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2014年8月27日水曜日

茨城のちりからウラン検出

またもや久々の更新です。こんなニュースがさりげなく流れていたのが気になりました。

福島第一原発から約170キロ離れた茨城県つくば市で2011年3月14日に採取されたちりから、核燃料や圧力容器の材料が出てきたということです。

3年以上経ってやっと出てくるのですね、こういうデータが。

東京新聞より

茨城のちりからウラン検出 原発事故の溶融燃料

2014年8月27日 17時35分
 東京電力福島第1原発事故直後に約170キロ離れた茨城県つくば市で採取した大気中のちりから、核燃料や原子炉圧力容器の材料のウランや鉄などを検出したとの研究結果を東京理科大と気象庁気象研究所のチームが27日までにまとめた。
 事故で溶けたウラン燃料が原子炉内の他の物質と混ざった状態で外部に放出されたことを裏付ける結果で、同大の中井泉教授は「事故直後の炉内や放射性物質の放出状況の解明につながる」とさらに詳しい分析を進めている。
 チームは、2011年3月14日夜から翌朝にかけてつくば市の気象研究所で採取された高濃度の放射性セシウムを含む粒子に着目し分析してきた。
(共同)
 

2013年12月13日金曜日

4号機の核燃料取り出し作業 進捗報告は週1に

最初の方こそ、細かく作業の進捗状況が報告されていた福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料移送状況ですが、東電の意向で週一になるそうです。何かあったら一大事のこの危険な作業。東電だけでなく、第三者機関を入れてモニターすべきじゃないのでしょうか。


福島民報
より(青字化筆者)

使用済み核燃料22体移送 第一原発4号機 未使用と合わせ66体終了

東京電力は9日、福島第一原発4号機使用済み核燃料プールからの燃料移送状況を発表した。新たに使用済み燃料22体を移した。
 これまでに計3回、使用済みと未使用合わせて66体の移送を終えた。
 燃料は、燃料輸送容器(キャスク)に収納し、4号機建屋から約100メートル離れた共用プールに運んでいる。11月18日に作業が始まり、計1533体を移送する。
 東電は3回目の作業から「核物質防護上、公表しない」としており、1週間に1回程度進捗(しんちょく)状況のみを発表する。

2013年8月5日月曜日

汚染水が地表に漏れ出す可能性

湯気に続き、きがかりなのは福島第1原発の放射能汚染地下水です。この地下水が、地表にあふれ出るかもしれないということで、原子力規制庁は「緊急時」と言っています。「このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算」だということです。

もう東電という一つの企業には手に負えない事態だと思います。政府が全面的に関わり、諸外国の助けを借りるしかないと思います。

ロイターより(赤字化筆者)

[東京 5日 ロイター] - 原子力規制庁の金城慎司・東京電力福島第1原子力発電所事故対策室長は5日、東電福島第1原発の放射能汚染地下水について、同社が汚染水の流出を防ぐために設けた地中の遮水壁を上回った可能性があると述べ、「緊急時」との認識を示した。
金城室長はロイターに対し、汚染された地下水は法的基準を超えて海に流出している可能性が高く、東電の地下水くみ上げ計画は一時しのぎにすぎないとの見方を示した。
また、汚染地下水が遮水壁を上回った可能性が高く、地表に上がってくる可能性を否定できないと述べ、現在は「緊急時」と指摘した。
汚染水問題の深刻化を受けて、原子力規制委員会は今月2日、「汚染水対策検討ワーキンググループ」を開き、規制委の更田豊志委員が早急 な汚染水汲み上げを指示。東電は会合で、8月後半の汲み上げ開始の意向を示していたが、5日の定例会見で同社の今泉典之・原子力・立地本部長代理は、「今週末くらいから汲み上げを実施したい。検討作業を進めている」と明らかにした。
今のところ、汚染地下水の上昇によってどの程度の脅威が生じるかは不明。2011年3月の東日本大震災に伴う原発事故を受け、日本政府 は東電に対し、緊急措置として数万トンの汚染水を太平洋に放出することを認めたが、近隣諸国や地元の漁業関係者から批判を受けた経緯があり、東電は地元の 同意なく汚染水を放出しないと約束している。

朝日新聞より(赤字化筆者)

福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増

東京電力福島第一原発の放射能汚染水が海に流出し続けている問題で、原子力規制委員会は2日、初めての検討作業部会を開いた。しかし、抜本的な対策は示されず、東電が進めている対策では海への流出が止められない。事故から2年半たった今も八方ふさがりで、汚染の拡大を防げない危機的な状態が続いている。このままの状態が続けば、廃炉計画は破綻(はたん)しかねない。

すでに20兆~40兆ベクレル流出

■3週間で地表に到達の可能性

 問題になっているのは、1~3号機の海側の敷地と港湾。地中に汚染水がしみ出し、海に漏れていると見られる。

 東電は岸壁近くの土を薬剤で固めて遮水壁を造り、汚染水が海へ流出するのを防ぐ工事を進めている。遮水壁ができあがっていくにつれ、観測井戸の水位が地表から1メートルほどまでに急上昇した。遮水壁で地下水がせき止められ、行き場がなくなったためとみられる。

 遮水壁は工法の制約で地下1・8メートルより深い部分しか造れない。すでに、観測井戸の水位が遮水壁の上端を上回っており、完成しても海への流出が止められないのではと懸念されている。このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算だ。

 地下には配管や電線などを通す坑道が張り巡らされている。事故直後に超高濃度の汚染水が2、3号機の坑道に流れ込み、計約1万1千トンの水がたまったままになっている。この汚染水が、地震などで壊れた坑道から地中に広がっているとみられている。建屋から坑道はつながったままで、汚染水の流れを止めるのは難しい。

