2011年6月30日木曜日

東京・板橋の製茶からセシウム2700ベクレル

http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2011/06/post-2274.html
より

東京・板橋で製茶が基準値超す 小学生茶摘み体験

東京都板橋区は30日、区内の茶畑の茶葉を加工した製茶から、国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える2700ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
製茶は小学生が茶摘み体験した茶葉を加工したものだが、区は小学生に渡さず全量廃棄。「児童が茶摘みをしたことによる健康への影響はないと確認した」としている。
板橋区によると、5月9日に区立小学校の児童が茶摘み体験し、6月15日に製茶が完成。児童に渡す前に安全性を確認するため、放射性物質を分析した。放射性ヨウ素は検出されなかった。
(2011年6月30日)

2011年6月29日水曜日

自然エネルギーのために、ツイッターで政治を変えよう

国際環境NGOグリンピースHPより転載:

ツイッターで政治を変えよう!

記事 - 2011-06-28
自然エネルギーのために、ツイッターで政治を変えよう!

自然エネルギーの未来を決める重要な法案がいま国会に。
その法案の名前は「再生可能エネルギー促進法案」です。
この法案が成立するかしないかで、日本の未来が「原発維持」か「自然エネルギーへ移行」するかが決まると言っても過言ではありません。
すでに220名以上の国会議員がこの法案に賛成していますが、成立するためにはさらに150名ほどの国会議員の賛成が必要です。
成立のタイムリミットは、今の国会が終了する8月31日
このページのTweetボタンをクリックするだけで、法案に賛成してもらえるように直接声を届ける事ができます!
ぜひ今すぐご参加ください!(ツイートは何度でも可能です。)

ツイッターアカウントのある方は下記のリンクへ飛べば、首相官邸、自民党、鳩山由紀夫氏、谷垣 禎一氏、小池 百合子氏にツイートできます。

 http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/enelaw/1/

2011年6月28日火曜日

福島県原子力災害被災者・記録ノート

福島原発事故によって実害を被っている方、ぜひ記録を取ることをお勧めします。

福島県弁護士会のHPより転載:

福島県原子力災害被災者・記録ノート

 東日本大震災の発生及びこれに伴う福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故により、福島県民は甚大な被害を受けたところであり、被害は今なお拡大進行中です。
原発事故の被害者の方々の多くは、法的に損害賠償請求をするなどということと無縁の生活を送ってきたもので、損害賠償請求の内容、方法等についての情報も少なく、戸惑いを隠せない状況であると思われます。
そこで、当会としては、原発事故の被害者が東京電力に対する損害賠償請求を行うにあたって、その手続に少しでも資するよう、この度、「福島県原子力災害 被災者・記録ノート」(通称「被災者ノート」)を作成いたしました。この「被災者ノート」は、原発事故被害者が損害賠償請求をするときに必要と思われる事 項を書きとめておき、後の主張・立証が容易となるよう工夫して作成したものです。
表紙裏面の「ご利用上の注意点」をよくお読み頂いたうえ、ご利用頂きますようお願いいたします。
福島県原子力災害被災者・記録ノートの説明〔PDF 93.7KB〕
 
福島県原子力災害被災者・記録ノート〔PDF 146KB〕

2011年6月27日月曜日

環境省、地熱発電を後押し!

日本の地熱発電、いろいろクリアすべきハードルはありそうだけど、もう少し開発の余地はありそうです。

産経ニュースより(青字化筆者)

