ国740万人 0.11
IARC論文(2006) 1万6000件 ヨーロッパ全域5.7億人 0.1
キエフ会議報告(2006) 3万~6万件 全世界 0.05~0.1
グリーンピース(2006) 9万3000件 全世界

2011年5月26日木曜日

映像:5/23子供に年間20mSV文科省抗議運動

「20ミリシーベルト基準」撤回を〜福島の父母らが文科省に要請行動




5/23 子供に年間20mSVに抗議するために福島からやってきたお母さん達、サポートする市民達が文科省の前で抗議した様子、インタビューです。
お母さんたちの切実な声を聞いてほしい。文科省の担当者はこの後に及んで年間100mSV浴びても被害が出ないと言いました。あまりにひどい話。
日本医師会も文科省の「子供に年間20mlSV」を疑問視し、被ばくではできるだけ少なくすべきだと言っているというのに)

福島に住んでいなくてもこれは決して他人事じゃありません。これをOKにしたら、どうなるのか考えてみてください。
それで本当にいいんでしょうか?

それは困る、嫌だという人はせめて署名しませんか。

オンライン署名はhttps://spreadsheets.google.com/viewform?hl=en&formkey=dHpZWTdLNy0yTGxfV2EtRUFqWHVwdnc6MQ#gid=0
署名の詳細については一度 5/23文科省へ [子ども20ミリシーベルトを撤回せよ!]
に書いたのでそちらを見てください。

関東のホットスポット2

関東のホットスポットの続報です。

最近では市が独自に測定を行うところもちらほらと出てきたようなので紹介します。これを見ると、一部市民による自主的な放射線測定が決して見当違いではなかったことがわかります。


1.茨城新聞http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13063310076909より。国の暫定基準である毎時3.8マイクロを基準に解釈しているところがどうかと思いますが、数値が出てきたことはよいことです。
2011年5月26日(木)
守谷の全37地点、放射線基準以下
守谷市は25日、市内の幼稚園、小中学校、市役所など37地点で測定した放射線量について、「いずれの地点も国の暫定基準値を下回った」と発表した。

東京電力福島第1原発事故に伴って24日に実施した測定には、県から配布された機器を使用。地表から50センチでの最高値は毎時0・490マイクロシーベルト、最低値は0・228マイクロシーベルトだった。

また、25日の県モニタリング車(市役所・地表から2メートル10センチ)に合わせて行った測定では、モニタリング車の毎時0・212マイクロシーベル トに対し、0・320マイクロシーベルト。いずれの数値も国が定める暫定基準値(1日8時間の屋外活動で毎時3・8マイクロシーベルト)を下回ってい る。

同市は幼児施設、小中学校などでの放射線量測定を、毎週1回実施する予定。測定機器も、県提供以外に独自で購入し、測定に役立てるという。
2.松戸市ホームページより抜粋
松戸市では、平成23年5月23日(月)より、携帯用簡易測定器において市内における放射線量の測定を開始いたしました。
なお、測定値は、文部科学省などが行っているモニタリングポストでの測定とは、機器の違いや、測定高さなどの違いにより比較はできませんのでご承知おきください。
松戸市の5/23の測定値が見られます→  平成23年5月23日(月)の測定値(56KB, PDFファイル)


3.各自治体発表の放射線量率測定値をGoogle Mapにプロットしてくれた人がいます。 
関東の汚染区域の輪郭が一目でわかります。

2011年5月25日水曜日

テレビ:医師が福島の子供達の被ばくの実測法を提案

5/23放送のBSフジPrime Newsがかなりまともに「子供に20mSV問題」を特集していました。
公式HPでダイジェストが見られます。

とくに後半の西尾正道(北海道がんセンター院長)の提案は
必見!                     
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d110523_0 

西尾院長の発言をまとめます。

・推測の値で議論してもしょうがないから今までの被ばくの値を実測して、その上で議論すべきと。
・そのためにも、医療従事者が自分の浴びた放射線を知るためにつけるガラスバッチを福島の子供達に使って、計ればよいと提案。
・驚愕の事実は、医療従事者22万人の年間外部被ばく量は0.21mSvに過ぎないということ。このまま何も策を打たないと、福島の子供はなんとその100倍を許容させられちゃうかもしれない!

この医療従事者が使っているバッジはこういうもののようです。高価ではないようです。すぐにでもこれを使って、福島の子供達の被ばく量の測定されることを願っています。

http://www.nagase-landauer.co.jp/product/radiation_pers/index.html 

2011年5月24日火曜日

福島原発たまり水よりストロンチウム検出とその影響

5/20に
ストロンチウムなどの放射線核種のモニタリングの必要性
という記事を書きましたが、22日、東電が福島原発の地下たまり水から、多量のストロンチウムも測定されていたことを明らかにしました。
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以下に関連記事をリンクします。

三重大学の勝川教授のブログに
「海洋の放射性ストロンチウムの放出について」という記事があります。
http://katukawa.com/?p=4422

書き出しだけ引用します。

ストロンチウムは、ヨウ素、セシウムと並ぶ主要な被曝源です。海洋に排出されたストロンチウムは、主に魚の骨や貝殻に吸収されます。ひとたび吸収されたストロンチウムは、なかなか排出されません。成長期の子供が食べると骨に取り込まれるので、注意を払う必要があります。 

また、講談社の現代ビジネスにはこんな記事も。
ダダ漏れなのか! ストロンチウム90が海を殺す恐怖東電の情報操作にはもうウンザリだ! http://gendai.ismedia.jp/articles/-/5170?page=3

書き出し部分を引用:
「ストロンチウム89、90はカルシウムと同じ働きをして骨に沈着し、造血器官に直接ベータ線を当てるので、白血病やがんの原因になります。体内に入った セシウムは約100日で半分に減りますが、ストロンチウム90は半分に減るまでに約3000日掛かるとされています。ストロンチウムが沈着する骨はセシウ ムが沈着する筋肉に比べて代謝が遅いため、体内被曝においてはストロンチウムのほうがより危険なのです」

2011年5月23日月曜日

食品に含まれる放射性核種を低減する加工・調理法

公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センターのHPが役立ちそうです。
http://www.rwmc.or.jp/library/other/kankyo/

「食品の調理・加工による放射性核種の除去率」という文書に、具体的な調理法で放射性物質が低減する等の記載が大量にあります。 参考文献は学術論文のようですので、信頼性はあるのではないかと思います。

環境パラメーターシリーズ4 「食品の調理・加工による放射性核種の除去率」


一例をあげると、
1 - 4 -2. 野菜
果菜のキュウリ、ナスは、水洗すると放射性降下物ストロンチウムー90の50-60パーセ
ントが除去される。葉菜のホウレンソウ、シュンギク等は煮沸処理( いわゆる“あくぬき")によって、セシウム、ヨウ索、ルテニウムの50-80パーセントが除去される。酸漬けのキャベツ、レタスのストロンチウムー90 は30-60パーセントが除去され、小さいキュウリの酢漬け( ピクルス〉では放射性降下物の90%が除去される。Grauby報告(1989) によれば、放射性核種を添加した土媛で栽培したグリーンピースの場合でも、酢による洗浄と煮沸処理(あくぬき)によって、ストロンチウムの70パーセント、セシウムの50パーセントが除去されている。 

2011年5月22日日曜日

元東電社員の内部告発

10年前まで東電社員で、福島から高知に避難している男性の内部告発&放射線対策の話です。

ロイター:東芝、三菱など「フクシマ」を商機に原発売込み中

ロイターの記事です。

http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201105120061.htmlより(青字化筆者) 