 2日の規制委の検討作業部会では、汚染された地下水をくみ上げるべきだとの指摘が出た。遮水壁による東電の対策では不十分との考えからだ。

 東電の担当者は会議で、遮水壁の工事の影響で、地下水をくみ上げるポンプの設置は8月後半になると回答。海への流出を防ぐには1日約100トン単位でくみ上げる必要があると試算する。だが、くみ上げた水を保管する場所がないのが実情だ。

 東電は、遮水壁を延ばして汚染水が広がっていると見られる場所を10月までに取り囲んで漏出を防ぐ工事をする。東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は2日、記者会見で「追加対策をすれば、相当改善される」と述べた。

 東電はこれとは別に、山側から流れる地下水が原子炉建屋に流れ込んで汚染される前にくみ上げて海に流し、汚染水が増えるのを抑える計画を進めている。しかし、地元漁協は今回の海への汚染水流出を受けて反発している。

    ◇

 〈福島第一原発の放射能汚染水問題〉 事故で溶けた燃料を冷やした水に地下水が混ざり、1日約400トンずつ汚染水が増えている。浄化装置で放射性物質を取り除いているが完全に取り切れないため、敷地内のタンクにため続けている。汚染水は7月30日現在で約42万トンにのぼる。

 一方、4月には地下貯水槽から地中に汚染水が漏れていたことが発覚。さらに、海への汚染水漏れが今も続いており、東電は汚染水を管理できない状態が続いている。

2013年7月29日月曜日

3号機の湯気

久々の更新です。
ちょっと前から言われている3号機の湯気の件が気がかりです。

まず、東京新聞で東電の見解を見てみましょう(青字化筆者)。当初、湯気の出所を雨水だと言っていましたが、格納容器内部から出ている可能性もあるようです。

湯気 格納容器から漏出 福島第一3号機 上部損傷?注入窒素も外へ

 東京電力福島第一原発3号機の原子炉建屋五階から発生する湯気は、雨水の蒸発だけではなく、格納容器内の水蒸気が外部に漏れたものである可能性が高いことが分かった。
 格納容器には、爆発の危険がある水素を内部から追い出すため、窒素が継続的に注入されている。東電が窒素の注入量と回収量を調べたところ、回収量の方が一時間当たり三立方メートル少ないことが分かった。
 事故発生当初、格納容器内は長時間、高温高圧にさらされ、容器上部のふた周辺部が損傷している可能性がある。
 窒素注入による勢いに押され、格納容器内にこもる水蒸気が容器外に漏れている可能性が高いという。
 格納容器内はおびただしい放射線量とみられるが、容器内から回収した気体に含まれていた水の放射性セシウム濃度は一ミリリットル当たり九〇ベクレルと意外なほど低い値だった。
 東電は当初、建屋五階からしたたり落ちた雨水が、四〇度前後の熱がある格納容器のふたに触れて、水蒸気になり、冷たい空気によって湯気が発生したと説明していた。
 格納容器内からの漏出について、東電の今泉典之原子力・立地本部長代理は「福島第一からの放射性物質の放出量を継続的に見直しているが、その量に影響していない」と、放出量は少ないとの見方を示している。
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また、元東芝の技術者、後藤さんがustream番組で湯気の出所について解説していたものが、youtubeに上がっているので、貼っておきますね。10分53秒辺りから。


http://www.youtube.com/watch?v=4CHJPQIbnAg  
 
要約すると 

湯気はやっぱり格納容器の上の雨水があたたまったのではなく、格納容器内から出ているのではないか。格納容器内部の温度差のせいで出ている(窓ガラスのく もりみたいに)かもしれないが内部の核燃料の溶融物(デブリ)が冷却できてなくて、湯気が出ている可能性も否定できないみたいです。また格納容器はすで に圧力容器の底が抜けている状態。170度くらいは大丈夫だが、それ以上は漏れる。今の環境では格納容器の腐食が進むため、あと1~2年はなんとか持つか もしれないが、5~10年経つと大変なことになる

ということです。

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また、この件について、ジャーナリストの守田俊也さんの記事も紹介します。

明日に向けて(717)福島3号機の「湯気」は格納容器内部から・・・避難準備と警戒を!

