ラベル サバイバル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル サバイバル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年9月6日土曜日

柏や取手にホットスポットを作ったプルームのセシウム濃度

プルーム(放射性雲)が2011年3月15~16日、21日に茨城や千葉に飛来した(そのせいで、ホットスポットができた)という情報自体は震災直後からあったように記憶している。あらためて、取手と柏の数値の高さを確認。今更とも思うけども、福島第一原発事故の被害の全貌が世間により正確に把握されるため、原発事故が起きるとプルームで放射能汚染が遠くまで及ぶことを共通認識にするためにも、こういう記事が上がってくるのは大事だと思う。

毎日新聞より

東日本大震災:福島第1原発事故 東北・関東、1週間後にも放射性雲 セシウム高濃度

毎日新聞 2014年09月05日 東京夕刊

原発事故後2回の放射性プルーム拡散
原発事故後2回の放射性プルーム拡散

東京電力福島第1原発事故後、上空に巻き上げられた放射性物質の雲状の塊「放射性プルーム(放射性雲)」が、これまで知られていた2011年3月 15〜16日に加え、約1週間後の20〜21日にも、東北・関東地方に拡散していく状況が、原子力規制庁と環境省による大気汚染監視装置のデータ分析から 裏付けられた。1回目の放射性雲の影響で高くなった空間線量に隠れて、2回目の放射性雲が見逃されていた地域もあった。専門家は「データは住民の初期被ば く量を正確に見積もるのに役立つ」とみている。【酒造唯、阿部周一】

 放射性雲の拡散はこれまで、「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)を使ったコンピューター計算に各地の空間線量や航空機による観測データを突き合わせて推定してきた。

 今回、環境省が各都道府県に設置している自動車の排ガスなどを常時監視する装置に着目。東京大大気海洋研究所や首都大学東京などに依頼し、大気中 に浮遊するちりを1時間ごとに捕まえたろ紙を9都県約90カ所の測定局から回収して、3月12〜23日分の放射性物質濃度を調べた。

 その結果、福島市の一つの測定局では15日夜、放射性セシウム137と134の濃度が1立方メートルあたり最大計45・5ベクレルを計測した。 16〜19日も、原発から放射性雲が出続けていたと考えられるが、西風で太平洋側に運ばれたため、大気中濃度は上がらなかったらしい。その後、風向きが変 わり、20日午後3時に同計104・1ベクレルに高まり、その状況は21日朝まで続いた。

 雨が降った15日は放射性物質が地表や家屋に沈着し、空間線量が1時間あたり20マイクロシーベルト程度まで急上昇したため、放射性雲が飛来した ことが広く知られているが、雨が降らなかった20〜21日は、既に高くなっていた空間線量計の値が目立って上昇しなかったため、放射性雲が見過ごされてき たと考えられる。

 関東地方では、15日と21日の2回、帯状に高濃度の放射性雲の拡散が確かめられた。特に21日朝は茨城県南部や千葉県北東部で放射性セシウム濃 度が急上昇。その後、東京湾北東沿岸部へと南西に移動した。その間、雨で沈着し、各地で「ホットスポット」と呼ばれる局地的に線量の高い場所を作ったとみ られる。

 福島原発事故の環境汚染に詳しい森口祐一・東京大教授(環境システム学)は「大気中のセシウム濃度がいつ、どこに拡散したかを示す貴重なデータが発掘された。このデータは住民の初期被ばく線量の正確な把握に役立つ」と指摘する。

==============
 ■ことば

 ◇放射性プルーム(放射性雲)

気体状、またはちりなどに付着した粒子状の放射性物質が雲のような塊になって大気中を流れる現象。高濃度のプルームを吸い込むと内部被ばくする。上空を通過した場合でも降雨や降雪で家屋や地面などに沈着すれば外部被ばくの原因になる。


---------------------------------------------------------------------------

また、平成25年度放射性物質測定調査委託費(浮遊粒子物質測定用テープろ紙の放射性物質による大気中放射性物質濃度把握)事業の報告書PDFを見ると、宮城、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の各地点の結果が見られます。3/15に100ベクレル近い数値を記録している地点は茨城、埼玉、千葉・東京の一部に見られました。神奈川はおおむむ低かったです。(p375以降のグラフが見やすい)

http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/10000/9771/24/tape_1.pdf

