(5/24 新聞記事追加 2/1/12 リンク追加)
以下の記事にあげた中継が本になりました。

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NHKが中継しない「参議院行政監視委員会」 行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査 (原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)
◆参院行政監視委の参考人:
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏
芝浦工業大学非常勤講師、元東芝原子炉格納容器設計者 後藤政志氏
神戸大学名誉教授 石橋克彦氏
ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義氏
行政監視委員会理事会 午後零時五十分 第四十三理事会室
ustreamは
パート1
http://www.ustream.tv/recorded/14906087
パート2
http://www.ustream.tv/recorded/14907869
孫さんの発表用資料:
http://minnade-ganbaro.jp/res/presentation/2011/0523_sangiin.pdf
この中継、全部で2時間半くらいですが、絶対に見た方がよいと思います。
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中継を見ていて、気になったポイントを挙げておきます。
・ 後藤氏:溶けた燃料が、圧力容器か格納容器かどこにあるか解らない。
偶然冷えているという認識。1~3号機損傷、放射能が外に漏れている。
コンクリートは閉じ込め機能を持っていないので、大なり小なり、放射能は垂れ流しになっている。タンカーなりを持って来て処理すべきとのこと。
・小出氏は今も水蒸気爆発が絶対に起こらないとは言えないという認識。
・小出氏は
3/15に東京で放射線を測定し、その結果を発表している。ヨウ素、テルル、セシウム。東京の空気の1立方m当たり数百。チェルノブイリの際、日本に飛来した放射能の千倍程度の濃度。
1時間で20マイクロSv相当。
こちらにその資料あり→ (京大原子炉研
HP、PDF13ページ目)
・石橋氏は「米のNRCはより日本の原子力安全委員会よりも人員も圧倒的に多く、強い権限持つ。1993年JCO事故、安全委員会は存在感があった。当時の委員長代理の住田さんが中性子線を防いだ。
2001年1月省庁再編で牙を抜かれ、保安院(経産省)の力が強くなった」と証言していた。
このことについては毎日に関連記事あり→
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110523dde012040006000c.html
・石橋氏は地震学の観点から、浜岡の次に
若狭湾の原発を心配している。
・孫氏が自分のガイガーカウンターで放射線を測定する際、ガンマ線だけにすると、国の発表している東京都の数値になるが、アルファ線、ベータ線も含めると、国のデータの倍の値になることを指摘。国はガンマ線だけを測定し、発表しているようだが、
内部被ばくを考えると、アルファ線、ベータ線をを計らなくていいのか?という疑問を投げかけている。
α線、β線、γ線についての説明は放射線影響研究所のHPにあり→
http://www.rerf.or.jp/radefx/basickno/whatis.html
・孫氏は風力発電を始めるには環境アセスメントで3年かかる上に、最後の難関が
原子力安全保安院であることを示唆。
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上記の参議院行政監視委員会について、中日新聞が以下のように報じていたので載せます。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011052390232348.html
エネルギー政策の転換を 参院委で識者が脱原発訴え
2011年5月23日 23時24分
石橋克彦神戸大名誉教授や孫正義ソフトバンク社長ら「脱原発」を主張する識者4人が23日、参院の行政監視委員会に参考人として出席し、国のエネルギー政策の転換などを訴えた。
委員から、津波対策後に再開を目指す中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震性を問われた石橋氏は「大丈夫なんて全く言えない。浜岡は、地雷原でカーニ バルをやっているようなもの」と再開に強く反対。浜岡1号機が運転を開始した1976年から「東海地震」の可能性を指摘しており「地盤の隆起で敷地がでこ ぼこになる可能性がある。海水の取水管や防波壁が壊れて役に立たないかも」と強調した。
100億円の義援・支援金を寄付するほか、全国各地に太陽光発電所の建設を計画する孫社長は「国内の休耕田と耕作放棄地の2割に太陽光発電を設置すれば、原発50基分をまかなえる。今は農地転用の規制で不許可となるが、仮設置を認めたらどうか」と政策転換を促した。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「高速増殖炉は68年に計画が持ち上がって以来、10年ごとに目標が先延ばしにされ、いまだ実現していない。永遠にたどり着けないであろう施策に、すでに1兆円を投じた責任を誰も取らない」と原子力行政の行き詰まりを指摘した。
福井県選出の委員からは「原発銀座」と言われる同県の現状への質問も。石橋氏は「若狭湾は地震の活動帯。海底活断層がたくさん見つかっており、大津波の可能性はある。非常に危険なのは間違いない」と話した。
(中日新聞)