地熱発電を後押し 国立公園の規制など環境省が緩和検討

2011.6.27 20:52
原子力発電所事故に伴う電力不足の中で、安定的な再生可能エネルギーとして期待される地熱 発電の開発を後押しするため、環境省が規制緩和に乗り出す。火山国の日本には、地熱発電に使われる熱水資源が豊富にあるが、国立公園や温泉地に多いことか ら規制に阻まれ、開発が遅れている。同省は28日に自然公園法、7月1日には温泉法のあり方について検討する専門家組織を立ち上げ、来春までに規制緩和策 をまとめる。
自然公園法は、自然環境や景観保護のため、国立公園などでの発電関連設備の設置を規制している。しかし、公園の規制区域外か ら、斜めに掘削して地下の熱水を取り出す技術開発が進み、発電設備の大部分が区域外に設置できるようになってきた。そこで、「地熱発電事業に係る自然環境 検討会」を立ち上げ、規制を再検討することにした。
一方、7月1日には「地熱発電事業に係る温泉・地下水への影響検討会」を設置し、温泉法の運用基準を見直す。
地熱発電開発は、既存の温泉街などの反対が強く、温泉法も周辺施設に影響を与えないよう定めている。事業許可は都道府県知事が行うが、決定に時間がかかるとの批判があり、地熱発電に特化した参考指針を今秋までに策定する。
国内には、3300万キロワット規模の熱水資源に対し、推計で原発10基分(1400万キロワット)の出力が可能な地熱発電所の開発地点があるが、現在の出力は約54万キロワットにとどまっている。

2011年6月26日日曜日

福井県、ヨウ素剤備蓄不足

最近、もんじゅの作業が終わったばかりの福井県について気になる話題があったので紹介します。
どうもヨウ素剤の備蓄が全然足りないようなのです。 ヨウ素剤、輸入はできないのでしょうか? 
ヨウ素は海草を食べる習慣のない欧米ではよくサプリメントとして飲まれているのですが。

読売オンラインより

被曝対策「ヨウ素剤」独自備蓄2町のみ…福井

原子力災害時の甲状腺の被曝(ひばく)対策として、ヨウ素剤を独自に備蓄しているのが、福井県内17市町のうち越前町と南越前町だけであることが、各市町への取材でわかった。
県は約2万2000人分を保有しているが、配置先は二州(敦賀市)、若狭(小浜市)の両健康福祉センターのみ。福島第一原発のような大事故が起きれば、必要量が十分に行き渡らない可能性もあり、県は備蓄態勢の見直しを検討する方針だ。
原発事故で出る放射性ヨウ素は、のどにある甲状腺に蓄積され、がんを引き起こす危険性がある。ヨウ素剤を服用すれば、被曝の恐れがない通常のヨウ素で甲状腺が「満タン」になり、放射性ヨウ素をブロックできる。40歳未満の人は効果が期待できるという。
県内には全国最多の14基の原発があり、県は国の防災指針に基づき、10キロ圏内に住む40歳未満の人数分のヨウ素剤(3日分)を用意している。若狭健康福祉センターに約1万3700人分、二州健康福祉センターに約8500人分を備蓄している。
だが、福島第一原発の事故では半径20キロ圏内が立ち入り禁止の「警戒区域」となった。県内で同様の事故があれば、放射能汚染は原発が集中する嶺南地方だ けでなく、嶺北地方に広がる可能性がある。中でも敦賀原発(敦賀市)のある敦賀半島の対岸では、以前から原発事故への危機感が強く、南越前町は5万錠、越 前町も2万錠を備蓄している。南越前町はさらに5万錠を購入する方針で、備蓄量は計10万錠になる。
一方、かつて独自に備蓄していた越前 市と鯖江市は、ヨウ素剤の使用期限切れを機に、2005年から06年にかけて備蓄の中止を決定。すでに全量を廃棄している。越前市によると、1995年に 高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で起きたナトリウム漏れ事故がきっかけで備蓄を始めたが、管理が面倒なことなどから取りやめの話が持ち上がった。
県は原子力災害が発生した際、関係市町や警察、消防の協力を得てヨウ素剤を配布する予定だが、計画通りにうまくいく保証はない。福島第一のように大地震と 原発事故が重なれば、交通網が寸断されて運搬手段が途絶える心配がある。仮に高浜町で原発事故が起きれば、小浜市の若狭健康福祉センターから、原発4基が 立地するおおい町を通り抜けなければ、現地にたどり着けない。
ヨウ素剤を扱っている福井市内の薬局は「福島第一原発事故の発生後しばらく は、相次ぐ問い合わせで業務に支障が出るほどだった」としており、住民の関心は高い。県地域医療課は「今後は備蓄場所の分散なども、検討せざるを得ないだ ろう」としている。ただ「錠剤タイプのヨウ素剤のメーカーは国内で1社だけ」(厚生労働省)。全国の原発立地で需要増が予想されるため、備蓄量を増やそう としても供給が追いつかず、長期間かかる可能性がある。
(2011年6月26日 読売新聞)