特別リポート:世界の原発ビジネス、「フクシマ」が新たな商機に

2011年5月12日12時25分

[東京 12日 ロイター] 東京電力<9501.T>福島第1原子力発電所の放射能汚染事故は、日本のみならず、米独など海外各国で反原発ムードを勢いづけた。しかし、世界の原発ビジネスには必ずしも逆風は吹いていない。
新興国の電力需要や地球温暖化への懸念が高まる中、原発プラント各社はむしろ「フクシマ」を奇貨とし、安全性を掲げて新型原子炉の売り込みを加速させて いる。市場規模1兆ドル(約90兆円)とも言われる原発商戦。官民入り乱れ、激しい主導権争いが続く巨大市場の熱気は容易に衰えそうにない。
原子力ルネサンス―。1986年4月に旧ソ連(現ウクライナ)で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故以来、約四半世紀に及んだ「冬の時代」を経て、原子力発電は化石燃料に代わる有力エネルギー源として息を吹き返し始めた。地球温暖化阻止のため、原発の再認知は避けて通れない道というのが各国政府に共通 した認識だ。しかし、その機運の高まりに「フクシマ」が冷水を浴びせた。
東日本大震災とそれに続く東電・福島原発の事故の直後、ドイツのメルケル首相は1980年以前に稼働した国内の原発7基について一時稼働停止を発表。そ れに続いて、イタリア政府も原発再開に向けた議論を無期限で凍結する方針を表明した。スイスでは3基の原発建設手続きが中断、さらに同国経済相が「新規の 原発建設は不可能」との見通しを示した。いずれも、国内に高まる反原発の世論を目の当たりにした突然の政策転換だった。
全土に104基を抱える世界最大の原発保有国、米国。オバマ政権はクリーンエネルギーとして原子力発電推進の姿勢を変えていないが、福島原発事故の影響で、新規の建設計画はほとんどが棚上げ状態になっている。米電力大手NRGエナジーは、東芝<6502.T>が参加するテキサス州での原発2基の増設計画を断念した。安全基準をめぐる不透明感が高まっている、というのがその理由だ。
<「フクシマ」がセールストークに>
各国に連鎖する「フクシマ」ショック。しかし、世界全体を眺めてみると、福島原発の惨事が原子力産業にもたらした打撃は、チェルノブイリ事故の時ほどの 深刻さを見せてはいない。日本を襲った放射能災害が一部先進国の原発計画を大きく揺さぶっているのは間違いないが、その一方で、中国、インド、中東、東欧 などの新興国における原発需要は根強く、建設推進の方針に揺らぎはみられない
東日本大震災前、世界各国で建設を計画または提案中だった原子炉の数は300基を超す。その大半が新興国で、その後も計画を見直す動きはあまり表面化し ていない。変化があったとすれば、福島原発の惨状を知った発注者側が「より安全な原発」を求めるようになった点だ。「ノー・モア・フクシマ」。日本を襲っ た未曽有の放射能災害は、皮肉にも、世界の原発メーカーが次世代プラントを売り込む新たなセールストークになりつつある。
例えば、チェコの国営電力会社CEZ。同社には、総額300億ドルに上る大型契約を獲得しようと、米国、フランス、ロシアの 3つの事業体から競うようにオファーが寄せられている。オーストリア国境に近いテメリン原発に2基、東部のドゥコバニー原発に1基、隣国スロバキアに2基 の炉を建設する計画をめぐり、東芝傘下の米原子力大手ウエスチングハウス(WH)、ロシアの原子力企業アトムストロイエクスポルトと地元のシュコダの国際 企業連合、仏アレバが受注争いを繰り広げている。
同社の原発プラント建設担当の幹部、ペトル・ザボドスキー氏はロイターとのインタビューで、「原子力エネルギーは過去の出来事からの教訓を踏まえてこそ 活用できる」と表明。「日本で起きたことを分析し、そこから学んだことをサプライヤーの選択に生かすつもりだ」と述べ、プラント選定の条件として従来以上 に安全性を重視する意向を示した。
<次世代原子炉めぐり火花> 
すでに各国の原発メーカーは、独自の安全技術を盛り込んだ新型炉の開発、売り込みに激しい火花を散らしている。技術力の高い欧米メーカーが有利になる か、あるいはロシアや韓国といった低価格炉のサプライヤーが勢力を伸ばすのか。少なくとも、先進各国で原発建設が立ち往生している現状では、各メーカーが その分小さくなったパイを争うこととなり、競争は激化する。「フクシマ」ショックが長期化すれば、原子力産業の勢力地図が塗り替わる可能性も否定できな い。
安全性を重視した次世代原子炉の開発で先頭集団を走っているのは、原子力世界最大手の仏アレバ。同社が手掛ける第3世代炉「欧州加圧水型原子炉 (EPR、出力1650MW)」は地震や津波といった自然災害に備えて複数のバックアップシステムと安全装置が付いた設計で、2001年9月の米同時多発 攻撃のような航空機の衝突も想定した災害耐久力が売り物だ。
「将来を担うのは低価格炉ではない」―。東日本大震災の数日後、「アトミック・アンヌ」の異名で知られる同社のアンヌ・ロベルジョン最高経営責任者(CEO)はこう語り、EPRの優位性を強調した。
同社によれば、EPR1基が1年間に炉心溶融(メルトダウン)を起こす確率は100万分の1未満で、第2世代原発の1万分の1と比べて安全性が大きく向 上した。仮に、最悪シナリオのメルトダウンが起きた場合でも、EPRが格納容器底部に備える「コアキャッチャー」が溶け出した炉心をせき止め、溶融物が地 中に浸出するような事態には至らないという。「フクシマの炉がもしEPRだったなら震災に耐えられた」とアレックス・マリンチッチ最高技術責任者 (CTO)は言い切る。
EPRはフィンランドのオルキルオトで第1号機、仏フラマンビルで第2号機が建設中。さらに中国広東省台山でもEPRを2基建設しており、1基目は2013年、2基目は2014年に操業開始予定だ。契約額は80億ユーロという。
これに加え、フランスのある当局者はロイターに対し、中国が国内の中規模プラントに第3世代原発技術を導入する意向だと明らかにした。これはアレバ陣営に とって大きな追い風となる可能性がある。同社は三菱重工業<7011.T>と合弁会社「アトメア(ATMEA)」を設立し、中型の第3世代炉 である加圧水型軽水炉(PWR)「アトメア1」(電気出力1100MW)を開発・販売している。
アトメアは英国、米国、インド、中国、チェコなどと約20のプロジェクトを交渉中。福島原発事故のため事業の遅れも懸念されているが、同社は2030年までに世界の新設原子炉市場で3分の1のシェア獲得を狙っている
<新興勢力も新型炉で追撃>
世界の原子力業界は現在、アレバと三菱重工の連合、東芝傘下のウエスチングハウス(WH)、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所<6501.T>の連合という3陣営がしのぎを削る構図となっている。最大手のアレバにとって、背後を脅かす最大のライバルはWHだ。
WHは中国で、第3世代原子炉「AP1000」を計4基建設中。1基目の操業開始は2013年を予定している。最新モデルとされるAP1000は、 EPRのように安全対策として幾重ものバックアップシステムを備えるのではなく、「受動的安全性」というコンセプトを採用。非常時には、原子炉上部に設け られた30万ガロン(115万リットル)の水タンクの弁が自動的に開き、重力で水が注がれて炉心を冷却する仕組みで、電力を使って冷却水を注入する必要が ないためバックアップの動力も不要という。
同社もアレバ同様、自社の新型炉であれば東日本大震災と津波の被害にも耐えられたと主張する。WHのアリス・キャンドリスCEOは、今秋にも中国でさら に10基のAP1000建設に最終合意するとの見通しを示した。また英国、チェコ、ポーランド、リトアニアにも同炉を輸出する交渉が進んでおり、ブラジ ル、インドとも予備交渉を始めたことを明らかにした。
「フクシマの惨事を受けて多くの人が受動的安全性の利点を理解し、AP1000の市場シェアは伸びるだろう」と 同CEOは市場の先行きに強気を崩さない。
「フクシマ」ショックの広がりにも、ひるむところを見せないアレバとWH。それに比べ、劣勢に立たされているのはGE─日立だ。両社の合弁「GE日立 ニュークリア・エナジー(GEH)」は日本で「改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)」と呼ばれる第3世代機2基を運営しており、さらに新型の「単純化沸騰水 型原子炉(ESBWR)」を開発中。米カーネギー国際平和財団のアソシエート、ジェームズ・アクトン氏は「福島第1原発の原子炉を設計したGEが受ける痛 手はとりわけ大きい」との見方を示す。
しかし、次世代原子炉の開発は、欧米企業だけの専売特許ではない。三菱重工の改良型加圧水型炉(APWR)、韓国製のAPR‐1400、ロシア型加圧水 型炉(VVER)、中国のCNP1000はいずれも第3世代の新鋭原子炉で、アレバやWHにはあなどれない存在だ。
韓国勢は2009年12月、アラブ首長国連邦(UAE)で中東初の原発建設プロジェクトを受注、原発輸出として初めての実績をあげた。韓国電力公社 (KEPCO)<015760.KS>、現代建設<000720.KS>、サムスンC&T<000830.KS>で 作る同国の企業連合が、アレバ、WH、GEHといった並み居る強豪に競り勝ったとのニュースは業界内でも驚きをもって受け止められた。
一方、ロシアは「第3世代プラス」型となるVVER1000、VVER1200を武器に、海外市場で攻勢をかけている。同国の目標は、原子力関連資材・ 技術の輸出を2030年までに現行の3倍の年間500億ドルへ拡大すること。国営原子力企業ロスアトムの広報担当は「われわれはこの25年間、チェルノブ イリ事故から学び続けてきた」とロシアの優位性を強調、福島原発事故の影響を気にする様子は見られない。国際原子力機関(IAEA)出身の同国の原子力専 門家は「チェルノブイリは悲劇だったが、そこから教訓も得られた。ロシア製原子炉は完全にIAEAの基準を満たしている」と胸を張る。
ロシアの第3世代プラス炉の価格は1基30億─60億ドル。世界のウラン濃縮能力のほぼ4割を有し、年間約30億ドルの核燃料を輸出するロシアは、自国の原子炉の購入者には特別価格で燃料販売も行っている。
震災直後の3月15日、ロシアのプーチン首相はベラルーシに飛び、90億ドル規模の原発建設案に合意を取り付けた。その翌日にはメドベージェフ大統領が トルコのエルドアン首相と面会し、ロシア製原子炉4基を輸出する200億ドル規模の計画推進を確認した。自ら「首脳セールス」を展開してロシア製原発を売 り込んだプーチン首相、メドベージェフ大統領が強調したのは、自国製の安全性の高さと価格競争力だった。
<台風の目は中国市場>
「原発ルネサンスの推進力になってきた世界の社会的、政治的、経済的な条件は依然として整っている。その条件とは、原油価格、エネルギー安保、資源不 足、そして温暖化を防ぐ低炭素系燃料の必要性だ」。ロイド船級協会(LR)で国際的な原子力問題を担当するリチャード・クレッグ氏はこう指摘し、反原子力 ムードの高まりとは裏腹に、世界各地で原発建設の動きが続くと予想する。
「台風の目」となりそうなのが中国の動向だ。現在、米国、フランス、ロシアのメーカーから原子炉を輸入している同国だが、原発輸入国からの脱却を目指し、国産原子炉の開発・生産にも拍車をかけている。
2007年3月、海外技術を導入して国産の第3世代炉を開発することを望んでいた中国は、アレバではなく、WHと契約を結んだ。WHが53億ドルで AP1000の技術移転に合意したからだ。一方、技術移転に消極的だったという理由で苦杯を喫したアレバも、手をこまねいていたわけではない。WHとの受 注競争に敗れて以降、中国広東原子力発電グループへの技術移転に同意し、台山原発などへEPRを供給する契約を相次いで締結するなど、WHを猛追してい る。
アモイ大学エネルギー研究院の李寧院長は、フクシマ危機によって、中国でも主流の原子炉が第3世代型にシフトするとみている。WHとアレバに競争上の優 位性があるとしても、中国メーカーがその技術を習得するのは遠い将来ではない。李院長は「わが国が第3世代炉技術の完全国産化を達成すれば、ほどなくして 原発輸出国となるだろう」と予測する。
中国がこの先、第3世代炉の輸出ビジネスでアレバやWHと肩を並べるまでになるとの予想もある。世界の原子力業界に詳しい米国の独立系原子力コンサルタ ント、ジョン・ポルシン氏は、中国が既に「EPRを含む原子炉をアレバの3割引きの価格で請け負えると公言している」と述べた。同氏によると、中国は南ア フリカ、アルゼンチン、サウジアラビアに対し、「国産の第3世代」とうたうCNP1000の売り込みに乗り出しているという。
価格競争力を備えた中国の次世代原子炉が世界市場に参入すれば、既存のサプライヤーにとって新たな脅威となりかねない。「中国は2013年から原発技術 の輸出をスタートする方針を示している。福島原発事故により若干の遅れが出るとして、私は2014年か2015年に実現するとみている」というのがポルシ ン氏の予想。「フクシマ」でいったん萎縮した「原発ルネサンス」が、中国を軸に再び広がる可能性は少なくない。
(Geert De Clercq、Muriel Boselli、植竹知子、編集:北松克朗)

2011年5月21日土曜日

首都圏を中心とした関東全域で土壌調査が行われます

ジャーナリスト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」に
具体提案「首都圏などの関東100ヶ所土壌調査」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/0fbc7eeffd811f8c32096cc68b3ab95d
という記事があります。

一部抜粋すると(青字化筆者)、

首都圏を中心とした関東全域で土壌調査を行います。最低100ヶ所は、行いたいと思 います。少なくとも首都圏はおおまかに全域をフォローできるように、散らせるかどうかを検討しています。墨田区で申し出が数十人きていますが、他にメール で二十人くらいのお申し出があります。集計作業が進行中ですが、集計次第、どの地域が足りないので、お申し出下さいというおねがいをいたします。地域が大体固まって、確定したら、日付を確定し、一斉に土壌をきまった方法で採取していただき、それを同一の検査機関に送ると言うシステムを考えています。まとめ る必要があれば、一端あるポイントに送ってもらい、そのポイントからまとめて送ると言うシステムになるかもしれません。週内まとめて、来週早い段階で、段 取りを決めたいと思います。とにかくお申し出がある方はメールで名前、住所、電話番号明記して、連絡してください。きまり次第、連絡します。一検体一万五 千円で対応可能ときいています。検体をまとめてやってもらうことで、多少交渉もする予定ではあります。
ということです。