東電はまだ雨水が格納容器ヘッドに加温されたという見解を捨てていませんが、しかしこの部分の温度は30数度と伝えられており、とても湯気を発生させる温度ではありません。とすれば湯気の正体は、もっぱら格納容器内部からのものであると推測されます。
これは非常に重要な問題です。考えられるのは格納容器のおそらくは底部にある核燃料の塊=デブリの温度が上がり、冷却水がこれまで以上に蒸気を発生させて格納容器内の圧力を高め、それが格納容器のヘッドと容器の接合部分の劣化箇所から漏れ出してきているということです。
福島原発事故発生時も、炉内の冷却ができずに加熱が進んで水素と蒸気が大量に発生し、ヘッドと容器の接合部分のシール剤が熱 によって劣化することで漏れを作り出し、やがて水素爆発を引き起こしたわけですが、今回もおそらくは同じ経路から内部の気体が漏れ出し、急激に冷やされて 湯気となったのだと思われます。なお東電はこの気体の中身が窒素であると推測しています。窒素は格納容器内で繰り返し発生する水素が、一定濃度になると再 び爆発を起こしかねないために、封入され続けているものです。
ここから推論できることは、明らかに格納容器内部ないし下部にある燃料体でこれまでになかった異変が生じ、温度上昇が起こっ ているということです。ただしそれがどれほどに深刻な事態であるのかは予想がつきません。おそらくは東電も十分には把握できていおらず、また事実を正確に 伝えているとは思えません。そもそも「湯気」の発生が確認されたのは18日です。もう10日近くが経っている。東電はそれほど経ってようやく格納容器内部 からの漏れの可能性を認めたのであり、その間、10日間近くも現実を的確に発表できずにきているわけです。
また湯気が窒素であるとするならば、水素爆発を防ぐために封入を続けているものが漏れ出してきてしまっているのですから、当 然にも水素爆発の危険性も高まってしまうことになるのであって、この点で、格納容器内部のものが漏れ出してきているのは大変な問題です。もちろん、格納容 器内部には大変な量の放射能があるわけですから、大気汚染を再び三度、汚染している問題もあります。
非常に悩ましいのは、こうした東電の発表から、現状がどれほど危険なのか。またどのような状態になったときに避難を決断すべ きなのかを判断するのは難しいということです。これまで東電は繰り返し、事故を小さく見せる発表を繰り返してきました。虚偽のものも多くありましたが、東電自身が、事故が小さいものであって欲しいと願うあまりに過小評価に至っているものも多くありました。要するに虚偽体質の上に、正常性バイアス=事態の深刻化を認めず、「正常」に戻っていくバイアス(偏見)を事態に被せてしまうことが重なっているのです。
こうした東電の発表に事故当初、著しい追随を行ったマスコミもまた、こうした東電の体質に影響され、事態を厳しく見る観点を 失っています。今回も、格納容器の漏れの可能性を指摘した東電のリリースを、多くの新聞社がそのまま流しているだけで、格納容器内の何らかの変化を示すこ の重大事態への考察はほどんとありません。
それゆえにこそ、私たちは「危機を強く感じたら」、即刻、危険地帯を離脱できる準備を固めておく必要があります。この場合の 何をもって「危機を強く」感じるのか。目安の提示ができないのが本当にもどかしいです。急激に周囲の放射線値があがることなどがひとつの目安になるとは思 いますが何度も言いますが、今の段階では、まずはいつでも実行できるように、避難準備を進めてください。
繰り返しますが今すぐ避難しなければならないという情報を僕が持っているわけではないです。僕が理解しているのは、今、格納 容器内で何らかの異常事態が発生しているという事実と、にもかかわらず東電はその把握、ないし発表までに10日間近くもかかってしまっているという事実、 マスコミもまったくあてにならないという事実です。だからこそ、先々のことも踏まえて、すぐに逃げられるようにしておくことが大事なのです。
前回も掲載しましたが、さしあたって以下の記事をご覧になり、正常性バイアスにかからないようにすることの重要性をつかんでください。 その上で具体的に避難のシミュレーションを行ってください。
明日に向けて(703)原発事故に備えて避難の準備を進めよう!http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/afc8cc8dbdd1b15aa9071bb5273771d1
またこれを機に、ぜひ遠く離れた友人・知人と個人間で防災協定を結んでください。どちらかが災害に襲われた場合に、他方が避 難を受け入れる協定です。これを結んでおけばいざというときに目指すところが鮮明なのですぐに行動に移れます。家族がバラバラになり、連絡が取れなくなっ た際の集合場所にもなります。反対に相手側に災害が発生した場合は、すぐに避難の受け入れ準備を開始できます。可能なら個人間防災協定は複数結ぶと良いで す。
また物資の備蓄も進めてください。私たちの国の政府は、東南海トラフ地震にそなえて1週間分の水と食料の備蓄を訴えていま す。最低限、この準備をしておきましょう。災害時にコンビニの食料は半日で売り切れて供給が途絶えます。ぜひそれぞれで備蓄を行ってください。これはさま ざまな事情で避難に踏み切れず、やむを得ず自宅避難を選ぶことになったときにも非常に重要な助けになります。
全文はこちら

湯気の原因が解明され、結果、何事もないことを祈ります。

2012年5月23日水曜日

5/23時点の現状把握:福島第一原発事故と放射能汚染

多少データが古いのもありますが、 福島第一原発事故とその影響の現状把握をするために情報をまとめます。


1.日本列島全体の放射能汚染を把握する

放射能防御プロジェクトより

北海道・九州・沖縄の土壌調査結果 MAP → Google マップを開きます

北海道・九州・沖縄の土壌調査結果 一覧表 → PDFを開きます

西日本土壌調査 第1弾 MAP → Google マップを開きます

西日本土壌調査 第1弾一覧表  → PDFを開きます

首都圏土壌調査結果MAP → PDFを開きます

首都圏土壌調査結果リスト → PDFを開きます

群馬大早川先生の焼却灰のセシウムをマッピングした地図もセシウム汚染の広がり方を把握するのによいと思います。



2.関東のホットスポットはどこか?

科学者有志による測定地図がまとまっているので、ご覧ください。
http://www.radioisotope.jp/map/  




3.現在、東京、神奈川でどれだけの空間線量が観測されているのか?

放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング 

http://www.geocities.jp/environmental_radiation/

これを見ると、やはり葛飾は高めで0.4マイクロシーベルト/時くらいです。文京区本郷も0.2出ているときがあるようです。そのほかは0.1前後かもう少し低いです。

ちなみに事故前の東京の平均値は0.032マイクロシーベルト/時だということです。


4.関東のゴミ焼却場の放射能測定

焼却灰等の放射能濃度測定結果(4月26日~5月7日採取分)(PDF:187KB)