2014年8月27日水曜日

茨城のちりからウラン検出

またもや久々の更新です。こんなニュースがさりげなく流れていたのが気になりました。

福島第一原発から約170キロ離れた茨城県つくば市で2011年3月14日に採取されたちりから、核燃料や圧力容器の材料が出てきたということです。

3年以上経ってやっと出てくるのですね、こういうデータが。

東京新聞より

茨城のちりからウラン検出 原発事故の溶融燃料

2014年8月27日 17時35分
 東京電力福島第1原発事故直後に約170キロ離れた茨城県つくば市で採取した大気中のちりから、核燃料や原子炉圧力容器の材料のウランや鉄などを検出したとの研究結果を東京理科大と気象庁気象研究所のチームが27日までにまとめた。
 事故で溶けたウラン燃料が原子炉内の他の物質と混ざった状態で外部に放出されたことを裏付ける結果で、同大の中井泉教授は「事故直後の炉内や放射性物質の放出状況の解明につながる」とさらに詳しい分析を進めている。
 チームは、2011年3月14日夜から翌朝にかけてつくば市の気象研究所で採取された高濃度の放射性セシウムを含む粒子に着目し分析してきた。
(共同)
 

2014年3月9日日曜日

「関東の子どもたちの異常について」三田茂医師

3.11が近づいていることもあり、改めて被曝について考える動画を紹介します。東京で1500人の患者に血液検査、甲状腺検査をした医師の見解です。

“20140214 UPLAN 三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」(医師講演・被ばく連続学習会)”




以下、この講演を主催した放射線被ばくを学習する会
のHPより要点を転載します。

 ☆きーこ様「♪みんな楽しくハッピーがいい」(要点文字起こし)~2/14三田茂医師
  • <甲状腺基礎知識> 「甲状腺がん・甲状腺腫瘍を扱うのは 内分泌内科ではなく、耳鼻科や頭頸部外科」
  • <甲状腺疾患>「今後は今までの常識とは違う」~関東の子どもたちの異常について(1)
  • <血液検査>「ホットスポットに住む4歳男子」~関東の子どもたちの異常について(2)
  • <白血球・好中球・リンパ球> 「小児で全体的に大きく減少」~関東の子どもたちの異常について(3)
  • <白血球異常> 「前は2回測ってもいなかった地域の子から異常が出始めるようになった」~関東の子どもたちの異常について(4)

  • <質疑応答1>「僕が東京を出て岡山に行く理由」
  • <質疑応答2> 「だけど、医師会は動かなかった
  • <質疑応答3> 「"観察した結果好中球が減った"というのが僕の結論です」

2013年12月13日金曜日

4号機の核燃料取り出し作業 進捗報告は週1に

最初の方こそ、細かく作業の進捗状況が報告されていた福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料移送状況ですが、東電の意向で週一になるそうです。何かあったら一大事のこの危険な作業。東電だけでなく、第三者機関を入れてモニターすべきじゃないのでしょうか。


福島民報
より(青字化筆者)

使用済み核燃料22体移送 第一原発4号機 未使用と合わせ66体終了

東京電力は9日、福島第一原発4号機使用済み核燃料プールからの燃料移送状況を発表した。新たに使用済み燃料22体を移した。
 これまでに計3回、使用済みと未使用合わせて66体の移送を終えた。
 燃料は、燃料輸送容器(キャスク)に収納し、4号機建屋から約100メートル離れた共用プールに運んでいる。11月18日に作業が始まり、計1533体を移送する。
 東電は3回目の作業から「核物質防護上、公表しない」としており、1週間に1回程度進捗(しんちょく)状況のみを発表する。

2013年12月3日火曜日

見落とされていた東海再処理施設の危険性

長らく原発関係のことは何も書いてませんでしたが、東海村の再処理施設のニュースだけは押さえておくべきと思うので載せます。 

朝日新聞より(青字化筆者)

原子力機構の高レベル廃液、水素爆発の恐れ 東海村

2013年12月2日18時03分
原子力規制庁は2日、日本原子力研究開発機構の東海再処理施設(茨城県東海村)のプルトニウム溶液と高レベル放射性廃液の調査報告書をまとめた。廃液が430立方メートル処理されずに残っており、安全装置が壊れると沸騰して放射性物質が飛散したり、水素爆発を起こしたりする恐れがあるという。

 施設は高速増殖原型炉もんじゅなどのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料用にプルトニウムを抽出している。施設内には液体プルトニウム3・5立方メートル、高レベル廃液は430立方メートルある。

 本来、液体プルトニウムはMOXの粉末にし、高レベル廃液はガラスで固めて保管する。しかし、耐震対策や機器の故障などで、2007年から処理装置が止まったままになっている。

 規制庁の調査によると、事故などで冷却設備や水素除去設備などの安全装置が故障すると、高レベル廃液は55時間で沸騰して放射性物質が飛散、水の放射線分解で水素が発生して38時間で爆発する恐れがあるという。プルトニウム溶液は23時間で沸騰、11時間で水素爆発する恐れがある。