2011年6月25日土曜日

3.11後の社会心理(香山リカ氏の分析)

多くの人々が、3.11以前と以後では決定的に何かが違うと感じていると思います。

精神科医の香山リカさんが日経BPの連載コラムで震災直後から震災後3ヶ月までの社会心理を分析しているので紹介します。私はこれを読んでもやもやとしたものの輪郭が少し見えてきました。


香山リカ 「アフター311」――震災後の社会マインド――

「日本は心をひとつにして頑張った」を美化し過ぎるのは「危険」  2011年5月26日

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110519/270551/?P=1&ST=rebuild


原発事故対応で官邸の無能がさらけ出されたのは、能力の問題だけではなく「過覚醒状態」に指導者が陥ったから  2011年6月9日

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110603/272553/?P=1&ST=rebuild


「原発事故報道を見たくない」人が激増! ――心の防衛機構「解離」が指導者層にまで浸透している現状は「きわめて危険」 2011年06月23日

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110621/275006/?ST=business&P=1

2011年6月24日金曜日

6/24 「もんじゅ」炉内落下の装置、回収完了

高速増殖炉もんじゅの作業が終わったようでよかったです。途中、作業が難航したようではありますが。

しかし、普通の原発より格段にデリケートで扱いが難しく、何かあると制御不能なもんじゅは絶対に運転してはならないと思います。そして、国が核燃料サイクルの要である、もんじゅを諦めないということは、結局、原発や再処理施設をやめないということです。(当ブログ記事、もんじゅ装置23日にも引き抜きと合わせてお読みください) 
  
読売オンラインより(青字化筆者)
日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月に原子炉容器内に落下した核燃料交換用の炉内中継装置(長さ12メートル、重さ3・3トン)を引き抜く作業を終えた、と発表した。
回収した装置を詳細に点検し、落下の衝撃で炉内を傷つけていないか確認する。
発表によると、クレーンで装置を引き抜く作業を始めて約8時間後の24日午前4時55分に回収を終えた。機構は引き抜き作業のために取り外した炉上部の機器を元に戻し、今秋頃に復旧させる。
このトラブルで機構は、「2012年度内」としていた本格運転開始時期を「13年度内」に変更。今年度内に、発電を伴う出力40%での試験運転を 行う予定だ。ただ福島第一原発事故を受け、安全性に対する福井県や敦賀市の見方は厳しくなっており、計画がずれ込む可能性もある。
(2011年6月24日07時48分  読売新聞)

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福井新聞の方が読売新聞よりずっと緊張感のある報道をしているので紹介します。作業が決して順調でなかったことがわかります。(青字化筆者)

もんじゅ落下装置回収終える 準備難航、作業大幅遅れ

(2011年6月24日午前7時50分)


 日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で原子炉容器内に落下した炉内中継装置の回収作業を完了したと発表した。器具に不具合が見つかるなど準備に手間取り、引き抜き開始は大幅にずれ込んだ。

「次はない」漂う緊張感
23日午後に始まるとみられた高速増殖炉「もんじゅ」の原子炉容器内に落下した炉内中継装置の回収作業。「失敗は許されない」との思いが日本原子力研究開発機構には強く準備作業を慎重に進めたが、新たに製造した器具の調整に手間取り、作業は大幅にずれ込んだ。

原子力機構が23日に回収作業を行うと最終決定したのは同日午前2時半。午後3時前後からの引き抜き開始を念頭に、午前7時45分から最終作業に取りかかった。

 器具の取り扱いは、工場で繰り返して習熟したはずだった。しかし、現場は想定していたより狭く、作業は困難を強いられたという。

公開された作業を取材するためにもんじゅ構内に入った報道陣は約2時間半足止め。近くの展示施設では、遅れている原因をめぐって説明が行われ、原子力機構は「手順書に入っている想定内のこと」と強調した。

引き抜きを無事終えた上で原子力機構は本年度内の40%出力確認試験の開始を目指してきたが、東京電力福島第1原発事故を受けた安全対策をめぐり、スケ ジュールの遅れは必至の状況。原子炉容器内に重さ3・3トンの大型構造物を落下し、経験したことがない大掛かりな回収作業に加え、「次はない」という緊張 感が現場に重くのしかかった。
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もんじゅ廃炉運動をしている市民団体にはストップ・ザ・もんじゅという団体があります。詳細はこちら