葛飾、江戸川、足立の値が高めです。


5.東日本震災の瓦礫受け入れ・焼却状況

東京都、岩手県、青森県ですでに瓦礫の焼却をしています。
http://one-world.happy-net.jp/ukeire/

静岡県島田市は試験焼却を実施しました。その結果、周辺の松葉のセシウム濃度が若干上昇したという報道があります。

東日本大震災:4カ所の松葉、セシウム上昇−−島田市試験焼却後 /静岡

毎日新聞 2012年05月10日 地方版
静岡市の主婦らによる市民団体「静岡放射能汚染測定室」(葵区安東)は8日、島田市が2月に行った震災がれきの試験焼却後、同市内5カ所から採取した松葉のうち4カ所で放射性セシウム濃度が上昇したと発表した。
同測定室の馬場利子代表によると、京都大学大学院工学研究科の河野益近・教務職員(原子核工学)の協力で、ごみ処理施設から半径約6キロ以内の松葉を採取し測定。4カ所で試験焼却前の1キロあたり1・0〜14・1ベクレルから同1・9〜18・3ベクレルに上昇した。
馬場代表は「試験焼却で放射性セシウムが排出された可能性が高い」と述べた。
同市の放射能検査では焼却時の排ガス中から放射性物質は検出されず、灰の放射性セシウム濃度は放射性物質として扱わなくてよいとされる同100ベクレルを下回る同64ベクレルだった。【山本佳孝】

北九州市でも瓦礫を受け入れ、5/23から試験焼却を実施する予定のようです。
西日本で初めてとなる同市での試験焼却は23日から25日まで市内2カ所の焼却場で行われる予定。試験焼却の対象は、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり100ベクレル以下の木くずを中心とした可燃物約80トン。 


6.現在、福島第一原発からはどれだけの放射能が出ているのか?

読売新聞より(最終更新 5/13)
福島第1原発は、今も毎時750万ベクレルの放射性物質を大気中に放出し、大半が2号機からとみられる。排気口は「ブローアウトパネル」(縦4.3メート ル、横6メートル)と呼ばれ、発電中に建屋内の気圧が高まった際に開放するために設置されている。1号機の水素爆発の衝撃で開いたとみられ、高い放射線量 のため放置されている。除染をしながら来年3月までに新たなパネルで閉じる。
毎時750万ベクレルというのは少ないのか? 多いのか? 数字だけ見るとよくわかりませんが、

Bloombergより (更新日時: 2012/03/11 17:56)
3月11日(ブルームバーグ):東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は11日夕の記者会見で、福島第一原子力発電所の放出放射線量について、毎時0.1億ベクレル事故直後に比べ8000万分の1になっていることを明らかにした。 
ということなので、事故時に比べれば大気への放出量は大幅に減ったのでしょう。
しかし、同時に次のことを理解しておく必要があります↓


7.大気と海への放出は福島第一原発の原子炉内にあった放射性物質の2~5%に過ぎない。

3.11東日本大震災後の日本より

これだけの汚染を引き起こしたといっても、実は1-3号機にあったCs-137のわずか2-5%にしか過ぎないのです。残りの90%以上はまだ原発敷地内に残っているのです。陸地に沈着したセシウムの量は8-16PBq、全体から見るとたった数%なのに、これが今がれき処理や廃棄物処理で大騒ぎを引き起こしています。もしチェル ノブイリのように原子炉が爆発してもっと多くの放射性物質が放出されていたらどんなに大変なことになっていたか、この数字から見ても想像できると思いま す。


8.福島第一原発の空間線量はどれくらいか?

東京電力HPより
2012年5月22日
福島第一原子力発電所の現状について【午後0時00分時点】
一番高いのは事務本館南側で、240マイクロシーベルト/時程度です。


9.現在の福島第一原発近辺の町の空間線量はどれくらいか? 

福島県原子力センター
http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/dynamic/C0001-PC.html

nGy/h (ナノグレイ/時)というわかりにくい単位が使われてますが、こちらで単位変換できます。

モニタリングポストの中で一番高いのは、双葉町山田で17.328マイクロシーベルト/時


10.福島第一原発、各号機の現況:

東京電力HPに工事、作業の状況が出ています。

中でも気になるのは4号機です。

福島第一原子力発電所 4号機の現状
原子炉建屋で、燃料取り出し用カバーの設置の本工事に4月17日より着手いたしました。燃料の取り出しは平成25年12月開始を目標にしています。
併せて4号機原子炉建屋への雨水浸入対策を進めてまいります。
 4号機原子炉建屋は傾いておらず、燃料プールを含め地震で壊れることはありません4号機原子炉建屋は、水素爆発等により建屋の上部が損傷した状態となっていますが、下記の項目を確認し、燃料プールを含め地震で壊れることがないことを確認しています。
詳細は、こちらからご確認下さい。

と東電は言っていますが、どうなんでしょうか。地震は震度6強までなら、大丈夫だというシュミレーションをしたと言っていますが。じゃあ、震度7だったら? 茨城を襲った竜巻が通過しても大丈夫なのでしょうか?大いに疑問です。

4号機のことを心配して、国連主導の独立したアセスメントチームを入れてほしいという署名もあるくらい事態を憂慮している人は大勢います。


そして、5/22の東京新聞で、1号機と2号機の格納容器が壊れているため、水がほとんどたまっていない可能性があるという報道がありました。
東京電力福島第一原発1号機には毎時六トン前後の冷却水が注入されているのに、格納容器内の水位はわずか四十センチほどしかない可能性が、原子力安全基 盤機構(JNES)の解析で分かった。2号機の水位は約六十センチしかないことが実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さをあらためてうかがわせた。
漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。 



2012年2月1日水曜日

映像:5/23小出氏、後藤氏、石橋氏、孫氏、参議院で発言

(5/24 新聞記事追加 2/1/12 リンク追加)

以下の記事にあげた中継が本になりました。














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NHKが中継しない「参議院行政監視委員会」 行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査 (原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)  

◆参院行政監視委の参考人:
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏            
芝浦工業大学非常勤講師、元東芝原子炉格納容器設計者 後藤政志氏              
神戸大学名誉教授 石橋克彦氏      
ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義氏