関心のある人は直接、木下氏にご連絡ください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

米国、東北新幹線の駅の放射線測定値の発表

米国が東北新幹線の被ばく量や健康基準を超過した駅名を公表

(原子力緊急事態宣言HPに飛びます↓)

http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_18.html?spref=t

上記記事の資料の出所は米国エネルギー省のブログ(May 13, 2011の記事)です(英語)。

http://blog.energy.gov/content/situation-japan

2011年5月20日金曜日

ストロンチウムなどの放射線核種のモニタリングの必要性

(5/21 一部ヌケを修正し、上書き)

どうもヨウ素とセシウムばかりが注目されていますが、どうやら現在ストロンチウムなど他の放射線核種の測定がきちんとされていない疑いがあります。

JAPAN MAIL MEDIA
「Ex 被曝者に放射性核種による内部被曝についてインフォームドコンセントを」
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report22_2385.html
より抜粋(青字化筆者) 

平常時モニタリングでは、ストロンチウムを含む様々な放射性核種が測定対象として取上げてあります。しかし、今回の原発事故のような緊急時モニタリング時 には、測定対象は放射性のヨウ素、セシウム、ウラン、プルトニウムだけに限定され、ストロンチウムを始めとする多くの放射性核種が当初の測定対象から除外されています。
また、福島原発から漏れた汚染水の処理を請け負っているアレバの水処理システムは基本的にセシウムを除去するためのもので、その他の核種についてどのような処理になるのかはわかってないという情報もあります。

詳しくは→ジャーナリスト木野龍逸のブログへ

環境にどんな放射線核種が出ているのかわからないというのは問題です。早急に詳細なモニタリングを行うこと、情報公開を行うことが求められます。問題にする人が増えれば、国も動かざるをえないと思うので、声を上げることが大事だと思います。

2011年5月19日木曜日

オンライン署名 「菅さん、原発やめる政策支持します」

国際環境NGOグリンピースが以下のようなオンライン署名をやっています。
賛同できる方は署名をお願いします。

グリンピースジャパンHPより転載。

オンライン署名 「菅さん、原発やめる政策支持します」


菅首相宛てのお手紙に賛同いただける方は、このページのフォームで署名にご参加ください。
2011年6月7日17:00まで受付中! 署名フォームへ
3月28日~4月24日まで行った「エネルギー基本計画」の白紙見直しを求める署名は18,411筆のご参加を頂き、菅首相の「エネルギー基本計画」白紙見直し表明を大きく後押ししました!
今回もぜひ、みなさんの力でよりよい日本のエネルギーの未来を!

内閣総理大臣 菅直人さま


©Chiaki Oshima / Greenpeace
先日は、原子力に半分も依存している現在の「エネルギー基本計画」の 白紙見直しを表明してくださって、ありがとうございます。
浜岡原発停止の要請に続いてうれしい驚きでした。
菅首相の勇気ある決断を、私も支持します。
しかし今も、東京電力福島第一原発の事故で放射能が大量に出ています。
福島では地震で被害がなくても家に帰れず、健康への影響も心配されます。
海でいつ泳げるのか、魚や野菜をいつ安心して食べられるようになるのか、不安なことばかりです。
経済への影響も計り知れません。
原発がなければ、こんな事故は起きなかったのに。
世界中に放射能汚染をまき散らすような国になってしまって、悲しいです。
こんなことを繰り返さないために、原発は、もうやめましょう。
災害に強い分散型の自然エネルギーと、省エネ・エネルギー効率化の技術を日本の新しい産業として、みんなで育てましょう。

白紙見直しにもかかわらず、菅首相の
「原発の継続的な使用を明確に打ち出す。」
「G8で過度な“脱原発”の流れとは一線を画す立場を鮮明に打ち出す。」
と言う発言が報道されていますが、大震災と原発事故発生から3カ月となる6月11日までに、

  • 新しい原発をつくらないこと
  • 今ある原発を廃止していくこと
を表明してください。
菅首相のリーダーシップを期待しています。
どうぞよろしくお願いします。

みなさんから頂いた署名は、グリーンピースが取りまとめて菅首相宛てに提出します。
なお、正式な署名として受け取っていただくために、お名前、ご住所が必要ですので、お手数ですがご協力下さい(Eメールアドレスとメールマガジンの希望については提出されません)。

ご送信いただいた個人情報は、プライバシーポリシーに基づいて管理させていただきます。
プライバシーポリシーはこちら >>

2011年5月18日水曜日

Web:ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳

前にも当ブログで紹介したサイトですが、

ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳を更新しています。→http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329 


HPには粒子分布シュミレーション図や見方の注意書きもあります。
ぜひブックマークして、まめにチェックしてみてください。当ブログの役立つリンクにも載せました。
日本政府がSPEEDIを公開してくれるまではこれが頼りです。


with eyes closed by Kan Yamamoto HPより抜粋:

現在(5/18更新)の予報です。初めてご覧の方はまず左の解説をお読み下さい。


5/18(水)日本の天気は勢力を強める高気圧に支配されます。その中心は南日本に位置し、気流は穏やかでしょう。そのため大気中の粒子はおおむね飛散する事なく発信源付近に留まる見込みですが、一部は僅かながら北東または東へと運ばれて行くでしょう。

5/19(木)天候を支配する高気圧の中心は東へと進んできます。それに伴い大気中の粒子は主に太平洋上を北東の方向へと飛散されますが、一部は東北地方の太平洋沿岸部にも影響を及ぼすでしょう。

5/20(金)ロシアの沿岸部上空で弱い低気圧が発生します。この低気圧と日本列島の南の海洋上にある高気圧の間で、風向きはおおむね西の風となりますが、大気中の粒子は北日本にも到達する見込みです。


※図中で示されているUTC(協定世界時)に9時間を足したものが日本標準時となります。
Mo:月曜日/Di:火曜日/Mi:水曜日/Do:木曜日/Fr:金曜日/Sa:土曜日/So:日曜日

DWDのサイトには当日を除く今後2日分の予報と画像が常時掲載されるようになっており、こちらでもその予報文を随時訳していますがオリジナルの当 日分は削除されてしまいます。ですからこちらで紹介している当日分の予報翻訳も必然的に一日前の文章を残すという形になってしまい最新の画像とのずれが生 じている場合もあります。その旨御理解下さい。

予報訳は毎日更新していますがブラウザにキャッシュが残っている場合に更新が上手く反映されない場合もあります。確実な更新情報をご希望の方にはツイッターでのフォローをお勧めします。

 

映像:5/17元原子炉設計者後藤氏の福島原発の現状分析

昨日、
テレビ:5/17 元原子炉設計者 福島原発のメルトスルーを示唆
という映像をアップしましたが、夜にも元原子炉設計者である後藤さんが東電のメルトダウンの発表についてコメントしていたので録画映像をアップします。

http://www.ustream.tv/recorded/14765682
(メルトダウンについては、37分15秒当たりから見てください)

関東のホットスポット


(5/18、5/20リンク追加、体裁変更)

以前からちらほらと独自に放射線の測定を行っている人々が発信していたことですが、
どうやら関東にもホットスポットが出現してしまっているということは否定できないようです。

千葉の流山、柏、東京の葛飾区辺りが多少、高めの数値で推移しています。
現在の文科省の放射線モニタリングでは、きめ細かい調査を行っていない(測定地点が少なすぎるなど)ので、それを見ているだけでは安心できない状況のようです。

どうか下記の有志による放射線モニタリングも参考にしてください。


1.放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング

http://www.geocities.jp/environmental_radiation/index.htm


2.放射線測定「リアルタイム」- 東京近郊及び福島(飯館村・郡山市)ガイガーカウンター
http://real-seo.net/radiation.html

3.RadioisotopeWeb

①4/29-5/16の間、独自に関東、関西で放射線測定した結果がマッピングされています (5/18追加)

http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&msa=0&msid=214909609623640182246.0004a222823c8883a468a&z=7

http://sites.google.com/site/radioisotopeweb/

②また、同サイトの首都圏「ホットスポット」説について The Tokyo Hotspot Commotionも読んでおくといいと思います。(5/20追加)

http://sites.google.com/site/radioisotopeweb/radioactivitymeas/4-tokyohotspot


4.この関東のホットスポットに関する中部大学武田教授の記事です
 
http://takedanet.com/2011/05/post_5c55.html

2011年5月17日火曜日

テレビ:5/17 元原子炉設計者 福島原発のメルトスルーを示唆

2011.05.17 テレビ朝日やじうまテレビにて
後藤政志 元東芝・原子力プラント設計技術者
福島原発の現状を語る




いつもかなり冷静に福島原発の状況や安全設計について説明する後藤さんがここではかなり緊迫した調子で話しているのが気になります。

2011年5月16日月曜日

ラジオ:5/16京大小出先生の福島原発の見解

2011年5月16日(月)、MBSラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

なぜかyoutubeから取り込めないので、リンクを載せます。
こちらでラジオ音声が聞けます。

http://www.youtube.com/watch?v=s3oUBGj-9g8


番組の要約を
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめHPより

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/16/tanemaki-may16/
転載します。




要約
・(リスナーから、今回の1号機のメルトダウン報道に関連し、東電は地震直後から分かっていて隠してきたのではないかという意見。どうか?)この事 故における東電のデータの出し方には二つの問題。一つは知りながら隠していたこと。二つ目は東電も事態があまりにひどくて知りえないままだったことがある こと。東電が分かっていて隠していたのか、正確なデータを用いなかったために判断を間違えたか、どちらか。
・(東電も知り得なかったとしたら?)そちらの方が余計に深刻。どちらも深刻なこと。
・(東電も事態が分かっていなかったとしたら、お手上げ状態ということではないか?)そうだ。専門家にとっては信頼できるデータがすべてであり、命 だ。1号機の水位について東電は燃料棒上端から1700ミリとずっと言い続けており、それに基づいて私は分析してきた。そしてこれまでの推測はそれに基づ いたものだった。それが今回、全部露出していたと言い出した。
・圧力容器の底に穴があいていると思う。溶けた燃料がそこから格納容器に落ちているはず。
・東電が今言っている、水位がとても低くて燃料がすべて露出していたということ自体も、信用していいのかどうか分からない。
・(細野さんは2号機、3号機もメルトダウンしている可能性を前提に工程表を見直すとしているが?)当然だ。2号機も3号機も溶け落ちている可能性はあると思う。
・(菅総理は工程表の日程には大きな影響はないとしているが?)全く分からない。どういう論理でそんな発言が出るのか。
・(3月11日に観測された放射線量から爆発の可能性は判断できなかったか?)当時1時間あたり300ミリシーベルトという情報もあったと聞く。そ のような数字が出ていたのであれば、水素爆発の予想はできたはず。それは周辺住民に言わなければいわなかった。私も含め、そういうデータを知らなかったた め、爆発の様子を見て驚愕した。本来であればデータを時々刻々提供しなければいけなかった。
・(これを隠さずに出していれば、逃げるべき人たちが逃げられた?)そうだ。
・(情報の出し方に大きな原因があった?)先ほど言った一つ目の隠すという方の典型だ。
・(3号機にホウ酸を注入することはうまくいっていない?)それ自体は簡単なこと。ホウ酸を入れるのは再臨界を防ぐのに圧倒的な効果があるから、入れるのはいいことだと思う。
・(東電は念のために入れると言っているが?)私はもともと再臨界の可能性は少ないと思っていた。再臨界はこれからも起こらないだろう。でも、念の為に入れることはいいこと。
・(原子力安全基盤機構が、以前すでに津波による電源喪失を警告していたという報道があったが?)それは警告していたかどうかという問題ではなく、 もともと原発そのものが想定外というような言葉が許されない機械であるのに目をつぶって推進してきているということが本当の問題。
・(作業員の方が体調不良を訴えた後、亡くなった。原因は心不全と言われていて、被爆量は低く、外傷もなかった。それとは別に、作業のルールや手順 が緩くなっているという作業員による報告もあった。どう思うか?)ありえる。作業はすごく長く続いており、現場は混乱を極めているはず。どんどん基準が緩 くなるのは想像に難くない。
・一言付け加えたい。被曝による死亡ではないとしても、このものすごく困難な事故を収束させるために、過酷な環境で働いてきた方が亡くなったのだということは忘れてほしくないと思う。

5/23文科省へ [子ども20ミリシーベルトを撤回せよ!]

