中日新聞より
福島第1原発2号機、局所臨界か ホウ酸水を注入
2011年11月2日 13時57分福島第1原発の事故で東京電力は2日、最新の計測データから2号機で核分裂が連続する「臨界」が局所的に起きた可能性が高いと発表した。核分裂を抑えるホウ酸水を2号機の原子炉格納容器に注水した。
周辺の放射線量や原子炉内の温度、圧力には異常は出ておらず、経済産業省原子力安全・保安院は「全体としては安定した状態にある。大規模な臨界が起きる可能性はほとんどない」と説明している。
東電や保安院によると、2号機では10月28日から、原子炉格納容器内の気体を浄化したり、状態を調べたりする「ガス管理システム」と呼ばれる装置の運転 を開始した。これを使って1日に採取した格納容器内の気体から、微量の放射性キセノン133と同135とみられる核種が検出された。
どちらも自然界には存在せず、核分裂に伴って生成されるため、臨界状態の証拠とされる。放射線を出す力が半分になる「半減期」はキセノン133が約5日、キセノン135が約9時間と短いことから、震災直後ではなく、最近になって小規模の臨界が起きたとみられる。
対策として東電は中性子を吸収して核分裂を抑制するホウ酸水を注入。データの分析を日本原子力研究開発機構に依頼し、結果に誤りがないか最終確認を進めている。
2号機では東日本大震災後に核燃料が溶け、原子炉圧力容器や格納容器の底に落ちていると推定されている。その後は冷却が進み、核燃料は比較的安定した状態になっているとみられていた。
保安院によると、溶融した核燃料が1カ所に集まり、水に浸った場合、可能性は極めて低いものの再臨界などの核分裂を起こすことがある。
(中日新聞)
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