行政監視委員会理事会 午後零時五十分 第四十三理事会室




ustreamは
パート1http://www.ustream.tv/recorded/14906087
パート2http://www.ustream.tv/recorded/14907869

孫さんの発表用資料:http://minnade-ganbaro.jp/res/presentation/2011/0523_sangiin.pdf

この中継、全部で2時間半くらいですが、絶対に見た方がよいと思います。

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中継を見ていて、気になったポイントを挙げておきます。

・ 後藤氏:溶けた燃料が、圧力容器か格納容器かどこにあるか解らない。偶然冷えているという認識。1~3号機損傷、放射能が外に漏れている。コンクリートは閉じ込め機能を持っていないので、大なり小なり、放射能は垂れ流しになっている。タンカーなりを持って来て処理すべきとのこと。


・小出氏は今も水蒸気爆発が絶対に起こらないとは言えないという認識。

・小出氏は3/15に東京で放射線を測定し、その結果を発表している。ヨウ素、テルル、セシウム。東京の空気の1立方m当たり数百。チェルノブイリの際、日本に飛来した放射能の千倍程度の濃度。1時間で20マイクロSv相当

こちらにその資料あり→ (京大原子炉研HP、PDF13ページ目)

・石橋氏は「米のNRCはより日本の原子力安全委員会よりも人員も圧倒的に多く、強い権限持つ。1993年JCO事故、安全委員会は存在感があった。当時の委員長代理の住田さんが中性子線を防いだ。2001年1月省庁再編で牙を抜かれ、保安院(経産省)の力が強くなった」と証言していた。

このことについては毎日に関連記事あり→http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110523dde012040006000c.html

・石橋氏は地震学の観点から、浜岡の次に若狭湾の原発を心配している。

・孫氏が自分のガイガーカウンターで放射線を測定する際、ガンマ線だけにすると、国の発表している東京都の数値になるが、アルファ線、ベータ線も含めると、国のデータの倍の値になることを指摘。国はガンマ線だけを測定し、発表しているようだが、内部被ばくを考えると、アルファ線、ベータ線をを計らなくていいのか?という疑問を投げかけている。

α線、β線、γ線についての説明は放射線影響研究所のHPにあり→
http://www.rerf.or.jp/radefx/basickno/whatis.html

・孫氏は風力発電を始めるには環境アセスメントで3年かかる上に、最後の難関が原子力安全保安院であることを示唆。

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上記の参議院行政監視委員会について、中日新聞が以下のように報じていたので載せます。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011052390232348.html

エネルギー政策の転換を 参院委で識者が脱原発訴え

2011年5月23日 23時24分
石橋克彦神戸大名誉教授や孫正義ソフトバンク社長ら「脱原発」を主張する識者4人が23日、参院の行政監視委員会に参考人として出席し、国のエネルギー政策の転換などを訴えた。
委員から、津波対策後に再開を目指す中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震性を問われた石橋氏は「大丈夫なんて全く言えない。浜岡は、地雷原でカーニ バルをやっているようなもの」と再開に強く反対。浜岡1号機が運転を開始した1976年から「東海地震」の可能性を指摘しており「地盤の隆起で敷地がでこ ぼこになる可能性がある。海水の取水管や防波壁が壊れて役に立たないかも」と強調した。
100億円の義援・支援金を寄付するほか、全国各地に太陽光発電所の建設を計画する孫社長は「国内の休耕田と耕作放棄地の2割に太陽光発電を設置すれば、原発50基分をまかなえる。今は農地転用の規制で不許可となるが、仮設置を認めたらどうか」と政策転換を促した。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「高速増殖炉は68年に計画が持ち上がって以来、10年ごとに目標が先延ばしにされ、いまだ実現していない。永遠にたどり着けないであろう施策に、すでに1兆円を投じた責任を誰も取らない」と原子力行政の行き詰まりを指摘した。
福井県選出の委員からは「原発銀座」と言われる同県の現状への質問も。石橋氏は「若狭湾は地震の活動帯。海底活断層がたくさん見つかっており、大津波の可能性はある。非常に危険なのは間違いない」と話した。
(中日新聞)

2012年1月27日金曜日

Links:サバイバルのための情報源

(1/27/12 20:56一部訂正あり→気象庁でなく、日本気象協会でした。)

日本気象協会の地震情報のページを見ると、報道されない地震(沖合いが震源で、陸に届かないからでしょうが)がたくさんあります。1日に10回ぐらい起きていることもあります。千葉沖、宮城沖、茨城沖、福島沖が多いです。


日本気象協会 http://tenki.jp/earthquake/entries


ツイッターで地震速報 @earthquake_jp をフォローしておくのもよいと思います。


1/7 福島のセシウム降下量増加と4号機への懸念
1/10 ラジオ:4号機の使用済み燃料プール倒壊の危険性に関する小出先生の見解
のエントリーに載せましたが、4号機の燃料プールの倒壊が懸念されています。大きな地震が来たら倒れる可能性があると言われています。福島の浜通りに大きな地震が来たら、250km圏内でも避難を考えた方がよいと思います。


参考に守田敏也さんのブログ「明日へ向けて」の記事もあげておきます

明日に向けて(389)4号機が倒壊したら、半径250キロまで避難の必要が・・・

逃げるか判断する際に、参考にできそうなサイトやツイッターのアカウントを載せておきます(一部はブログにリンクとして貼ってあります)。


まず風向きを確認。

・福島第一原発周辺の風向きマップ
・デジタル台風:リアルタイムアメダス風向・風速マップ http://bit.ly/ynLjHY
・Meteomediaによる粒子拡散予測(日本語)