 原子力機構は、液体プルトニウムは 1年半ほどかけて640キロのMOX粉末にし、高レベル廃液は20年かけて、630体のガラス固化体にする計画だ。処理施設を稼働するには、18日に施行 予定の国の新規制基準に適合しなければならない。だが、原子力機構は廃液のまま保管する危険性をふまえ、特例で適合前に装置を動かせるよう求めている。今後、原子力規制委員会で検討する。

 

秘密保護法案反対の署名・声明いろいろ






 参議院審議中の秘密保護法案に反対する署名、賛同者を募っている声明の一覧です。

①「知る権利」を守ろう 公明党、みんなの党および日本維新の会に秘密保護法案の支持の撤回を呼びかける緊急署名http://www.avaaz.org/jp/days_to_save_our_rights_to_know_c/?twi

②【緊急署名12/4まで】私たちは特定秘密保護法案に反対し、廃案を求めます!

発起団体:ビジョン21(http://www.yasudasetsuko.com/vision21/index.html



③特定秘密保護法案に反対する表現人の会
発起人代表:坂本龍一、村上龍、高橋幸宏、浅田彰、後藤正文、中沢新一、中島英樹、奈良美智、岩井俊二、大友良英、鴻上尚史、津田大介 他
何らかの表現者であればプロ・アマ、経歴、国籍問わないとのこと。声明、賛同表明は下記参照。



④特定秘密保護法案に反対する学者の会
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏や、ノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏、神戸女学院大学名誉教授で哲学者の内田樹氏など2000人以上の学者が声明を出した。声明、賛同表明はリンクにて。


⑤特定秘密保護法案に反対する学生へ
〜滋賀大学の学生から署名の呼びかけ。

⑥「特定秘密保護法案」に反対する映画人の会(準備会)の呼びかけ文と賛同用紙。
http://cine-front.co.jp/images/onegai.pdf

高畑勲監督、宮崎駿監督、是枝裕和監督など映画人264人が賛同した。

http://www.asahi.com/articles/TKY201312030272.html 

⑦特定秘密保護法案に反対する医師の会 
 
⑧児童文学者たちが秘密保護法案の廃案を求める共同声明を出した模様。

赤旗より
直木賞受賞作家の森絵都、「ズッコケ3人組」シリーズの那須正幹、「魔女の宅急便」の角野栄子、「ガンバとカワウソの冒険」の斎藤惇夫の各氏ら児童文学者 や絵本作家、講談社、偕成社、岩崎書店、太郎次郎社エディタス、金の星社、評論社、福音館などの出版関係者、書店の児童書担当者など140人を超す人が賛同

2013年8月5日月曜日

汚染水が地表に漏れ出す可能性

湯気に続き、きがかりなのは福島第1原発の放射能汚染地下水です。この地下水が、地表にあふれ出るかもしれないということで、原子力規制庁は「緊急時」と言っています。「このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算」だということです。

もう東電という一つの企業には手に負えない事態だと思います。政府が全面的に関わり、諸外国の助けを借りるしかないと思います。

ロイターより(赤字化筆者)

[東京 5日 ロイター] - 原子力規制庁の金城慎司・東京電力福島第1原子力発電所事故対策室長は5日、東電福島第1原発の放射能汚染地下水について、同社が汚染水の流出を防ぐために設けた地中の遮水壁を上回った可能性があると述べ、「緊急時」との認識を示した。
金城室長はロイターに対し、汚染された地下水は法的基準を超えて海に流出している可能性が高く、東電の地下水くみ上げ計画は一時しのぎにすぎないとの見方を示した。
また、汚染地下水が遮水壁を上回った可能性が高く、地表に上がってくる可能性を否定できないと述べ、現在は「緊急時」と指摘した。
汚染水問題の深刻化を受けて、原子力規制委員会は今月2日、「汚染水対策検討ワーキンググループ」を開き、規制委の更田豊志委員が早急 な汚染水汲み上げを指示。東電は会合で、8月後半の汲み上げ開始の意向を示していたが、5日の定例会見で同社の今泉典之・原子力・立地本部長代理は、「今週末くらいから汲み上げを実施したい。検討作業を進めている」と明らかにした。
今のところ、汚染地下水の上昇によってどの程度の脅威が生じるかは不明。2011年3月の東日本大震災に伴う原発事故を受け、日本政府 は東電に対し、緊急措置として数万トンの汚染水を太平洋に放出することを認めたが、近隣諸国や地元の漁業関係者から批判を受けた経緯があり、東電は地元の 同意なく汚染水を放出しないと約束している。

朝日新聞より(赤字化筆者)