文部科学省の「子供に年間20ミリシーベルト」に抗議する行動を2つ紹介します。


1.子供20ミリシーベルト撤回要請署名のご案内 

『eシフト』(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)
http://e-shift.org/?p=485
より転載(青字化筆者)

[第2弾]子ども20ミリシーベルト基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請
下記のように、署名活動、第2弾を開始いたしました。子どもたちの被ばく最小化にむけた県内の取り組みも応援したいと思っています。ぜひ、ご署名をいただければ幸いです。前回署名した方も、要請内容が変わっていますので、再度の署名をお願いします。転載歓迎です。
>オンライン署名はこちらから  携帯版はこちら
>署名用紙のダウンロードはこちら
>要請のPDFバージョンはこちら
 
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2.文部科学省 包囲・要請行動&院内集会

FoE Japanスタッフブログ
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/25
より転載:
【5.23 文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】
子ども20ミリシーベルトを撤回せよ! 福島の子どもたちを守れ!
集合:13:00@文部科学省前
東京都千代田区霞が関3-2-2(最寄駅:虎の門、霞が関)
地図:http://www.mext.go.jp/new_map/index.htm
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あまりの事態に、福島の親たちが立ち上がりました!
みなさんもぜひ応援してください。5月23日13:00、文科省前に集まってください。

5月23日のスケジュール:
13:00 文科省前集合
福島からの代表団到着
13:30 文部科学大臣への要請(交渉中)
(文科省外にて)要請行動
14:30 移動開始
15:30~16:30
院内集会「福島の子どもたちを守れ!」
於:参議院議員会館 講堂
内容:交渉報告、国会議員との対話、記者会見など
16:30~17:00
記者会見 於:参議院議員会館 講堂

【主催】子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
【共催】グリーン・アクション、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan
【協力】脱原発と新しいエネルギー政策を実現する会(eシフト)、プルトニウムなんていらないよ!東京

【福島方面の方は下記をご覧ください】
http://kofdomofukushima.at.webry.info/201105/article_18.html
連絡先:nakate-s●mvh.biglobe.ne.jp
(●を@に変えて送信してください)

4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルト、屋外において3.8マイクロシーベルト /時という基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知しました。3.8マイクロシーベルト/時は労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理 区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量です。
基準を現実の合わせて引き上げたこの決定は、行政の都合で、不必要な被ばくを子どもたちに強いるものです。

高まる批判の声に、原子力安全委員会は、「20ミリシーベルトを基準として認めていない。また、どの委員も専門家も安全ともしていない」と発言し、政府の意思決定の根拠は極めてあいまいな状況となっています。

この無責任で非人道的な日本政府の決定に、国際的にも国内的にも、非難の声があがっています。

http://e-shift.org/?p=432

福島県選出の複数の国会議員からも「20ミリ撤回」の声があがっています。

http://blog.canpan.info/foejapan/archive/23

私たちの声を結集し、この「20ミリシーベルト」を撤回させましょう!
福島の子どもたちの未来を守りましょう! 文科省を包囲しましょう!

連絡先:国際環境NGO FoE Japan
tel: 03-6907-7217(平日のみ) fax: 03-6907-7219
E-mail: finance@foejapan.org

2011年5月15日日曜日

東電、3号機にホウ酸水投入すると発表

東京電力が5/15午前中の会見で3号機にホウ酸水を投入すると発表しました。

当ブログでは、状況を逐一アップするつもりはないのですが、なぜか夕方になっても、大手メディア各社で報道されていないようなので、アップしました。

東電松本氏

「今現在臨界しているわけではないが、海水をどんどん希釈していて、塩素という毒物の減少、中性子を吸収するものが少なくなっているので、念のため入れたい」

東電会見 2分44秒過ぎにあり



これは再臨界を恐れているから?

web:福島第一原発の現状把握に役立つサイト

福島第一原発の事故当時からの出来事、データを記録してあるHPがありました。図もあり、わかりやすいです。
 
http://fukumitsu.xii.jp/syu_f/FukushimaGenpatsu_1.html


元東京電力社員で医師として開業している小野俊一氏のブログも、福島原発の現状や放射線汚染について詳しく書かれています。

http://onodekita.com/


新聞・テレビ等で見られない情報が多い「中鬼と大鬼のふたりごと」というブログも情報難民にならないために参考情報としてみておくとよいと思います。

http://onihutari.blog60.fc2.com/

目次

2011年5月14日土曜日

内部被ばくに対して気をつけること

チェリノブイリ事故後、ベラルーシで活動していた医師菅谷昭さん(現長野県松本市長)が内部被ばくについて説明しています。

内容は3/22に出たものですが、今こそ内部被ばくについて改めて見ておく必要があるように感じるのでアップします。実際、3月時点で言われたことが、今起きていると思います。

菅谷昭さんはチェルノブイリ原発事故の放射能汚染により小児甲状腺ガンが増えていた東欧ベラルーシ共和国の国立甲状腺ガンセンターで医療支援活動をおこなった経験(1996~2001年)の持ち主です。

松本市公式HP 
市長記者会見2011年3月22日
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/aramasi/sityo/kaiken/teirei20110322/index.htmlより
菅谷市長のコメントを転載します。(青字化筆者)

【記者】
東京電力福島第1原子力発電所の事故に起因する、放射能汚染というのが、ほうれん草であるとかクキナであるとかそういったものを出荷停止というような確 か報道だったと思いますけれども、そういったようなことも現実的におきてきて、市長が以前お話になっていた土壌汚染というのが現実的なものとなってきたの ですが、実際にですね、果たして内部被曝というようなことも市長おっしゃってたのですけれども。
そういったものをですね、はたして食べても安全なのかどうなのかというところが少し心配になってくるのですけれども、市長のチェルノブイリで医療支援活動された経験から、その辺のご見解をもう一度伺えればいいなと思ったのですが。