2011年6月22日水曜日

もんじゅ装置23日にも引き抜き

6月23日、プルトニウムを使った高速増殖炉もんじゅで、作業が行われるようです。

福井、京都などもんじゅの近くにお住まいの方は、念のため、よくニュースをチェックしておくといいかもしれません。

また、ツイッターに「もんじゅなう」というアカウントがあります。「もんじゅのライブカメラの映像を定期的につぶやくbotです。15分毎にライブ静止画、2時間毎にまとめ動画を配信します。もんじゅを見守りたい方はフォローしてください」とのこと。 http://twitter.com/#!/monju_now

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福井新聞オンラインより

もんじゅ装置23日にも引き抜き 収納容器設置作業を公開

(2011年6月22日午後7時53分)

 日本原子力研究開発機構は22日、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で、原子炉容器内に落下した炉内中継装置の回収をめぐり、引き上げた同装置を収納するじゃばら式の容器の取り付け作業を公開した。23日にも同装置そのものの引き抜きを行う。

 同装置は昨年8月、燃料交換を終えて炉内から搬出する際、つり下げている途中で落下した。衝撃で装置の継ぎ目が変形し、上ぶたの穴に引っ掛かって抜けないため、「スリーブ」と呼ばれる上ぶたの一部と一体で引き抜くことにした。

  長さ12メートルの同装置を引き抜いた後に収納する容器は、耐熱性化学繊維製で直径1・4メートル、高さは最大15・6メートルになるじゃばら式。この日 は作業員23人が、クレーンにつり下げた容器の外観検査をした後、炉上部に取り付けた。経済産業省原子力安全・保安院の検査官が立ち会い、アルゴンガスを 充てんした際に漏れるような穴などがないかをチェックした。

 同装置自体の引き抜きは1分間で6センチずつという慎重なペースで行うため、8、9時間かかる見通し。

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 もんじゅが特殊な炉である細心の注意を払わないと危険だということについては、読売新聞の記事に詳しく書いてあります(図版や写真については下記リンクへ)。

(青字化筆者) 

「もんじゅ」厳しい視線

「特殊な炉」盲点見極め急務


「電源をすべて失っても、自然に、空気で、冷やす仕組みになっています」

福島第一原発の事故を踏まえ、日本原子力研究開発機構敦賀本部に設置された高速増殖炉「もんじゅ」の「シビアアクシデント(過酷事故)対応等検討委員会」(委員長=片岡勲・阪大大学院教授、5人)の初会合。機構側は、原子炉の熱を伝える1次、2次冷却材のナトリウムが自然循環によって「空気冷却器」で冷やされ、原子炉の崩壊熱を除去できると説明した。

普通の原発にはない、もんじゅ特有の安全設計に、委員から「自然循環だけに頼る考え方を変えた方がいい」「仕組みに問題はないのか」などと厳しい意見が続出した。

国内で40年以上の運転実績がある原発(軽水炉)で想定外の事故が起きたことで、まだ開発途上にある「もんじゅ」に向けられるまなざしは、一層厳しさを増している。


もんじゅは、プルトニウム燃料を生み出す必要から、冷却材として液体金属のナトリウムを使用。水や空気に触れると燃える性質があるため、これまでは、ナトリウムが流れる配管破断などの安全対策が注視されていた。

福島第一原発では炉心にいかに水を注入するかが課題となっているが、もんじゅは水を使えない。全電源を失った場合、蒸気発生器につながる2次冷却系の配管の弁が自動で閉じ、ナトリウムが「空気冷却器」に流れるよう、自然循環モードに切り替わる。

運転時の1次系ナトリウムの熱は約530度。解析では、停止時に2次系ナトリウムに伝わるこの熱が、配管を外気にさらしている空気冷却器内を流れ て温度を下げ、1次系ナトリウムが、3日間で250度以下の低温停止状態になるという。ただ、本当に機能するかどうか、実際に運転してみないと分からな い。

同検討委員会では、「冷やしすぎてナトリウムが固まる恐れがあるのでは」「電源喪失を伴う大事故であれば配管からナトリウムが漏れるのではないか」――。想定外の事故に対するもんじゅへの不安は尽きなかった。1、2次冷却系の配管は3ルートあり、いずれも自然循環が機能しない「想定外」の事態になれば、現システムで打つ手はない。