そして、風下に当たる場所の放射線量が急上昇しているかチェックする(ほかにもリアルタイムの放射線測定結果を出しているサイトはあると思います)。

・ガイガーカウンター リアルタイム 観測網

私はこういった情報をツイッターの CAVU @geophysics さんや
save-childさんのHPから得ました。フォローやブックマークをしておくとよいと思います。




 








2012年1月10日火曜日

ラジオ:4号機の使用済み燃料プール倒壊の危険性に関する小出先生の見解

1月9日 4号機倒壊の危険性と40年原則廃炉について 小出裕章(MBS)




内容文字おこし
(1)http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65784721.html
(2)http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65784723.html

 上記より転載:
小出「そこででも東京電力は苦闘しながらやったとは言っているわけですけれども、これからまだまだ余震も来るでしょうし。次に大きな余震が来たときに4号機の使用済み燃料プールが、本当に壊れないんだろうかということが私は不安なの、です」

小出「もし壊れてしまえば、その、政府が3月15日のころに、予想したように、250キロというようなところも、膨大な汚染を受けるようなことになると思います」

2012年1月7日土曜日

福島のセシウム降下量増加と4号機への懸念

元旦の地震以降、2日の福島のセシウム降下量の増加が見られ、4号機を心配する声があるようです。関東、東北にいる人は、一応、警戒しておいた方がよいと思います。
 
武田邦彦教授のブログより

緊急速報 急なセシウムの増加はどのぐらい危険か?

2011年暮れから新年にかけて福島を中心として比較的広い範囲(おおよそ関東)にわたってセシウムの増加が見られました。数値はこのブログの下に示しましたが、これがどの程度、危険なのかについて、昨夜から少し検討をしています。

結論としては、「普通の生活をしていても大丈夫だが、マスクをかけた方が安全」というもので、期間は「ここ数日」と思われます。また、原因は「福島原発かまたは二次飛散」と考えられます。

チダイズム ~毎日誰かを笑わせるブログ~より

福島第一原発4号機に警戒が必要。

2011年12月6日火曜日

ラジオ:福島原発からの汚染水による海洋汚染

20111205 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


福島第一原発の高濃度汚染水の処理システムから少なくとも45トンの汚染水が漏れていたことについて、その他


貝や魚など海の生き物の汚染、ロンドン条約違反など問題といった問題が出てくるのは避けられないようです。

2011年11月2日水曜日

福島第1原発2号機、局所臨界か ホウ酸水を注入


中日新聞より

福島第1原発2号機、局所臨界か ホウ酸水を注入

2011年11月2日 13時57分
 福島第1原発の事故で東京電力は2日、最新の計測データから2号機で核分裂が連続する「臨界」が局所的に起きた可能性が高いと発表した。核分裂を抑えるホウ酸水を2号機の原子炉格納容器に注水した。
 周辺の放射線量や原子炉内の温度、圧力には異常は出ておらず、経済産業省原子力安全・保安院は「全体としては安定した状態にある。大規模な臨界が起きる可能性はほとんどない」と説明している。
  東電や保安院によると、2号機では10月28日から、原子炉格納容器内の気体を浄化したり、状態を調べたりする「ガス管理システム」と呼ばれる装置の運転 を開始した。これを使って1日に採取した格納容器内の気体から、微量の放射性キセノン133と同135とみられる核種が検出された。
 どちらも自然界には存在せず、核分裂に伴って生成されるため、臨界状態の証拠とされる。放射線を出す力が半分になる「半減期」はキセノン133が約5日、キセノン135が約9時間と短いことから、震災直後ではなく、最近になって小規模の臨界が起きたとみられる。
 対策として東電は中性子を吸収して核分裂を抑制するホウ酸水を注入。データの分析を日本原子力研究開発機構に依頼し、結果に誤りがないか最終確認を進めている。
 2号機では東日本大震災後に核燃料が溶け、原子炉圧力容器や格納容器の底に落ちていると推定されている。その後は冷却が進み、核燃料は比較的安定した状態になっているとみられていた。
 保安院によると、溶融した核燃料が1カ所に集まり、水に浸った場合、可能性は極めて低いものの再臨界などの核分裂を起こすことがある。
(中日新聞)

2011年10月10日月曜日

福島第一原発労働者の実態

ドイツのZDFテレビの取材です。(ドイツ語、日本語字幕あり)

あまりにひどくて怒りをおぼえます。どうしてこういうことがまかり通るのか。
最後の「日本式人権蹂躙」という言葉が突き刺さります。

国の内外で一人でも多くの人が実態を把握し、圧力をかけていくしか改善の方法はないのでしょうか。



2011年10月2日日曜日

福島第一原発、注水が長時間止まったらまた危険な状態に

最近、福島第一原発の1~3号機が冷温停止(100度以下)したと言われていますが、それでも注水が止まると、38時間後には多量の放射性物質が放出されてしまう危険性があるようです。もうこれ以上、福島浜通りに大きな地震が来ませんように。

万が一、注水が止まったというニュースがあったら、要注意です。

朝日新聞より(青字化筆者)


原子炉注水が38時間止まったら…東電が描く最悪想定


東京電力は1日、復旧作業中の福島第一原発1~3号機で、仮にすべての対策ができずに原子炉への注水が中断したまま38時間過ぎると、核燃料が再び溶け出し、多量の放射性物質が放出されるという最悪のシナリオを明らかにした。
注水が止まる原因として考えられるのは、炉内に注水しているポンプの故障、ポンプへの電源の喪失、タンクなど水源の喪失、注水ラインの損傷などだ。東電は原因が一つなら30分以内に復旧できるとみており、「複数のトラブルが起きても3時間程度で注水が復旧できる見込みだ」としている。
1~3号機の炉内の水温は、いずれも冷温停止の条件になる100度未満まで下がっているが、注水が止まれば、1時間で48~51度上がるという。仮に注水が復旧しないと、18~19時間で爆発の引き金になる水素が発生する1200度に到達する。さらに38~50時間後に燃料の再溶融が始まり、圧力容器の 底にたまった燃料がさらに外側の格納容器に漏れ出すという。
ただ、ポンプには予備もあり、注水する経路はいくつもあるので注水が長時間中断することは考えにくいという。東電は「今後、注水システムの信頼性の向上に努めたい」と話している。(杉本崇)