【市長】
はい、それでは今の記者のご質問ですけれど、私ずっと常々というか最初からこの件に関しては、報道の皆さんにも場合によっては社が違う場合かもしれませ んけれども、私の言葉として表現されているのは、とにかく核の事故という、放射線の事故というのは最初からある意味では最悪の事態を想定したかたちで先 手、先手として手を打っていく事が大事じゃないかといことは、私が5年半の経験をもとに日本に帰ってきてからそう思っておりました。
しかしそういう中でまさかこういう状況になると思っておりませんでした。
それは私、皆様のご質問に対しては、一つは20キロの避難ですけれど、できれば30キロまで広げたほうがいいのではないのかなということを申し上げ、あわせて予防的に無機のいわゆるヨード剤を投与しておいたほうがいいんではないのかなということも申し上げましたし、場合によっては避難ではないのですけれ ど、やはり50キロ位、チェルノブイリの場合だと30キロゾーンは人が住めないわけですけれど、チェルノブイリと同じにしてはいけないのですけれど、そし てできれば50キロ位までの範囲っていうのは注意したほうがいいのではないかなと。それくらいやはりいわゆる大気汚染が広がるよということを申し上げたと こでございます。
それからまた特に乳幼児とか妊産婦に対してはヨード剤の予防投与ということは、これはまさに内部被曝の問題なんですよということを申し上げきたんですね。
どうしても政府を含めて皆さん方は外部被曝のことだけを取り上げているので、そうではなくて皆さん3つの点に注意してください。
 一つはマスクをしてください。なぜマスクをするかというと、汚染されていて、これに浮遊している放射性の降下物が鼻から気道ですね、気管をとおして肺に入ってそれが吸収されて血液の中入って体に蓄積されるということですね。
それから二つ目は肌は露出してはいけないということ。これは皮膚からですよね。いわゆる吸収されて体の中に入ちゃいけない。
もう一つは口から入るっていうこと、この三つなんですね。
ですから経気道的、経皮、皮膚ですね、それからもう一つは経口的なんですよ。この三つが経路になっているんです。
ですからできるだけここに取り込まないようにってことを言っているのです。
取り込まれたらどうなるかっていうと、その放射性物質が放射性ヨードであり、セシウムであり、ストロンチウムであり、プルトニウムであって、それらが入ると大変なことになりますよ。
これは今じゃなくって5年、10年、30年セシュウムとかストロンチウムの半減期が30年ですから、放射性ヨードの半減期は1週間ですけれども、そうい うようにですね、取り込まないようにって言っているにもかかわらず、今回のようにですねほうれん草ならほうれん草に、今度はシーベルトからベクレルって キュリーです。
皆さん良く知っているキュリー夫人のキュリーです。いわゆる放射能の強さを表すのですけれども、今回のほうれん草の場合でも日本の基準で2000ベクレル/キロですよね。/リッタ―という事でいうと倍になっていて、そういうなかでもってそれを要するに食べてもいいかって言われたら、語弊がありますが、できるだけ口にしないほうがいいだろうっていうのは、これは現地行った者としては、本当に言いたいのは子ども達やあるいは妊産婦、胎児の命を守るという意味 でいったら5年とか10年、チェルノブイリでもって甲状腺がんの子どもが増えたのが5年後なんですよね。
 5年後から出てきているんですよね急激に。そしてその事故前の時の子どもの発症率というのは100万人に1人か2人でこれはチェルノブイリのとこも同じなんですよ。
 それが汚染地になるとそれが100倍になったり、ひどい時には130倍ですね、ゴメリ市なんか。
だから将来のことを考えれば、これは本当に申し訳ないけれど、作っている方々に。しかしこれはそんな事を言っても色々ありますけれど、風評ではなくて事 実として、これはやはり押さえておかなければいけないと私は思って、パニックでなくて国民も冷静に聞いてくれて、そして今の時期は食も少しひかえてもらう ということ、そのためにも早くに放射性ヨードをやらないと、もう入ってしまったら終わりなのです。
私はですから前から予防適応しておいた方がいいですよって、みんな今政府においては後手後手ですよね。
避難している人たちも放射性ヨードっていうけれど、もう避難しているわけですから、避難中に被曝して入ってしまえばいくら後でやっても遅いのです。
そういう事がちっともわかっていないってことが、きわめて残念だってことを申し上げたいですね。
ですから原発のあそこの今の状況は、是非ともこれは国をあげ、それから海外の力を借りてあそこをとにかく消火する。
外に放射性物質を出さないってことは最大限やってほしいのだけれど、私はもう一つもう一番最悪であった土壌汚染ということは、これまさに環境汚染。水も汚染ですしそれから食物も汚染、これ出てしまったんですね。 
ですから次は経路汚染、経口的になるからだから取り込まないようにするってことは当たり前のことなんですけれど、それが抜けちゃっていることで「安心、安心」って放射線1回浴びることは、そんな問題ではないですよね。
あれは外部被曝なんですよね。皆さんだって検査された時にエックス線浴びるわけですよね。それは1回だけですよね。そうじゃないんです。入ったものは沈 着して抜けない、そして今やこれからのことは、いわゆる放射能沈着という表現しますけれども、放射線降下物、フォールアウトですから、今舞っているのが下 に降りますから、落ちると土壌が汚染されます。
当然土壌とそれから水だって汚染されます。一方で葉物ですよね。葉っぱの上にやはり降下するわけじゃないですか放射性物質が。で、それを牛や羊が食べるわけじゃないですか。そうするとそれが放射性物質が今度はお乳の中にでるわけですよね。
そのお乳を人間が飲むわけですよ。これがいわゆる食物連鎖というわけですよね。
またその土壌の中に落ちたというようになると、そういう食べた牛やヤギが糞とかおしっこを出します。ここに放射性物質が溜まりますから、それがまた地面、土壌を汚染するこれ悪循環、これ食物連鎖やってるわけです。
また汚染された土壌からは今度はセシウムのような物がですね。今度は葉物じゃなくてようするに根菜類ですかね。根からまた吸収されますから、特にセシウ ムなどは消化管からほとんどが吸収されるってこともわかっているわけですから、それから放射線なら甲状腺に集まってしまうわけですから、ですからそういう ことが事実としてとらえてですね、やはり報道していくのは国からもいかないと、単に「冷静に行動してください」とか、なんと言いますかね数的なもので被曝 がこうでじゃなくて5年、10年日本でやはり、だからもし将来ですね、わかりませんけれど悪性の新生物が日本で増えてきたような状況の時にはいったい誰が 責任とるんでしょうかね。
だからそういう意味で今言ったように、できるだけ放射性物質を体に取り込まないような注意をお互いにしていったほうがいいのではないかな、というようなことであります。
そういう意味でも今後全国でも食品に対しては多分汚染の状況をチェックしてくださいという言葉がいろいろ出てくる思います。
心配ないものは本当に食べていいです。私自身は汚染地でジャガイモを食べたり人参食べたり玉ねぎ食べたりやってきていますけれども、できれば大人はまだ いいですけれども、これから生まれてくる子どもや、あるいは小さい子供というのはそういうことの無いようなことをしてあげなければいけない。
そこで放射能の許容レベルは、先ほど記者が言われたように、これは許容レベルというのはあるんですけれども。
例えば事故の時にポーランドでは、事故から4日目なんですけれども、国の命令ですよね。
 それで乳牛に新鮮な牧草を与えることを全国的に禁止しているんですよね。
それから100ベクレル/リッターということは100ベクレル/キログラム以上の汚染ミルクを子どもやあるいはまた妊娠、授乳中の子どもが飲むことを禁止しているとか、4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる。
この時は急きょ粉ミルク不足の分はオランダから緊急輸入をしている。
それから子どもや妊娠、授乳中の女性はできるだけ新鮮な葉菜類、葉物は摂取を控えるように指示している。こういうふうに対策をとったんですね。
ですから今回の場合に、これが1000ベクレルですから、ほうれん草なんか4000ベクレルですから、そういう意味では、やはり残念だけれども、特に生 産者は本当に気の毒ですけれども、子どもたちの命、将来のことを考えれば、この場は政府が最大限に保証してあげるということで、しばらく汚染の状況が安全 のところまで行くまでは、それはミルクもそうですね。
これは1987年ということで、1986年が原発の年ですけれど、1987年ヨーロッパの食品の放射能の限度というか安全許容量を出しているのが、有名 なネイチャーという雑誌に出ているんですけれども、これは乳製品だと、これはバターとかミルクとかチーズとかアイスクリームとかはセシウムは1000なん ですね。ヨウ素が500なんです。ストロンチウムが500、プルトニュウムが20ベクレル/キロです。
乳製品以外の食品というものがありまして、これはそれ以外のものですね。これがセシウムが1250、ヨウ素が3000、ストロンチウムが3000、プルトニウムが80。
それから飲料水がセシウムが800、ヨウ素が400、ストロンチウムが400、プルトニウムが10ということで。
また家畜の飼料は、セシウムが2500と、このように一応基準は設けてあります。
多分これに準じて日本の場合もこうやってあるんだろうと思いますが、きちっとしたものは無いんですけれどね。
各国違います。しかし大体この一つの基準というのはあるわけで、どれがいい、どれが悪いんじゃなくて、ご承知の通りチェルノブイリだってあそこの30キ ロゾーンでなくて100キロ以上離れたところで、ホットスポットって言いまして、ある場合には雨の状況で、日本は雪ですけれど、それによってはフォールア ウトが、ある所に集中的にポンポンと点状に落ちる。だからそういう所で生産されたものというのは当然汚染されるわけです。
そういう意味で今回私も意外だったのは、茨城の方で高濃度って何故かって、これは当然大気汚染であちこちに汚染された大気があるわけですから、その中に 雨が降って雨の粒の中に、私が前に言ったように「雨とか雪は注意した方がいいですよ」と言ったら、雪が降ってしまいましたけれど、そういうのはやはり放射 性降下物も含まれて落ちるわけですから。
そういう所、残念ですけれど、そういう所の場合は可能性はあるということを、一応私は、皆さんをパニックではなくて「こういう事実がありますよ」という ことを知っておいてもらった上でもって冷静に対応してもらうって、こういう表現をしていかないと、ただ単にエックス線で当てて1回でこうだとか、そういう 外部被曝のことを言われるので、これは私は、もしかしたら菅総理大臣が自ら国民に向かって「こうなんだ」って、とにかく子ども達や、あるいは妊産婦を含め 胎児たちの命を守るんだと、将来のことを考えて、ということを言わないと、私はいけないと思っております。
これは誤解なきように、皆さん方ある言葉だけを出されますから誤解されて、私いつも言われてしまうんですけれど、そうではなくて、もし心配だったら全部出してください。
そうでなかったら出さないでください。それくらいの私は皆さんに今、私自身がチェルノブイリで経験したことをお話ししているわけですから、決して政府を 批判ではないんですけれど、事実としてとらえてほしい、しかも国民の皆さんは落ち着いてくださいと、こういう事があるけれども、安心なものは食べていいで すからということで私は申し上げております。
私自身も5年も汚染地で向こうの人と同じものを食べてきたわけです。
だから、実際に言えるのは甲状腺のがんに関して放射性ヨウ素がこんなに高いのに、昨日の長野県の、今日の報道を見ていますと、その4000ベクレルじゃ ないですけれども「ほうれん草を洗わないで500グラム食べても安全だ」というそういう県からもしメッセージを出しているようでしたら、報道を見た限りで すけれど、これが事実であれば大変な事を言っているなということで、やはり相談にのる人も慎重な答をしていかないと、安心安全と言っても新聞の社説によっ ては、安心安全冷静ということは、もっと具体的に出してもらわないと私わかりませんよというのは、私はあの通りだと思うんです。
内部被曝の問題は一切出してないし、食物連鎖の話も一切出してないです。
しかも5年10年先のこと出してないですね。
私はそういうことも出していかないと、国民がうんと不安に思うから、敢えて今日は申しあげたところでございます。
是非とも報道の皆さんも、ある意味では刺激的なタイトルで出す。それはやめてください。私は事実を申し上げただけでございます。
皆さん、全部出してください。出さないから、そこだけ取っちゃうから読んだ市民が非常に不安になるから、今日お願いしたいのは書けないんだったら出さないでほしいということ、皆さんの中でご理解いただきたいとこのように思っております。以上です。

テレビ:NHKが「地熱発電」を特集

5/13 NHKのニュース9で地熱発電が取り上げられていたようです。

日本は地熱資源世界3位だそうです。開発に時間がかかり、初期投資が他のエネルギーよりも高いことがネックになっているようです。でも、ニュージーランドやアイスランドではやっているのだから、日本でもできないはずはない。原発依存から脱却のために、ぜひ地熱利用へ!

ここで見られます↓


http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/index.cgi?date=110513_1

番組案内を上記HPより抜粋

2011年05月13日(金)放送

“地熱発電”進めるニュージーランド 日本は…

節 電とともに、必要なのが、あらたなエネルギー源の開発です。バイオマスや風力、様々な再生可能エネルギーの開発が世界的に進められていますが、日本のよう に火山が多い国で有力とされるのが「地熱発電」です。南半球の島国、こちら、ニュージーランド。原発に頼らないこの国は「地熱発電」で、電力の10%以上 をまかなうまでになっています。日本も学ぶべき点が多そうです。

テレビ:「原子力は安い」の大ウソ!原発10・68円、 火力9・9円、水力7・26円

5/12 テレ朝のモーニングバード!が
「安いエネルギーと言われる原子力が本当はコストが一番高いこと」について取り上げました。



原発10・68円、 火力9・9円、水力7・26円とのこと。

番組詳細についてはhttp://www.j-cast.com/tv/2011/05/12095316.html

経産省が原子力の発電コストに関する資料を部分的に非公開にしていることについての
河野太郎衆議院議員のコメント

「都合が悪い数字なんでしょうね、経産省、電力会社、これまで原発を進めてきた利権団体から見て。でなければ堂々とメリットがあると出してくるでしょう。原発をすすめるために、安いですよ、CO2は出しません、でやってきた。
国会の仕事でもあり、歴代経産大臣は資料を見ることができるから、何をしていたのかともなる。封じてきたのは自民党。民主党もあまり追及しなかった」

日本医師会、文科省の「子供に年間20mlSV」を疑問視

社団法人 日本医師会が5/12付けで

「文部科学省「福島県内の学校・校庭等の利用判断における暫定的な考え方」に対する日本医師会の見解

を発表しています。

以下に重要部分を抜粋します。(青字化は筆者)

そもそもこの数値の根拠としている国際放射線防護委員
会(ICRP)が3 月21 日に発表した声明では「今回のような非常事
態が収束した後の一般公衆における参考レベルとして、1~20 ミリ
シーベルト/年の範囲で考えることも可能」としているにすぎない。
この1~20 ミリシーベルトを最大値の20 ミリシーベルトとして
扱った科学的根拠が不明確である。また成人と比較し、成長期にあ
る子どもたちの放射線感受性の高さを考慮すると、国の対応はより
慎重であるべきと考える。
成人についてももちろんであるが、とくに小児については、可能
な限り放射線被曝量を減らすことに最大限の努力をすることが国の
責務であり、これにより子どもたちの生命と健康を守ることこそが
求められている。

チェリノブイリの避難基準で、福島を見る地図

(5/24 地図について情報追加)