「地震などでは意外に小さな機器の損傷が(炉の死命を制する)要になる」。今月9日に開かれた機構の「もんじゅ安全委員会」(委員長=西原英晃・京大名誉教授、12人)で電力中央研究所の土屋智子・上席研究員の指摘は鋭かった。

昨年8月、核燃料交換用装置が原子炉容器内に落下して引き抜けなくなったトラブルは、たった1本のネジの緩みが原因だ。1995年のナトリウム漏れ事故も原因は2次冷却系の温度計さや管の設計ミス。いずれも予期せぬ機器が重大な結果を招いた。

会合で京大原子炉実験所の山名元教授は「特殊な炉を開発していくには本当に盲点がないのかを考えるべきだ。技術者は楽観的な結論を探しがち。その姿勢が問われている」とくぎを刺した。


機構は事故後も今年度内に予定する出力40%試験運転を「計画通りに進めたい」(鈴木篤之理事長)とするが、県や敦賀市は安全確保を慎重に見極める方針で、先行きの不透明感が増している。福島の事故後、緊急時の手順書の見直し作業などを進める弟子丸剛英・もんじゅ技術部長は改めて気を引き締める。「もんじゅで事故が起きれば、将来のエネルギー確保に必要と信じる高速増殖炉の開発は終わってしまう」。(藤戸健志)

(2011年6月19日  読売新聞)

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 また、もんじゅについて最近報道番組があったので紹介します。センセーショナルな作りになっているのが若干気になりますが、もんじゅについて知る一つの資料にはなると思います。

増殖炉事故 [もんじゅ] 現場で何が・・・内部取材(報道発ドキュメンタリ宣言 2011/6/18放送)

http://www.dailymotion.com/video/xjdqdq_yyyyy-yyyy-yyyyy-yyyy_news

2011年6月21日火曜日

6/16 メルトスルーより深刻な状態 小出裕章 (TV朝日)

(6/23 リンク・情報追加)

2011年6月16日(木)、テレビ朝日のモーニングバードの「そもそも総研」コーナー(玉川徹レポーター)に小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)、小澤祥司氏(日本大学生物資源科学部講師)が出演しました。

福島原発地下水からストロンチウム検出、燃料が地下に漏れている可能性があるため地下ダムの必要性、福島の汚染区域は数十年居住に適さないことなど、厳しい現実を報道しています。



万が一、映像が削除された場合は、こちらのリンクを参照してください。番組の概要に触れています。

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(6/21追加分)
上記の番組で小出さんが指摘している地下ダムの必要性について、毎日新聞の記者が政府筋に取材し、実はもう準備しているが、東電が発表を遅らせていることを突き止めたようです。

毎日jp http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110620ddm002070081000c.html より(青字化、傍線筆者)

風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男

そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。
京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。
その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地 下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」
さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。
ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。
理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。
筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。プレスは記者発表をさしている。
対処方針は5項目。要約すれば「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。
応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。
「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」
記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。
福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。
政府当局者の一人がこう言った。「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」
誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。
菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。
なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。い ま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

毎日新聞 2011年6月20日 東京朝刊
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上記の記事に出てくる(傍線部)東電の内部資料を毎日新聞が全文掲載しています。(6/23追加)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110620mog00m040005000c.html


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(6/23追加)
また、一番上のテレビ番組で小出先生が指摘しているように放射性物質が地下に向かっている件について、同じような意見の専門家がテレビで発言していました。佐藤暁氏はGEで18年間勤務した経験を持つ原子力コンサルタントで福島第一原発に派遣されたこともあるということです。

メルトスルー:放射性物質が地下水脈に接触の可能性:佐藤暁 

 

 

フランス空港でセシウム汚染された静岡茶押収

(6/22 情報・リンク追加)


6月17日、日本からフランスに輸入された静岡県産のお茶の葉から、基準値の2倍以上となる放射性セシウムが検出されてしまいました。フランス政府は廃棄処分にすると言っています。