2011年9月6日火曜日

動画:福島原発事故,日本と世界への放射能汚染拡散を新データが証明!8/21 ガンダーセン New Data Confirms Contamination Spread in Japan and Worldwide

Fair Associatesのガンダーセン氏の分析(In English, 日本語字幕付)

 http://www.youtube.com/watch?v=bSZzhBXLuLk
より転載(青字化筆者):
福島原発事故,日本と世界への放射能汚染拡散を新データが証明! 8/21 ガンダーセン New Data Confirms Contamination Spread in Japan and Worldwide
(日本語訳: Junebloke)
*動画日本語訳全文: http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-35.html

<日本語訳概略>
・「ロシア・トゥデイ」で放送された話ですが、福島第一原発の敷地に亀裂ができそこから水蒸気が出ているというもの。その原因として­、炉心がメルトスルーして格納容器か
­ら出て、地下水に接触したといわれています。私は「ロシア・トゥデイ」からコメントを求められましたが断りました。それを肯定するにせよ否定するにせよ、信頼できる技術的­なデータが不十分であり、その様な状況になっている可能性はありますが、結論をだせるだけの技術的なデータがまだないと思いました。

・先週カリフォルニアから届いた別の報告です。研究者グループが大気中で放射性硫黄35を検出しました。報道は硫黄35が、カリフォルニアで検出されたことに重点を置きま­したが、この報告書には、報道がニュースにしなかったはるかに重要なことが含まれています。それは【硫黄35がどの様に生まれたか?】なのです。
報告書によれば、カリフォルニアで検出された量の硫黄をつくるには、1平方メートル当り/4,000億個の中性子が必要です。これは膨大な数の中性子です。このカリフォル­ニアの報告書は、私が4月3日にビデオ報告した内容を立証するものだと思います。そこには福島の原子炉が完全には停止していないと思わせる証拠が十分にありました。思い出­してください。津波が襲ったとき、原子炉は1時間で停止しました。制御棒が原子炉に挿入され、あらゆる臨界反応を停止させたのです。しかしながら、その後再臨界が起きたよ­うです。カルフォルニアの新データが、私の4月のビデオ報告を立証していると思います。原子炉停止の後で、再臨界が継続していたのです。

・米国原子力規制委員会の会議が開かれ、NRCスタッフが委員会の理事たちに福島の状況を説明しました。福島第一原発の核燃料保管プールにあまり問題がないと報告されてい­­ます。
質問者はシャディス氏、ニューイングランド・コアリション(原発の安全性を研究する米国NPO)の方です。こう発言しました。
「保管プールの核燃料が損傷していないという発言を聞き驚いています。報道によれば、1cmを超える核燃料破片が保管プールから1マイル(約1.6km)以上離れたところ­で見つかっています。これが最初の質問です。この食い違いを説明してもらえますか?」
シャディス氏が示しているのは、核燃料保管プールが無傷なら、プルトニウムが1、2マイル(約1.6~3.2km)離れたところから見つかったのはどの様にして起ったのか­?なのです。
原子力規制委員会のグローブ氏の発言としてこうあります。
「発見が報じられている破片のほとんどは、複数の原子炉から来たものです。」
私にはこの解釈が理解できませんし、率直に言って正しいとは思えません。やはり私は核燃料保管プールが、プルトニウム飛散の原因だと信じております。しかしながら、もし私­が間違っていて、核燃料保管プールからでないならば、原子力規制委員会の解釈では、実際ははるかに恐ろしい事態だったのです。

東北日本のセシウム降下は大量です。日本政府は、放射能汚染瓦礫を焼却許可しようとしています。キロ当たりの放射線濃度が8,000ベクレル以下ならです。
これを行なえば、深刻な問題が生じます。まずひとつは、福島原発が放出し既に地面に落ちた放射性物質を再び空気中に拡散させることになります。故意に!福島の周辺市町村の­除染が済んだ学校周辺や校庭に、瓦礫の焼却で再びセシウムが降ってきます。
その放射能の雲は、日本だけに留まっているわけではなく、もちろん太平洋を越えて太平洋北西部にも届きます。汚染瓦礫の焼却許可は、まるで福島原発事故の再現です。地面に­落ちた汚染物質をもう一度空気中に舞い上げることです。

公開された資料で判明 報じられなかった プルトニウム 「大量放出」の事実

最近、セシウムの放出量について話題になっていましたが、なんとプルトニウムも大量に放出していたのですね。。。しかも、保安院は6月にデータを出していたけど、メルトダウン発表のどさくさに紛れ、マスコミで取り上げられなかったということです。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/18245
より引用:

プルトニウムはセシウムや放射性ヨウ素と比較すると重く、東京電力が3月28日に、原発敷地内でごく微量を検出したと発表した以外、実際にどれくらいのプ ルトニウムが放出されたのかも明らかになっていなかった。ところが、リストに記載された試算値では、プルトニウム239だけで合計32億ベクレルが大気中 に放出されたというのである。