チェリノブイリ原発事故時の避難基準を現在の福島の放射能汚染状況とを比較した地図がありました。 
チェルノブイリ原発事故では、半減期30年のセシウム137の濃度が55・5万ベクレル以上の地域が強制移住の対象となりました。
チェリノブイリ時の基準をあてはめると、福島県南相馬市、伊達市の一部など計画的避難区域になっていない地域で汚染が基準を上回っていることがわかりました。

それでも、安全委員会は「ただちに避難エリアを変える必要はない」との見解を示しているとのこと。また、この「ただちに」という枕詞。本当にすぐに避難しなくてよいのか。とても心配です。
中日新聞web
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011051290021406.html
より地図・記事を転載(青字化筆者)。5/24 残念ながら、中日新聞webの元記事がリンク切れになってしまったので、地図が表示できなくなりましたが、peacephilosophyさんのblogで地図を復元されました! http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/05/blog-post_21.html

居住域も地表高濃度 文科省、福島第1周辺の汚染地図公表

2011年5月12日 02時16分
写真

東京電力福島第1原発の事故で、文部科学省は原発から半径80キロ圏内の地表の放射性物質による汚染地図を初めて公表した。原発から北西方向に汚 染が広がり、計画的避難区域外の居住域でも高濃度の汚染地域が見つかった。しかし、住民の避難措置などは空気中の放射線量が基準のため、国の原子力安全委 員会は「避難区域の変更は不要」との姿勢だ。
これまで文科省が行った地上での土壌測定は数が少なく、地図化できていなかった。今回は航空機の測定を基にしており、今後、地上でのよりきめ細かな測定の参考にする。
同省は米エネルギー省と協力し、4月6~29日に小型飛行機とヘリコプターで、地表1~2キロ四方ごとの放射性セシウム134、137の蓄積量を測定。放射性物質の減衰を考慮して29日時点の値に換算した。
両物質とも原発から北西に35キロメートル付近の福島県飯舘村南部まで、1平方メートル当たり約1470万~300万ベクレルの高濃度の汚染地域が帯状に広がっていた。
チェルノブイリ原発事故では、半減期30年のセシウム137の濃度が55・5万ベクレル以上の地域が強制移住の対象となった。今回は60万ベクレル以上の汚染が、計画的避難区域の外の同県南相馬市、伊達市の一部などで見られた。
同省と安全委は結果について、これまでの地上での実測値や放射性物質の拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」の試算とおおむね合うと評価。た だ、放射性物質に対する防護措置は国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づき空気中の放射線量を基準にしており、同委は「ただちに避難エリアを変える必要はない」との見解だ。
農産物への影響も心配される。農林水産省は現在、原発の半径20キロ圏内や計画的避難区域、緊急時に避難できる準備を促す緊急時避難準備区域で、稲作を制限している。
根拠の一つが、米が土壌からどの程度のセシウムを吸収するかの指標。これに基づく土壌中の濃度上限は1平方メートル当たり約33万ベクレルで、今回の汚染地図では作付け制限地域以外にも広く見られる。
米以外の農産物は同様の科学的な根拠がなく、耕作制限はない。農水省は「収穫物の検査で安全を確保したい」と話している。
(中日新聞)

2011年5月12日木曜日

映像:小出裕章氏「空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に」

ビデオニュースの神保哲生氏が福島第一原発1号機の空焚きについて、小出裕章・京都大学原子炉実験所助教にインタヴューしています。

小出裕章氏:空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に




videonew.com
http://www.videonews.com/special-report/031040/001873.php
より転載:
スペシャルリポート (2011年05月12日)
空焚き1号機は溶融した核燃料が圧力容器の外に
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教に聞く
福島第1原子力発電所1号機の圧力容器内部が空焚き状態になっていることが明らかになったことで、これまでもっとも状態が良いとされてきた1号機の現状認識を根底から変えなければならない事態に陥っている。
東京電力は12日、福島第1原発1号機の圧力容器内に、ほとんど水がたまっていないことがわかったと発表した。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これまで1万トンあまりの水を注いできた1号機の圧力容器にほとんど水がたまっていないことから、「圧力容器の 底に大きな穴が開いている」との見方を示した上で、1号機の核燃料は完全に溶融し、崩落していることはまちがいないと指摘した。ビデオニュース・ドットコ ムの電話インタビューに答えた。
小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず1号機の圧力容器の温度が100~120度と比較的低い温度に保たれていることから、溶融して圧力容器の底にたまった核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。
「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、格納容器の底部の温度ということになる。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」と小出氏は語った。
その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかに溜まった水の中に「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。
これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、結果的に避けられたのではないかと言う。
更に小出氏は、東京電力は一旦発表したデータを訂正してまで55%だと明言してきた1号機の燃料の損傷が、全くの嘘だったとすれば、「これまでわれわれ は東電の発表するデータを信用して、それを元に原子炉の状態を判断してきた。そのデータが間違っているとなると、今原子炉がどのような状態にあるのか全く わからない」と語り、東電の不正確な情報公開への怒りをあらわにした。 - インタビューアー・神保哲生(ビデオニュース・ドットコム)

和光大学で福島原発関連イベント・講義

東京の和光大学で福島原発に関連するイベント、講義があるようなので紹介します。

その1:緊急ティーチイン@和光大学「震災・脱原発を考える」のお知らせ(掲載情報追加)

3月11日に起きた震災は、大きな物的人的被害と衝撃を社会に与えました。東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染をはじめとする深刻な危機状況は現在も続いています。

事故がこれ以上悪化したとしても、沈静化したとしても、「生き方」や「暮らし方」、「人間」「社会」「文明」というものを考えざるをえなくなる、そういう歴史的岐路に現在私たちはいます。

こ の出来事は、ふだんの授業のような「教える/教えられる」という関係を超えて、大学における「知」のあり方、さらには自分たち自身の「生」を問い直すこと を迫っています。今回のティーチインでは、この事態をどのようにとらえ、これからどのように生きていくのかを共に考え、共に討論していきたいと思います。


● 第1回:脱原発社会――原発事故から見える社会のかたち
日時:5月19日(木)14:40~17:30(和光大学E棟1階コンベンションホール)
発題者:山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)・ロバート・リケット(和光大学教員)

● 第2回:学問と未来――震災から見える学問と生のかたち
日時:5月26日(木)16:20~19:00(和光大学J401教室)
発題者:最首悟(和光大学名誉教授)・向井宏一郎(和光大学教員)

● 第3回:職と労働――震災後を生きのびる労働のかたち
日時:6月2日(木)14:40~17:30(和光大学E棟1階コンベンションホール)
発題者:鎌田慧(ルポライター)・竹信三恵子(和光大学教員)


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●参加方法:参加費無料、事前予約不要。どなたでもご参加いただけます(定員200名)。
※ 大学および近隣に駐車場がありませんので、車でのご来場はご遠慮ください。
●主催:緊急ティーチイン@和光大学実行委員会
●共催:和光大学総合文化研究所
●お問い合わせ:道場親信(実行委員長/和光大学現代人間学部准教授)
〒195-8585 東京都町田市金井町2160番地 和光大学
TEL: 044-989-7497(和光大学 企画室)
E-Mail: wako_teach-in@hotmail.co.jp

詳細については下記をご覧ください。
http://www.wako.ac.jp/souken/meetings/index.html
※こちらの催しについては、ユーストリームで中継します。
http://www.ustream.tv/channel/genpatu-teach-in
以上、和光大学HPより転載。

http://www.wako.ac.jp/what_new/2011/2011-0423-1241-62.html


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その2:5/13,20 和光大学の「ソフトパスエネルギー」にて後藤政志氏が公開講義します


5/13と、5/202日 間、和光大学の「ソフトパスエネルギー」という講義にて、後藤政志が特別講師として講義を行います。「福島第一原発で何が起こっているか」というテーマで 話をする予定です。講義は学生向けですが、門も塀もない和光大学は市民に開かれてますので、実質どなたでも聴講可です。お越しください。

日時:2011513()520() 午後4:20~午後5:50
会場:和光大学 D202教室。
アクセス:小田急線鶴川駅より徒歩約15分 http://www.wako.ac.jp/infomation/access.html
「ソフトパスエネルギー」講義担当:向井宏一郎 mukai@wako.ac.jp

CNICのUstreamチャンネルで中継配信も予定しています。

以上、後藤政志が語る、福島原発事故と安全性HP
http://gotomasashi.blogspot.com/2011/05/51320.html
より転載。

2011年5月11日水曜日

テレビ:子供の放射線許容量20ミリシーベルトの特集

(5/24 元のyoutube映像が削除されたため、差し替え)
フジテレビで子供の放射線許容量20ミリシーベルトの特集がありました。

原子力安全委員会、文科省、福島県の放射線アドバイザーの山下教授も「子供に年間20mSVが安全」とは言ってないことがわかります。
誰も安全とは言ってない。じゃあ、この基準って、一体? 政治的判断?

16分と短いし、わかりやすくまとまっているのでぜひ見てください。

 
 

東京新聞:東電の送電網売却も議論対象 細野補佐官

私も昨日、東電と保安院の合同記者会見を一部ネット経由で見ていましたが、その中で東電の送電網の売却の有無が話題に上りました。

自然エネルギー普及の最大のネックになっている既存電力会社の送電網独占。細野補佐官の発言は、送電網を売却し、発送電分離が行われる可能性も示唆している。政府にはぜひその方向で検討してほしい。

東京新聞webより(傍線筆者)

東電の送電網売却も議論対象 細野補佐官

2011年5月10日 21時29分
 東京電力の今後の在り方をめぐり、東電が所有する送電網を売却すべきだとの指摘が出ていることに関し、細野豪志首相補佐官は10日の記者会見で 「政権として、今の電力会社の在り方がしかるべきなのか、これを守るという意思決定はしていない。さまざまな議論を通じ、いろいろなケースがあり得る」と 述べ、送電網の売却が今後、国内の電力供給の在り方を検討する際の選択肢の一つだとの認識を示した。
国内の送電網は、東電を含め地域ごと に各電力会社がほぼ独占的に所有する形になっているのが現状。これが、風力など再生可能エネルギーの大幅導入や、複数の発電企業が乗り入れる自由化された 電力市場の形成を妨げているとの指摘が以前からある。東電福島第1原発事故を機に、発電と送電を別の会社が担う「発送電分離」が必要だとの声が高まってい る。
送電網を売却して原発事故の賠償に当てるべきだとの意見も根強いが、細野補佐官は「賠償の枠組みにいきなり何でも入れていいとは考え ていない。まずは売れるものからしっかり売ってもらう」と、賠償と結び付けることには慎重姿勢を示した。一方で「送電網をどうするかは、わが国として電力 会社をどういったものと考えるかという議論だ。いろんな形態が考えられることは、全く否定しない」と述べた。
東電はこれまでに、賠償金支払いに向けリストラや資産売却を進めるとする一方、送電網売却は拒む姿勢を示している。
(共同)

2011年5月10日火曜日

映像:福島県双葉郡大熊町から避難をしている大賀あや子さんのインタビュー

5/5に放映された、
原子力資料情報室による福島県双葉郡大熊町から避難をしている大賀あや子さんのインタビューです。

3/11から今までの様子を率直に語っています。

東電下請けの現地では原発や被ばくの話を自由にできない雰囲気がひしひしと伝わってきます。
被ばく、放射能汚染という、被害にあっている上にろくに物も言えないという現実。
 


ぜひ見てください。

(以下5/20追加)

このテーマに関連して、以下の記事を付け加えたいと思います。
福島の原発に近い地域では、直接的な被害を受けているにもかかわらず、依然として批判できない空気があることが読み取れます。

原発と離婚できない福島
住民の生活とあまりにも深く絡み合った原発産業
2011.05.19(Thu)  烏賀陽 弘道

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/8183

2011年5月9日月曜日

東京新聞:「浜岡以外も見直しを」 元地震予知連会長が警鐘

浜岡原発の停止要請という画期的な行動に出た菅首相ですが、その他の原発については停止要請を行わないとしています。本当にそれで大丈夫なんでしょうか?