福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増

東京電力福島第一原発の放射能汚染水が海に流出し続けている問題で、原子力規制委員会は2日、初めての検討作業部会を開いた。しかし、抜本的な対策は示されず、東電が進めている対策では海への流出が止められない。事故から2年半たった今も八方ふさがりで、汚染の拡大を防げない危機的な状態が続いている。このままの状態が続けば、廃炉計画は破綻(はたん)しかねない。

すでに20兆~40兆ベクレル流出

■3週間で地表に到達の可能性

 問題になっているのは、1~3号機の海側の敷地と港湾。地中に汚染水がしみ出し、海に漏れていると見られる。

 東電は岸壁近くの土を薬剤で固めて遮水壁を造り、汚染水が海へ流出するのを防ぐ工事を進めている。遮水壁ができあがっていくにつれ、観測井戸の水位が地表から1メートルほどまでに急上昇した。遮水壁で地下水がせき止められ、行き場がなくなったためとみられる。

 遮水壁は工法の制約で地下1・8メートルより深い部分しか造れない。すでに、観測井戸の水位が遮水壁の上端を上回っており、完成しても海への流出が止められないのではと懸念されている。このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算だ。

 地下には配管や電線などを通す坑道が張り巡らされている。事故直後に超高濃度の汚染水が2、3号機の坑道に流れ込み、計約1万1千トンの水がたまったままになっている。この汚染水が、地震などで壊れた坑道から地中に広がっているとみられている。建屋から坑道はつながったままで、汚染水の流れを止めるのは難しい。

 2日の規制委の検討作業部会では、汚染された地下水をくみ上げるべきだとの指摘が出た。遮水壁による東電の対策では不十分との考えからだ。

 東電の担当者は会議で、遮水壁の工事の影響で、地下水をくみ上げるポンプの設置は8月後半になると回答。海への流出を防ぐには1日約100トン単位でくみ上げる必要があると試算する。だが、くみ上げた水を保管する場所がないのが実情だ。

 東電は、遮水壁を延ばして汚染水が広がっていると見られる場所を10月までに取り囲んで漏出を防ぐ工事をする。東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は2日、記者会見で「追加対策をすれば、相当改善される」と述べた。

 東電はこれとは別に、山側から流れる地下水が原子炉建屋に流れ込んで汚染される前にくみ上げて海に流し、汚染水が増えるのを抑える計画を進めている。しかし、地元漁協は今回の海への汚染水流出を受けて反発している。

    ◇

 〈福島第一原発の放射能汚染水問題〉 事故で溶けた燃料を冷やした水に地下水が混ざり、1日約400トンずつ汚染水が増えている。浄化装置で放射性物質を取り除いているが完全に取り切れないため、敷地内のタンクにため続けている。汚染水は7月30日現在で約42万トンにのぼる。

 一方、4月には地下貯水槽から地中に汚染水が漏れていたことが発覚。さらに、海への汚染水漏れが今も続いており、東電は汚染水を管理できない状態が続いている。

2013年7月29日月曜日

3号機の湯気

久々の更新です。
ちょっと前から言われている3号機の湯気の件が気がかりです。

まず、東京新聞で東電の見解を見てみましょう(青字化筆者)。当初、湯気の出所を雨水だと言っていましたが、格納容器内部から出ている可能性もあるようです。

湯気 格納容器から漏出 福島第一3号機 上部損傷?注入窒素も外へ

 東京電力福島第一原発3号機の原子炉建屋五階から発生する湯気は、雨水の蒸発だけではなく、格納容器内の水蒸気が外部に漏れたものである可能性が高いことが分かった。
 格納容器には、爆発の危険がある水素を内部から追い出すため、窒素が継続的に注入されている。東電が窒素の注入量と回収量を調べたところ、回収量の方が一時間当たり三立方メートル少ないことが分かった。
 事故発生当初、格納容器内は長時間、高温高圧にさらされ、容器上部のふた周辺部が損傷している可能性がある。
 窒素注入による勢いに押され、格納容器内にこもる水蒸気が容器外に漏れている可能性が高いという。
 格納容器内はおびただしい放射線量とみられるが、容器内から回収した気体に含まれていた水の放射性セシウム濃度は一ミリリットル当たり九〇ベクレルと意外なほど低い値だった。
 東電は当初、建屋五階からしたたり落ちた雨水が、四〇度前後の熱がある格納容器のふたに触れて、水蒸気になり、冷たい空気によって湯気が発生したと説明していた。
 格納容器内からの漏出について、東電の今泉典之原子力・立地本部長代理は「福島第一からの放射性物質の放出量を継続的に見直しているが、その量に影響していない」と、放出量は少ないとの見方を示している。
-----------------------------------------------

