国が福島県の放射能で汚染された地域(とくに学校)の除染について、明確な指示を出さずにいる中、郡山市では独自に小学校の校庭の表土の除去を始めています。結果、校庭の土から出る放射線が大きく減少しました(下の表を参照)。
土の置き場どうするかという問題はありますが、すぐにでも福島全域に広がってほしい動きです。汚染された土は、汚染を起こした事業者である東電、監督責任のあった国がすみやかに引き取るための策を講じるのが筋でしょう。
とくに文科省は汚染された地域の学校に通えと命令している以上、除染を行い、学校の環境を少しでもよくする道義的責任があります。被ばくは累積します。のんびりと土の置き場を検討してから、除染では遅すぎます。子供をそこに置くことを決めた以上は、できる限りのことを迅速に行って、被ばくを最低限にするのは人として当たり前ではないのでしょうか。
-----------------------------------------------------------------------------------
郡山市の取り組みを紹介します。
「郡山市立薫小学校の校庭の表土を除去しました」
福島県郡山市ウェッブサイトhttp://www.city.koriyama.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?NEXT_DISPLAY_ID=U000004&DISPLAY_ID=U099000&CONTENTS_ID=23270&LANG_ID=1
より抜粋
4月27日、福島第1原発事故による放射能対策として、郡山市立薫小学校の校庭と鶴見坦保育所の庭で、表土を除去する作業を行いました。
薫小学校は、4月14日の文部科学省の調査で、地表から50センチの高さの放射線量が3.8マイクロシーベルト/時と、国の暫定基準(保育所・幼稚園・小 学校は高さ50㎝、中学校は高さ1mの空間線量率が3.8マイクロシーベルト/時以上)を上回り、屋外での活動が制限されています。
郡山市では、より安全面に考慮し、小・中学校については、1cmの高さで3.8マイクロシーベルト/時、保育所等については、幼い子どもがいることから、1cmの高さで3.0マイクロシーベルト/時を目安に、校庭などの表土除去を行うことにしました。
薫小学校では、午前9時前から放射能の測定を行い、散水車を使って砂ぼこりが上がるのを抑え、道路などを平らにする「グレーダー」など3種類の重機を使って、3センチほど表面の土を削りました。
また、鶴見坦保育所では、庭に植えられていた芝生をはがす作業を行いました。
作業後の測定の結果、次のとおり効果が確認されましたので、他の小・中学校や保育所などでも、連休にかけて作業を行う予定です。
線量測定結果
| 施設名 | 地表からの高さ | 4月7日 | 4月27日 除去前 | 4月27日 除去後 |
|---|---|---|---|---|
| 薫小学校 | 1cm | 5.5 | 4.1 | 1.9 |
50cm | 4.5 ※1mの数値 | 3.3 | 1.9 | |
| 鶴見坦保育所 | 1cm | 4.7 | 4.5 | 0.9 |
50cm | 3.4 | 3.1 | 0.9 |
-----------------------------------------------------------------------------------
福島原発震災による土壌汚染について(ver. 2 校庭などの土壌表面剥離対策)
http://www.chernobyl-chubu-jp.org/_userdata/fukushimaQ&A2.pdf
NPO(特定非営利活動法人)チェルノブイリ救援・中部
が、表土の剥離のやり方を提案しています。一部抜粋。
(1) 剥離する予定の校庭・園庭の放射線を測定する(土壌表面と上1m)。出来るだけ測
定点を多くし精密な汚染地図を作る。
(2) 表土剥離の前に、散水などで土ぼこりの飛散を防ぐ処置を行う。
(3) 作業に当たっては、マスクなどで埃の吸引を防ぐ。
(4) 校庭・園庭の面積を測り、表層5cm程度を剥離した場合の土壌体積を求める。
(5) 校庭・園庭の片隅に、剥離した土壌を埋め込むだけの容積より少し深めのトレンチ
(横溝)を掘る。
(6) トレンチに大きなビニールシート(ブルーシートやビニールハウス用等)を敷く。
(7) 土壌表層を剥離しトレンチ内に埋設する。
(8) 埋設が終わったトレンチの上部に、汚染していない土壌を盛り土する(約30cm)。
埋設した汚染土壌からの放射線の輻射もほぼ問題ないレベルに抑えられる。
(9) 改めて、校庭・園庭の放射線を測定する。
以上で、剥離した廃土の暫定的処理が可能であり、子ども達の内部被曝や外部被曝も避け
られます。剥離した汚染土壌を校庭の片隅などに放置すれば、子ども達が近寄ったり、外
部被曝の危険もありますので注意が必要です。
-----------------------------------------------------------------------------------
また中部大学武田教授も福島の除染の必要性を訴え、汚染土は最終的には福島原発に戻すことを提案しています。
■原発と生活 08 「クリーン福島」・大作戦
■決まっています。 汚染土の捨て場
0 件のコメント:
コメントを投稿