地震学者の中には違う意見もあります。

東京新聞HP(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011050990070611.html

「浜岡以外も見直しを」 元地震予知連会長が警鐘

2011年5月9日 07時06分

 東海地震の想定震源域内にある中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)について、政府はついに運転停止を要請した。二〇〇一年まで十年間、地震予知連 絡会の会長を務め、その後、浜岡原発廃止を訴え続けた地震学者の茂木清夫さん(81)=東大名誉教授=は、今回の決断を評価しつつ「浜岡以外も見直すべき だ」と、さらなる警鐘を鳴らす。 (宇佐見昭彦、写真・木口慎子)
-浜岡原発の停止要請をどう思ったか?
「良かった。本当はもっと早いほうが良かったが、とにかく止めろと行動で示した。(想定以上の地震や津波が)今までないから今後もないとはいえない、ということを今回の地震で教えられた」
-東日本大震災は、想定を超えるマグニチュード(M)9の超巨大地震だった。
「耐震上で想定するMとか活断層とかは、全く仮想の話であって、これ以上の地震は起きないと勝手に人間が決めて『ないと思っていた』では困る」
-人間のおごりか?
「おごりというより無知。地球全体ではチリ地震(一九六〇年、M9・5)、アラスカ地震(六四年、M9・2)、アリューシャン地震(五七年、M9・1)、 カムチャツカ地震(五二年、M9・0)とM9以上が起きている。日本も環太平洋地震帯の立派な一部。起きて不思議はない。東京電力も国も『地震が来ても絶 対安全』と言ってきた。根拠を与えた専門家も含め、変わってもらわないと」
「地震も物の破壊もまだよく分からないことが多い。原子炉本体 は頑丈でも、複雑な配管や装置が取り巻く複合体だ。弱い所に力が集中したら何が起きるか分からない。絶対大丈夫なんてことは絶対言えない。福島の原発も特 別に(危険と)思っていた人はいないのでは。原発全体がそういうものだから」
-浜岡原発の運転差し止め訴訟で、中部電力は「東海でM9はない」と主張した。
「それは通用しない。東海地震単独ではM9にならないが(東南海・南海などと連動し)広域に起こらない保証はない。歴史的にも一緒に起きている。ただ、そんなに大きくなくても危険性はあるわけで、M9だけの問題ではない。M7でも直下で起きれば怖い」
「東京電力の柏崎刈羽原発が被災(火災、放射能漏れ)し、想定を大幅に超す揺れを記録した二〇〇七年の新潟県中越沖地震はM6・8。M7・4~7・5だったら福島のようなことが起きたかも。浜岡以外も徹底して見直す、あるいは止めるという検討が必要だ」
「日本は唯一の被爆国で、第一級の地震多発国。そういう所で『原発実験』をやってはならない。太陽エネルギーとか風力とか、ほかの手を一生懸命みんなで考えようよ、ということじゃないかね」
<もぎ・きよお> 1929年、山形県生まれ。東大理学部地球物理学科卒。東大地震研究所教授、同所長、地震予知連絡会会長、東海地震の前兆を監視する「地震防災対策強化地域判定会」の会長などを歴任。物の「破壊」を研究する実験岩石力学の専門家でもある。
<浜 岡原発と東海地震> 1969年、東海地震の可能性を茂木氏が指摘。浜岡1号機は翌70年設置許可、76年稼働。東海地震に備え大規模地震対策特別措置法 が施行された78年には2号機も稼働。以後、5号機まで増設した。現在1~2号機は廃炉手続き中。6号機の新設計画もある。
東海地震は単独でM8、東南海・南海地震との連動でM8・7程度を想定。さらに日向灘などが連動すればM9があり得るとの指摘もある。中部電力の想定はM8・5まで。
(東京新聞)

シンポジウム:これからの「未来」の話をしよう!自然エネルギー主流のエネルギー政策は可能だ!

6/4に孫正義氏、飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所)、宮台慎司氏(首都大学東京教授)も出演自然エネルギーに関するシンポジウムがあるようです!

『eシフト』(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)
http://e-shift.org/?p=473
より転載:

【シンポジウム】これからの「未来」の話をしよう!自然エネルギー主流のエネルギー政策は可能だ!

脱原発・エネルギーシフトをめざす6・4シンポジウム
これからの「未来」の話をしよう!
自然エネルギー主流のエネルギー政策は可能だ!
*****************************************************************
【日時】 6月4日(土)12時開場、12時30分開会
【会場】 国立オリンピック記念青少年総合センター
カルチャー棟大ホール
交通: 小田急線参宮橋駅下車7分、千代田線代々木公園駅下車10分
地図 http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
【参加費】 無料(資料代1000円をいただきます。)
ついに深刻なゲンパツ震災が起こってしまいました。
なぜ、私たちはこうなるまでにゲンパツをとめられなかったの。
いまも放出が続いている放射能の影響は大丈夫なの。
ほんとうにゲンパツがなくなると電気が足りなくなるの。
私たちはこれから、どうやって生きて行けるの。
でも未来につながる「希望の道」はあるのです。
それを一緒に考える、5つのセッションをお届けします。
【プログラム】
●セッション1:福島現地からの訴え
コーディネーター:小野寺愛 (ピースボート共同代表)(予定)
福島現地の皆さんの報告。いま何が起こっているのかを聞きましょう。
●セッション2:私たちのエネシフト宣言
コーディネーター:マエキタミヤコ (クリエイティブディレクター/サステナ代表)
国会議員、経済界、自治体など各界からのエネルギー政策転換の提案。
これまでの原発推進一辺倒から変化が。
●セッション3:私たちはエネシフト実現にむけて何ができるか
孫正義氏、緊急アピール!
コーディネーター:飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
パネリスト:宮台慎司(首都大学東京教授)
平田仁子(気候ネット)ほか
 ゲンパツのない社会のリアリティ。「自然エネルギー」と「選べる電気」の時代を用意 してきたキーパーソンが確かな解決策を提供します。
●エネシフ・ミニコンサート
生田卍&So-So、AQUA
●セッション4:エネシフ・素朴な疑問大会
コーディネーター:おしどりマコ(吉本興業)
 いま抱いている疑問を、思い切りぶつける時間。放射線のこと、電気のこと、自然エネルギーのこと・・。コメンテーターがバッチリ答えます。
●セッション5:未来にむけての話をしよう
コーディネーター:調整中
次の時代を担う代表たちのセッション。どんな時代をつくるのかを考えます。
会場からの意見も募集します!
●IZANAI踊り
主催: A SEED JAPAN、環境エネルギー政策研究所、国際環境NGO FoE Japan、脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会(略称:eシフト)
申込み: こちらからご登録ください。
*セッション4への素朴な疑問、セッション5へのあなたの提案も、あわせて募集しています。⇒eshift2011@gmail.com

福島大学原発災害支援フォーラム(FGF)による提言

福島大学の教員の有志が、福島大学原発災害支援フォーラム (FGF)という福島第一原子力発電所の事故災害について議論し、政策提言を行う組織を立ち上げたということです。

http://fukugenken.e-contents.biz/index

4/27付で、福島大学および、福島県に向けて以下のような提言をしています。至極全うな提言だと思ったので転載します。 (http://fukugenken.e-contents.biz/proposal より)


提言 「福島大学および県は、低線量被曝リスクについて慎重な立場を
(2011.4.27)


【はじめに】
福島第一原子力発電所の爆発事故により、大量の放射性物質が環境中にまき散らされました。私は、実際に「被曝」をしている当事者として、この身に降りかかるリスクについてできるだけ冷静に論じたいと思います。


【低線量被曝リスクについての既存見解】
ここで問題とするのは、積算で100mSv以下のいわゆる「低線量被曝」です。たとえば福島市では、事故から一ヶ月間の積算放射線量はおよそ 3.5mSvであり、4月27日現在でも毎時1.5μSvを超えているので、人によっては今後一年間で10mSv程度の被曝量に達するケースもあるかもし れません。もちろんこれは外部被曝だけの値であり、内部被曝については別途考慮する必要があります。

現在のところ、低線量被曝の健康被害(たとえば晩発性のガン)についての見解は、世界的にみても一致しているわけではありません。大きくわけると、以下のような3つの立場が存在しています。なお、【 】内はそれを支持する主な機関です。

ある量以下の被曝はまったく無害とする立場
【フランス医学・科学アカデミー】

被曝量が下がればリスクは減るものの、どんな低線量でもリスクはゼロではないとする立場
【アメリカ科学アカデミー, 原子放射線の影響に関する国連科学委員会, 国際放射線防護委員会(ICRP)】

低線量だからといって、必ずしもリスクは小さくならないとする立場
【欧州放射線リスク委員会(ECRR)】


これ以外にも、低線量被曝はむしろ人体に有益であることを強調する立場がありますが、これは①に含めて話を進めます。

①から③の うち、どの立場が正しいのかはわかりません。ただ、控えめにいっても、②の立場が少数派ということはありません。このように未だ不十分な科学的知見のな か、少なくともいえるのは、②や③の立場があることを無視して①の立場のみを強調する態度は科学的ではない、ということです。

そもそも、なぜこのようにいろいろな立場が存在しているのでしょうか。その理由のひとつは、これまでの実証研究では100mSv以下の被曝が健康被害をもたらすという有意な結果が得られていない、ということにあると思われます。

その真偽のほどはわかりませんが、仮にそうだとしましょう。では、我々被曝者は、今後の実証的研究結果を待たなくてはならないのでしょうか? 低線 量被曝と健康被害の因果関係が実証されるまで暫定的に安全とみなすのであれば、それは、犠牲者が出るまでは放っておくということを意味します。我々は誰し も、「サンプル」にされない権利を有しているはずです。

したがって、低線量被曝のリスクはゼロでないとの前提に立っておくことが、現時点では望ましい態度であると思われます。


【福島県および福島大学へのお願い】
福島県では、放射線被曝に対する県民の不安を取り除くため、県外の複数の専門家を、放射線健康リスク管理アドバイザーとして招聘しました。これらのアドバイザーは、低線量被曝の健康被害については無視できるという考えを持っており、実質的には先述の①の立場に相当すると思われます。

福島大学においても、公式ホームページの学長メッセージを読みますと、福島大学構内の放射線レベルであれば安全であると断言しております。また、県の放射線健康リスク管理アドバイザーを招いた講演会などを通じ、構内がいかに安全であるかを印象づけることに力を注いでいます。