また、元東芝の技術者、後藤さんがustream番組で湯気の出所について解説していたものが、youtubeに上がっているので、貼っておきますね。10分53秒辺りから。


http://www.youtube.com/watch?v=4CHJPQIbnAg  
 
要約すると 

湯気はやっぱり格納容器の上の雨水があたたまったのではなく、格納容器内から出ているのではないか。格納容器内部の温度差のせいで出ている(窓ガラスのく もりみたいに)かもしれないが内部の核燃料の溶融物(デブリ)が冷却できてなくて、湯気が出ている可能性も否定できないみたいです。また格納容器はすで に圧力容器の底が抜けている状態。170度くらいは大丈夫だが、それ以上は漏れる。今の環境では格納容器の腐食が進むため、あと1~2年はなんとか持つか もしれないが、5~10年経つと大変なことになる

ということです。

--------------------------------------------------
また、この件について、ジャーナリストの守田俊也さんの記事も紹介します。

明日に向けて(717)福島3号機の「湯気」は格納容器内部から・・・避難準備と警戒を!

東電はまだ雨水が格納容器ヘッドに加温されたという見解を捨てていませんが、しかしこの部分の温度は30数度と伝えられており、とても湯気を発生させる温度ではありません。とすれば湯気の正体は、もっぱら格納容器内部からのものであると推測されます。
これは非常に重要な問題です。考えられるのは格納容器のおそらくは底部にある核燃料の塊=デブリの温度が上がり、冷却水がこれまで以上に蒸気を発生させて格納容器内の圧力を高め、それが格納容器のヘッドと容器の接合部分の劣化箇所から漏れ出してきているということです。
福島原発事故発生時も、炉内の冷却ができずに加熱が進んで水素と蒸気が大量に発生し、ヘッドと容器の接合部分のシール剤が熱 によって劣化することで漏れを作り出し、やがて水素爆発を引き起こしたわけですが、今回もおそらくは同じ経路から内部の気体が漏れ出し、急激に冷やされて 湯気となったのだと思われます。なお東電はこの気体の中身が窒素であると推測しています。窒素は格納容器内で繰り返し発生する水素が、一定濃度になると再 び爆発を起こしかねないために、封入され続けているものです。
ここから推論できることは、明らかに格納容器内部ないし下部にある燃料体でこれまでになかった異変が生じ、温度上昇が起こっ ているということです。ただしそれがどれほどに深刻な事態であるのかは予想がつきません。おそらくは東電も十分には把握できていおらず、また事実を正確に 伝えているとは思えません。そもそも「湯気」の発生が確認されたのは18日です。もう10日近くが経っている。東電はそれほど経ってようやく格納容器内部 からの漏れの可能性を認めたのであり、その間、10日間近くも現実を的確に発表できずにきているわけです。
また湯気が窒素であるとするならば、水素爆発を防ぐために封入を続けているものが漏れ出してきてしまっているのですから、当 然にも水素爆発の危険性も高まってしまうことになるのであって、この点で、格納容器内部のものが漏れ出してきているのは大変な問題です。もちろん、格納容 器内部には大変な量の放射能があるわけですから、大気汚染を再び三度、汚染している問題もあります。
非常に悩ましいのは、こうした東電の発表から、現状がどれほど危険なのか。またどのような状態になったときに避難を決断すべ きなのかを判断するのは難しいということです。これまで東電は繰り返し、事故を小さく見せる発表を繰り返してきました。虚偽のものも多くありましたが、東電自身が、事故が小さいものであって欲しいと願うあまりに過小評価に至っているものも多くありました。要するに虚偽体質の上に、正常性バイアス=事態の深刻化を認めず、「正常」に戻っていくバイアス(偏見)を事態に被せてしまうことが重なっているのです。
こうした東電の発表に事故当初、著しい追随を行ったマスコミもまた、こうした東電の体質に影響され、事態を厳しく見る観点を 失っています。今回も、格納容器の漏れの可能性を指摘した東電のリリースを、多くの新聞社がそのまま流しているだけで、格納容器内の何らかの変化を示すこ の重大事態への考察はほどんとありません。
それゆえにこそ、私たちは「危機を強く感じたら」、即刻、危険地帯を離脱できる準備を固めておく必要があります。この場合の 何をもって「危機を強く」感じるのか。目安の提示ができないのが本当にもどかしいです。急激に周囲の放射線値があがることなどがひとつの目安になるとは思 いますが何度も言いますが、今の段階では、まずはいつでも実行できるように、避難準備を進めてください。
繰り返しますが今すぐ避難しなければならないという情報を僕が持っているわけではないです。僕が理解しているのは、今、格納 容器内で何らかの異常事態が発生しているという事実と、にもかかわらず東電はその把握、ないし発表までに10日間近くもかかってしまっているという事実、 マスコミもまったくあてにならないという事実です。だからこそ、先々のことも踏まえて、すぐに逃げられるようにしておくことが大事なのです。
前回も掲載しましたが、さしあたって以下の記事をご覧になり、正常性バイアスにかからないようにすることの重要性をつかんでください。 その上で具体的に避難のシミュレーションを行ってください。
明日に向けて(703)原発事故に備えて避難の準備を進めよう!http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/afc8cc8dbdd1b15aa9071bb5273771d1
またこれを機に、ぜひ遠く離れた友人・知人と個人間で防災協定を結んでください。どちらかが災害に襲われた場合に、他方が避 難を受け入れる協定です。これを結んでおけばいざというときに目指すところが鮮明なのですぐに行動に移れます。家族がバラバラになり、連絡が取れなくなっ た際の集合場所にもなります。反対に相手側に災害が発生した場合は、すぐに避難の受け入れ準備を開始できます。可能なら個人間防災協定は複数結ぶと良いで す。
また物資の備蓄も進めてください。私たちの国の政府は、東南海トラフ地震にそなえて1週間分の水と食料の備蓄を訴えていま す。最低限、この準備をしておきましょう。災害時にコンビニの食料は半日で売り切れて供給が途絶えます。ぜひそれぞれで備蓄を行ってください。これはさま ざまな事情で避難に踏み切れず、やむを得ず自宅避難を選ぶことになったときにも非常に重要な助けになります。
全文はこちら