全文はこちら↓
『週刊現代』2011年9月10日号

公開された資料で判明報じられなかったプルトニウム「大量放出」の事実 

2011年9月5日月曜日

細野大臣 最終処分場は県外で

細野原発・環境大臣のこの発言はいろいろな意味で問題だと思います。汚染を拡散することには賛成できません。

NHK ONLINEより

細野大臣 最終処分場は県外で

原発事故で放射性物質に汚染されたがれきや土壌の最終処分場について細野環境大臣は4日の会見で「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮だ」と述べ、福島県以外に設けたいという考えを示しました。
これは4日行われた就任会見で、細野環境大臣が明らかにしました。原発事故で放射性物質に汚染されたがれきや放射性物質を取り除く除染作業で出た土壌など の処分をめぐっては、先月、菅前総理大臣が福島県の佐藤知事に対し、一時的に管理する中間貯蔵施設を県内に整備する方向で検討していることやその施設を最 終処分場にすることは考えていないという意向を伝えています。
4日の会見で細野大臣は、中間貯蔵施設について「具体的な場所や保管しておく期間については地元の理解がなくては進めることができない」と述べ、施設を設ける場所などについては今後、地元と十分話し合ったうえで決めたいという考えを示しました。
また、最終処分場については中間貯蔵施設とは別だという認識を示した上で、「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮ではないかと思ってい る。福島を最終処分場にはしないということは方針としてできる限り貫きたい」と述べ、福島県以外に設けたいという考えを示しました。
09月04日 16時42分

2011年8月25日木曜日

福島第一放出セシウム137 広島原爆168個分


東京新聞より(青字化筆者)

福島第一放出セシウム137 広島原爆168個分

2011年8月25日 07時08分
 政府が、東京電力福島第一原発の1~3号機事故と、一九四五年の広島への原爆投下で、それぞれ大気中に飛散した放射性物質の核種ごとの試算値をま とめ、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出していたことが分かった。半減期が約三十年と長く、食品や土壌への深刻な汚染を引き起こすセシウ ム137の放出量を単純比較すると、福島第一原発からの放出量は広島原爆一六八・五個分に相当する。
福島第一原発事故は今年六月の国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に対する日本政府報告書、広島原爆については「原子放射線の影響に関する国連科学委員会二〇〇〇年報告」を基に試算されている。
セシウム137の放出量は、福島第一原発1~3号機が一万五〇〇〇テラベクレル(テラは一兆)、広島原爆が八九テラベクレル。このほかの主な核種では、福 島事故で大量に飛散したヨウ素131(半減期約八日)は、福島が一六万テラベクレル、広島が六万三〇〇〇テラベクレルで、福島は広島原爆約二・五個分。半 減期が約二十八年と長く、内部被ばくの原因となるストロンチウム90が、福島が一四〇テラベクレル、広島が五八テラベクレルで、広島原爆約二・四個分とな る。
ただ、政府は特別委に対し、福島事故と広島原爆との比較自体には「原子爆弾は爆風、熱線、中性子線を放出し、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの。放射性物質の放出量で単純に比較することは合理的ではない」と否定的な考えを示している。
試算値は川内博史衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長が八月九日の同委員会で「広島型原爆の何発分かを政府として正確に出してほしい」と要求していた。
(東京新聞)

2011年6月21日火曜日

6/16 メルトスルーより深刻な状態 小出裕章 (TV朝日)

(6/23 リンク・情報追加)

2011年6月16日(木)、テレビ朝日のモーニングバードの「そもそも総研」コーナー(玉川徹レポーター)に小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)、小澤祥司氏(日本大学生物資源科学部講師)が出演しました。

福島原発地下水からストロンチウム検出、燃料が地下に漏れている可能性があるため地下ダムの必要性、福島の汚染区域は数十年居住に適さないことなど、厳しい現実を報道しています。



万が一、映像が削除された場合は、こちらのリンクを参照してください。番組の概要に触れています。

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(6/21追加分)
上記の番組で小出さんが指摘している地下ダムの必要性について、毎日新聞の記者が政府筋に取材し、実はもう準備しているが、東電が発表を遅らせていることを突き止めたようです。

毎日jp http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110620ddm002070081000c.html より(青字化、傍線筆者)

風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男

そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。
京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。
その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地 下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。
筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。プレスは記者発表をさしている。
対処方針は5項目。要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。
応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。
「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」
記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。
福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。
政府当局者の一人がこう言った。「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」
誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。
菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。
なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。い ま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

毎日新聞 2011年6月20日 東京朝刊
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上記の記事に出てくる(傍線部)東電の内部資料を毎日新聞が全文掲載しています。(6/23追加)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110620mog00m040005000c.html


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(6/23追加)
また、一番上のテレビ番組で小出先生が指摘しているように放射性物質が地下に向かっている件について、同じような意見の専門家がテレビで発言していました。佐藤暁氏はGEで18年間勤務した経験を持つ原子力コンサルタントで福島第一原発に派遣されたこともあるということです。

メルトスルー:放射性物質が地下水脈に接触の可能性:佐藤暁 

 

 

2011年5月18日水曜日

映像:5/17元原子炉設計者後藤氏の福島原発の現状分析

昨日、
テレビ:5/17 元原子炉設計者 福島原発のメルトスルーを示唆
という映像をアップしましたが、夜にも元原子炉設計者である後藤さんが東電のメルトダウンの発表についてコメントしていたので録画映像をアップします。

http://www.ustream.tv/recorded/14765682
(メルトダウンについては、37分15秒当たりから見てください)

2011年5月17日火曜日

テレビ:5/17 元原子炉設計者 福島原発のメルトスルーを示唆

2011.05.17 テレビ朝日やじうまテレビにて
後藤政志 元東芝・原子力プラント設計技術者
福島原発の現状を語る




いつもかなり冷静に福島原発の状況や安全設計について説明する後藤さんがここではかなり緊迫した調子で話しているのが気になります。