しかし、低線量被曝リスクについては、先述したような②や③の立場が少なからず存在しているので、こういった「情報操作」は公正ではありません。したがって、次のことを要求します。

★県は、②ならびに③の立場の専門家もあわせてアドバイザーとして招聘すべきである。

★県および福島大学は、②や③の観点から低線量被曝のリスクが必ずしもゼロであると断言できないことを認識し、低線量被曝を防ぐための具体策(マスクや線量計の配布など)を講じるべきである。


【不確実性の評価】
低線量被曝のリスクがゼロでないとすれば、それはどれくらいと見積もられるのか。国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に従えばガンで死ぬリスクは1Svあたり0.05程度ですが、これが真実か否かは誰にも分かりません。実際の数値はもっと小さいかもしれませんが、逆にもっと大きいかもしれません。欧州放射線リスク委員会(ECRR)は、ICRPは内部被曝の影響を過小評価していると批判しています。

また、仮に0.05というリスク(たとえば10mSvの被曝なら1万人あたり5人がガンで亡くなる)が正しい値であるとしても、そのリスクの大きさを軽く受け止めるか深刻に受け止めるかを判断するのは、被曝する当事者です。

当事者に対して「そんな小さな確率は無視してよい」と簡単に片付ける態度は、もはや論外です。


【最後に】
人々を不安にさせるような情報を与えないことは、短期的な利益をもたらすかもしれません。
しかしながら、そのことは、ずっと後になってから取り返しのつかない損失をもたらすかもしれません。

人を守り、人を作るのは五十年の計です。

目先の利益に拘らず、先々を見据えて人を守るのが行政の役割であり、先々を見据えて人を作るのが大学の役割であると信じています。



(文責:石田 葉月)

Links:福島原発放射能汚染の状況

より

ピックアップ:
JNN 福島第一原発 情報カメラ (Live)
http://www.youtube.com//tbsnewsi#p/l

放射線測定@福島県飯舘村
『福島第一原発から39.5km地点より放射線測定を中継しています。』
http://bit.ly/iE6K81

ノルウェー気象研究所(NLLU)による放射性物質拡散予測の利用方法
(アニメーションが見やすいです。)
http://blog.canpan.info/spinf_shio/archive/236

福島原発3号機の原子炉温度
((2011.5.8)現在温度の上昇が続いています。)
http://atmc.jp/plant/temperature/?n=3

WwWeather Report(風向き)
http://www.weather-report.jp/com/professional/msm/fusoku/kanto.html
原子炉情報:
福島原発の原子炉温度一覧
http://atmc.jp/plant/temperature/

福島原発の原子炉水位一覧
http://atmc.jp/plant/water/
一覧:
福島原発ライブカメラの関連ページ、関連情報まとめ
(福島原発の映像をリアルタイムで確認できます。)
http://matome.naver.jp/odai/2130451615194227101

USTREAMで配信されている有志による国内の放射能リアルタイム測定まとめ
(自治体の放射線測定結果と違い、リアルタイム結果を閲覧できます。)
http://matome.naver.jp/odai/2130482096698732701

全国放射線量モニタリングポスト及びガイガーマップまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130339629886536001

福島原発事故による放射性物質拡散予測まとめ
(世界の気象関連機関が放射能の拡散予測を公開しています。)
http://matome.naver.jp/odai/2130286582280707501

放射性物質の飛散方向を左右する風向きを把握するためのサイトまとめ
(放射性物質の降下量は風向きに大きく左右されます。)
http://matome.naver.jp/odai/2130287112680823201

福島原発事故による土壌汚染まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130295103081734101

福島原発事故後の住民による地元の放射能測定結果まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130467761496163901

小中学校の校庭、保育所の園庭での表土除去、表土入れ替えによる放射線量変化まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130486835999743001

2011年5月8日日曜日

5/10~12、NHK衛星でチェルノブイリ事故25年の番組あり

http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html?week=20110509
より


永遠のチェルノブイリ
5月9日 月曜深夜[火曜午前 0:00~0:50]
チェルノブイリ原発事故から25年。事故を起こした原発はいまだに周囲を汚染し続け、その処理は今も続いている。 しかし甚大な被害を被ったウクライナでさえ、事故は風化しつつある。番組は、チェルノブイリを題材にしたゲームソフトが流行している現状や、いま進められ ている対策が根本的な解決にほど遠いことなどを指摘。さらに原子力エネルギーが注目を集め、ヨーロッパ各地に原発が次々と建てられている現状に警鐘を鳴ら す。
5月10日 火曜深夜[水曜午前 0:00~0:50]
チェルノブイリの事故現場は、今も半径30キロが立ち入り禁止となっている。街は荒れ放題となり、木々が建物を覆 い尽くそうとしている。悲劇の記憶を残す現場だが、科学者にとっては格好の研究対象となっている。放射線の自然界への影響や、人間が放棄した街がどのよう に自然に戻っていくのかといったテーマを研究するのに最適な場所なのだ。事故から25年、“チェルノブイリ”から何を学ぼうとしているのか。研究の最先端 を追う。

見えない敵
5月11日 水曜深夜[木曜午前 0:00~0:50]
ドイツのドキュメンタリー作家クリストフ・ボーケルは、通訳として仕事をともにしたウクライナ人の妻をガンで失っ た。チェルノブイリ原発事故の取材が原因か?ボーケルはこうした思いをきっかけに、事故に深く関わった人たちを追うことを決意。妻との記憶を織り交ぜなが ら、軍人として事故処理にあたった芸術家、事故を取材し続けた元プラウダ紙の編集者、事故直後に現場に入ったカメラマンらを取材し、その思い出を辿る。

2011年5月7日土曜日

子ども「20ミリシーベルト」基準撤回の緊急署名[第2弾]

子ども「20ミリシーベルト」基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請の第2弾が行われるようです。第1弾賛同署名した方も、第2弾に署名できるそうです。

以下FoE Japanスタッフブログ
http://blog.canpan.info/foejapan/archive/19より転載します。

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20ミリシーベルト撤回に向けては、 1,074団体および53,193人の連名を頂き、ありがとうございました。みなさまの声を後ろ盾に、政府への要請を継続しています。また、下記のよう に、署名活動、第2弾を開始いたしました。子どもたちの被ばく最小化にむけた県内の取り組みも応援したいと思っています。こちらの方にも、ぜひ、ご署名を いただければ幸いです。転載歓迎です。



福島原発事故「20ミリシーベルト」署名第2弾
子ども「20ミリシーベルト」基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請

>署名はこちらから
>要請のPDFバージョンはこちら


私たちは、福島の子ども達を放射能から守るために、日本政府に対し以下を要請します。
  1. 4月19日に文科省が示した学校等の校舎・校庭等の「20ミリシーベルト基準」の即時撤回および現行の1ミリシーベルト基準の維持(注1)

  1. 子どもの被ばく量を最小化するためのあらゆる措置を政府の責任で実施すること。また、自治体や市民団体、個々の市民自らが被ばく量を低減させるために実施する、除染・自主避難・疎開などの自主的な取り組みが円滑に進むよう、最大限の支援を行うこと

  1. 内部被ばくを考慮に入れること

  1. 屋外で3.8マイクロシーベルト/時以下になったとしても、モニタリングを継続すること(注2)


【背景】
4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機 関に通知しました。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相当すると政府は示しています。これは以下の点で、極めて憂慮すべ き基準です。

3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量である
20ミリシーベルト/年はドイツの原発労働者に適用される最大線量に相当する
原発労働などによって白血病を発症した場合の労災認定基準は、5ミリシーベルト×従事年数である (注3)。実際に白血病の労災認定を受けているケースで、20ミリシーベルト/年を下回るケースもある。
本基準は、子どもの感受性の強さや内部被ばくを考慮に入れていない
本基準により、子どもの被ばく量を低減するための取り組みをやめてしまった学校も多い
3.8マイクロシーベルトを下回った小中学校・幼稚園・保育園・公園におけるモニタリングが行われなくなった

【高まる撤回を求める声】
20ミリシーベルト撤回を求める要請第1弾では、61か国から1,074団体および53,193人の電子署名が集まり、5月2日に日本政府に提出されました。日本国内外の怒りの声が結集した結果を生みました。また、海外の専門家からも多くの憂慮の声があげられています。

>海外からの憂慮の声はこちら(PDFファイル)

【政府交渉で明らかになったこと】
20ミリシーベルト撤回に向けて、5月2日に行われた政府交渉では、政府側からは下記の発言が飛び出しました。すでに「20ミリ」の根拠は完全に崩れています。

・原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」は基準として認めていないと発言。また、安全委員会の委員全員および決定過程にかかわった専門家の中で、この20ミリシーベルトを安全とした専門家はいなかったと述べた。

・原子力安全委員会が4月19日に示した「助言」(20ミリシーベルトは「差し支えない」)は、助言要請から2時間で決定されたが、決定過程においては、正式な委員会も開催されず、議事録も作成されなかった。

・原子力安全委員会は子どもの感受性の高さに鑑み、大人と区別する必要があると発言したが、それに対し、文科省は区別する必要はないと発言した (注4)

・厚生労働省は、放射線管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならないと発言したものの、放射線管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの是非については回答しなかった。

・原子力安全委員会は内部被ばくを重視するべきだと回答しているが、文科省はシミュレーションで内部被ばくは無視できると結論した(注5)。しかしこのシミュレーションの根拠は、示されていない。

以上のことから、私たちは、改めて、20ミリシーベルトの撤回とともに、子どもの被ばく量を最小化するためのあらゆる措置を行うことを要請します。

以上


呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan

(注1)現状、超えている場所については、あらゆる手段を使って、低減に努めるべきである。

(注2)福島市防災情報サービス「屋外活動制限対象小学校等の環境放射線測定結果」および平成23年5月1日付「福島県環境放射線再モニタリング調査結果 について」によれば、2度連続して基準を下回った学校等では計測が中止されている。これは、「3.8マイクロシーベルトを下回ればよいということではな く、モニタリングにより、状況を把握していく」とした5月2日文部科学省・原子力安全委員会の答弁と完全に矛盾する。

(注3)労働省労働基準局(基発810号)「電離放射線に係る疾病の業務上外の認定基準について」。被ばく量の「相当量」について、解説の第2の5番で、白血病の場合は0.5レム(=5ミリシーベルト)×従事した年数としている。

(注4)文科省は、この理由としてICRPも区別していないとしたが、実際は、ICRPのPub.36「科学の授業における電離放射線に対する防護」 (1983年)では、18才以下の生徒が実験などで被曝する可能性がある場合を想定して、一般人の被ばく限度の10分の1にすることを勧告している。

(注5)両者とも食物による被ばくは考慮していない。

※本要請への署名は20ミリシーベルト基準が撤回されるまで当面継続し、文部科学省、厚生労働省、原子力安全委員会、原子力災害対策本部、その他対政府交渉などの機会に提出させていただきます。

※署名に参加されるとともに、地元選出の国会議員に対して、本要請に対して連名し、国民とともに「20ミリシーベルト」「子どもの被ばく最小化」を求めていくよう、働きかけをお願いします。

>署名はこちらから
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