湯気の原因が解明され、結果、何事もないことを祈ります。

2013年3月21日木曜日

最悪のシナリオを改めて見る

数日前、福島第一原発で使用済み燃料プールの電源が落ちてしまい、肝を冷やしましたが、無事に復旧できてよかったです。

こういうひやっとすることはもう起こらないといいのですが、福島第一原発で何か起こった場合、どういったことが起こりうるのか、以下の、「最悪のシナリオ」と言われた資料を見て置いた方がよいと思いました。このシナリオと、そのときの起きている事象とを比較し、どの時点でどう動くべきかを判断するのに使えるのではないかと思います。

今回の停電事故でも、実際、大手メディアの報道と、一部のツイッターの情報では、危険への認識への幅が大きすぎて、何を信じていいのかわからないこともあると思うので、何か自分で基準とできるものがあるといいのではないかと。

菅首相(当時)の要請で内閣府の原子力委員会の近藤駿介委員長が作成した2011年3月25日付の「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」


リンクはこちら↓
http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/saiakusinario.pdf

このシナリオでは、「水素爆発で1号機の原子炉格納容器が壊れ、放射線量が上昇して作業員全員が撤退したと想定。注水による冷却ができなくなった2号機、3号機の原子炉や 1~4号機の使用済み燃料プールから放射性物質が放出され、強制移転区域は半径170キロ以上、希望者の移転を認める区域が東京都を含む半径250キロに 及ぶ可能性があるとしている」としている。

2013年1月24日木曜日

双葉町井戸川町長 退任メッセージ

双葉町の井戸川克隆町長が昨日、辞任を決めました。

井戸川町長は、原発周辺の広範な地域の住民が国の負担で移住できるようにする必要があることを訴えるなど、住民の被ばくを最小にするために努力してきた方です。

(過去記事参照:双葉町長、国際社会に助けを求める



福島民友より

井戸川双葉町長が辞職届提出 「町民に理解されない」

 双葉町の井戸川克隆町長(66)は23日、「町民に理解されていないと感じた」などとして辞職を決意し、同日、議会事務局に辞職届を提出した。井戸川町長の辞職表明に伴い、町長選が行われる公算となった。井戸川町長に再出馬の意思はない。
 井戸川町長は取材に対し「非難もお褒めもいただきながら一生懸命やってきた。潮時は今と思い職を辞することにした」と語った。
 地方自治法によると、辞職届を受理するはずの町議会議長が解散で不在のため提出から20日間を経た2月12日に辞職となる。町長選は辞職から50日以内に行われることから3月中にも選挙が行われる見通し。
(2013年1月24日 福島民友ニュース)

-----------------------------------------

井戸川町長の退任の挨拶には、大切なことが書かれているので以下に転載します。(双葉町HPより)


双葉町は永遠に
                 
    私たちは前例の無い避難という過酷な状況に置かれています。いつまでも海原を漂流するわけにはいきません。早く上陸地を国が準備して、再興できる日を求めてきました。しかし、時間が足りませんでした。
 放射能のないところで平和な、皆が集える町ができることを祈り町民の安寧を願って、私は本日、双葉町長の辞職申し出をしました。
 私の今までの取り組みから次のことを申し上げたいと存じます。

1 事故に負けない
    原発事故で負けるということは、今のまま、何もしないことである。
 双葉町民には負けてほしくない。勝ってそれぞれ生き抜いてもらいたい。今はそれぞれの地に離れて住もうとも、廃炉が完了して故郷から放射能の危険が去り、自然と共生出来るようになったら再結集しよう。
 我が子どもたちへ、この悔しさを忘れることなく、何としても生き抜いて何倍も幸せな双葉町を再建していただきたい。そのためにも負けないで学び、求められる人になれ。世界の雄になってもらいたい。
 (1) 負けないということは以下のことを忘れないこと
①避難してくださいと国から頼まれたこと。
②東電と国は事故を絶対起こさないと言っていたこと。
③町と県と東電には安全協定があること。
④事故は我々が起こしたものではないこと。
⑤正式な謝罪と見舞いがないこと。(形のあるものではないこと)
⑥自分の権利は自分以外に行使できないこと。
⑦被ばくさせられたこと。
⑧放射能の片付けをさせられること。
20msv/yで町へ帰ること。(一般公衆の限度は1msv/y以下)
(2) 勝つためには何をしなければならないか
①事故の原因者を確定すること。
②我々の受けた損害のメニュー作成すること。
③損害の積算をすること。
④回復の請求をすること。
⑤回復の限界と代替を請求すること。(仮の町、借りの町)
⑥立証責任の不存在を共有すること。
⑦気づくこと。
⑧水俣の住民の苦難を学ぶこと。
⑨広島・長崎の住民の方に聞くこと。
⑩避難先の皆さんの恩を忘れないこと。
⑪多くの町民が健全な遺伝子を保つこと。
⑫ウクライナの現実を確認して同じテツを踏まないこと。
(3) 町民の力を結集すること
①役割分担をすること。
 ・汚染調査 ・除染問題 ・賠償問題
 ・住居問題 ・職場問題 ・健康問題
 ・墓地問題 ・学校問題 ・中間貯蔵施設問題
 などの調査研究する組織をつくり町民の不利益を解消すること。
②事故調査委員会をつくること
 事故の報告書には避難を強制された住民の実態が語られていない。外部に任せていたらいい加減に処理されてしまうので、委員会を町独自に構成して正しい記録を残さなければならない。
                                                                     
2 主張する権利を行使する
①見守り隊の組織
②法律家の組織
③文書学事の組織
④ボランティア活動組織
⑤被ばく被害者団体の組織
などを組織して国民の主権と被害者の復権を勝ち取らなければならない。
                                                                     
3 この世には先人の教えがある
 (1) 温故知新
    歴史から新しい発想が出てくる。自分が直面している問題について語られています。遠くは私たちの祖先である標葉藩が相馬に滅ぼされたこと、会津藩が長州に負けたこと。しかし、負けても滅びる事もなく私たちは生きてきました。先人達に感謝し、これからは私たちが町の存続を引き継ぎ後世に繋がなければなりません。今度の事故は前例がありません。今は子どもたちを放射能の影響によるDNAの損傷を避けて暮らし、幾多の困難に負けずに 双葉町の再興に向かって、生き延びましょう。
(2) 人生に五計あり
 中国、宋時代の朱新仲が教訓として伝えた人生の処世訓とされるものです。生計、身計、家計、老計、終計があり、生き抜く考えが記されています。

 (3) 八正道と言う道
 昔、釈迦がインドで行われていた求道について、新しい道があることを説いたとされています。
正見   : 正しい物の見方
正思惟 : 正しい思考
正語   : 偽りのない言葉
正業   : 正しい行為
正命   : 正しい職業
正精進 : 正しい努力
正念   : 正しい集中力
正定   : 正しい精神統一

 今の私たちにはこのような精神にはなれません。この言葉は東電と国あるいはこの事故を被害者の人権を無視して矮小化しようとしている勢力に猛省を促す言葉として捉えてほしい。願わくば、双葉町の子どもたちに人生の教訓の一部として、心に刻んでほしい。

 この事故で学んだことは多い。我国でも人命軽視をするのだと言うことがわかった。国は避難指示と言う宣戦布告を私たちに出した。武器も、手段も、権限もない我々はどうして戦えるだろうか。

 白河市にアウシュヴィッツ博物館がある。ナチスがユダヤ人を毒ガスで虐殺したことは衆目の事実だ。福島県内では放射能という毒で県民のDNAを痛めつけている。後先が逆だ。この状態から一刻も早く避難をさせること以外に、健康の保証は無い。その後に十分時間をかけて除染をやれば良い。
 人工放射能に安全の基準を言う実績が少ない。20msv/yで住めると言う人が家族と一緒に住んで示すことが先だろう。その安全が確認出来たら福島県民は戻ればいい。これ以上モルモットにするのは、外国の暴君が国民にミサイルを撃つのと変わり無い。
 福島の復興なくして日本の再生はないとは、人口減少の今、将来の担い手を痛めつけていては、真に福島の復興には繋がらないと心配している県民は少なくないと思う。双葉町は原発を誘致して町に住めなくされた。原発関連の交付金で造った物はすべて町に置いてきました。

 原発の誘致は町だけで出来ない、県が大きく関わってはじめて可能となる。私たちは全国の人たちから、「お前たちが原発を誘致しておいて被害者面するな」という批判を受けている。私たちはどこにいても本当の居場所がない今、苦悩に負けそうになりながら必死に生きている。子どもたち、高齢者、家計を支えなければならないお父さん、お母さんたちの悲鳴を最初に菅総理に訴えた。変わらなかった。そのために私は野田総理に国民としての待遇を訴えたのです。しかし、今の町民の皆さんは限界を超えています。何とか国には町民の窮状を訴え、町民には叱られ役をやり、マスコミに出されるようにしてきました。

 県にも窮状を訴えています。最近も質問をしました。回答は具体的な内容ではなく失望しました。知事は福島の復興のために双葉町に中間貯蔵施設を造れと言うので、双葉町の復興はどうするのですか、と聞くと答えてくれません。そこで、踏み込んで私に町をくださいと言いましたがやはり答えませんでした。これでは話し合いになりません。

 環境省の局長にどうして双葉に二つの場所を決めたのですかと聞いたら、分かりませんと言いました。では会議録をみせてくださいと聞いたら、後日ありませんと言う返事でした。このようなことで、調査だけで建設はしないからと言われて、ハイいいですよとは言えません。
 町には古くから先人が築いてきた歴史や資産があります。歴史を理解していない人に中間貯蔵施設を造れとは言われたくありません。町民の皆さんが十分議論した後に方向を決めていただきたい。若い人に決めてもらうようにしてほしい。

 今まで支えていただきました町民の皆様、双葉地方各町村をはじめ福島県内各市町村の皆様、国及び福島県そして事故発生時から避難救済にご支援いただきました国民の皆様、国会議員の皆様、全国の自治体の皆様、埼玉県と埼玉県議会の皆様、県民の皆様、加須市と加須市議会の皆様、市民の皆様、さくら市の皆様、医療界の皆様、福祉関係の皆様、貴重な情報の提供された方、最後に国内並びに世界中からボランティアのご支援をいただきました皆様、この避難を契機にご支援いただきました多くの皆様に支えられて、ここまで来ることができました。心から感謝を申し上げまして、退任のご挨拶に代えさせていただきます。
 長い間誠にありがとうございました。
                   
                   平成25123
                 
                  双葉町長 井戸川 克隆

2012年10月14日日曜日

北海道の室蘭沖より100ベクレルのマダラ

ついに北海道の魚からも3ケタのセシウムが検出されてしまった。それにしても、100ベクレルぴったりだから、出荷自粛要請はしないというのはどうなんだろうか。。。これから週1回(可能ならもっとやるべき)検査するというのはよいことにしても。

北海道新聞より

室蘭沖マダラから100ベクレル 放射性セシウム 道、検査強化へ

(10/13 06:40)
道は12日、室蘭・追直(おいなおし)漁港で水揚げされたマダラから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレ ル)と同じ100ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。100ベクレルを超えると、道は出荷自粛を要請することになっているが、今回は超えてい ないため、自粛要請はしない。道は同日、室蘭沖で週1回行う検査を当面毎日実施することを決めた。セシウムで3桁の数値が出るのは道産水産物では初めて。 <北海道新聞10月13日朝刊掲載>

2012年10月7日日曜日

中野区の土壌 セシウム1万Bq/kg以上

以下、
放射能から子どもを守る会・中野 のブログより転載:

新宿代々木市民測定所へ見学に行って来ました

測定した土壌は雨水マスから採取された高濃度に汚染された土壌です。測定開始からセシウム137/134ともに勢い良く検出されていきました。
結果はセシウム137が6560Bq/kg、セシウム134が5000Bq/kg。合算で1万1560Bq/kgでした。参考までに表面の線量は SOEKSで0.38μSv/h、ALOKAで0.41μSv/hでした。中野区内でも雨水が集まってくる場所ではこの程度の汚染は検出されます。

(青字化筆者)