これは非常にまずい事態です。ただでさえ、福島原発事故後、日本の食品の輸入規制をしている国が多いというのにさらに信用を失ってしまいます(詳しくは農水省のHPの諸外国・地域の規制措置(6月17日現在)を参照)
 
国、自治体は積極的に農産物の放射線測定をして、検査が徹底しているから日本の農産物・食品は大丈夫という安心感を形成すべきなのに、逆を行っているのが残念でなりません。

東京新聞HP
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011061802000189.html
より

輸出静岡茶からセシウムを検出 EU基準2倍、仏で押収

2011年6月18日 夕刊
【パリ=清水俊郎】フランス競争消費違反取り締まり総局(DGCCRF)は十七日、日本からパリ近郊の空港に空輸された静岡県産の緑茶の葉から欧 州連合(EU)の許容基準の二倍を超える一キログラムあたり一〇三八ベクレルの放射性セシウムが検出されたため、押収したと発表した。福島第一原発の事故 後、フランスに輸入された日本産食品から放射性物質が検出されたのは初。
EUでは三月下旬から福島や東京など十二都県産の食品を輸入する際、放射性物質検査を義務付けているが、静岡県産の食品は対象外としていた。ただフランスは日本からの食品に対して独自に検査していた。
フランスは今回の結果を受け今後、静岡県産の検査を強化していくことを決定。さらに欧州全体でも従来の十二都県産に加え、静岡県産も検査対象とするよう欧州委員会に要請する。AFP通信によると、出荷元などは明らかにされていない。

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この静岡茶問題の続報をupします。フランスは静岡県への信用を失ってしまった模様。なんともつらい話です。

47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062001001030.html
(青字化筆者)


仏、静岡産食品を全量検査へ 緑茶の基準値超えで

 フランス政府が、静岡県から輸送された茶葉で基準値を上回る放射性物質が検出されたのを受け、今後輸入する静岡 県産食品について全量を検査する方針を示していることが20日、分かった。これまでもサンプル検査を実施しており、今回の問題を受けて規制を強化するとみ られる。
フランスが示した全量検査の方針は、他の欧州連合(EU)諸国にも波及する可能性があり、静岡県の農産物の輸出に影響を与える恐れがある。農林水産省は輸出業者に再発防止の徹底を求めていくことにしている。
農水省によると、フランス政府が在フランス日本大使館に対して、静岡県産の食品を全量検査する方針を伝えてきた。

2011/06/20 20:02   【共同通信】
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お茶を輸出した会社は自主検査を行っていたらしいのですが。

(青字化筆者)

仏で基準超えの茶は玄米茶 業者「自主検査では基準内」

2011年6月20日22時19分

フランス政府が、静岡の茶から欧州連合(EU)の基準の2倍にあたる1キロ当たり1038ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した問題で、静岡県 は20日、輸出時に発行した証明書から、この茶葉は同県御前崎市の茶商工業者が製造した玄米茶だと発表した。ただ、業者は、茶葉の自主検査では基準(1キ ロ当たり500ベクレル)を下回っていたとしている。
同県経済産業部によると、この商品はフランスへの輸出用で、国内での流通は無いという。重量比で約45%を占める玄米は昨年以前に収穫したもので、残り が今年の一番茶。茶葉は、県内の複数の産地にある自社茶園で栽培したものを交ぜており、県外産はブレンドしていないという。
県は業者に対して、フランスで検査対象となった玄米茶の回収を要請。在庫の玄米茶もサンプル回収し、21日に厚生労働省横浜検疫所で再検査する。調査を進めて茶葉の産地を特定する方針。
フランス政府はEUに対し、静岡県内で生産された全ての食品には放射線量が基準値以下であることを示す証明書の添付を、義務づけるよう要請する。
一方、この業者は朝日新聞の取材に対し、検査結果に疑問を呈した。茶葉の6回の自主検査では、最も高い数値でも1キロ当たり約400ベクレルだったとい う。業者は「玄米が半分近く交ざっているのに、この検査結果は納得できない。基準を上回ったことは一度もない」と強調した。(後藤遼太、上沢博之)

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この件に関する静岡県の意見(6/22発表)はこちら(6/22追加)

関東のホットスポット3

関東にあるホットスポットに関する住民の反応、自治体の対応について毎日新聞が報道していたので紹介します。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110621k0000m040125000c.html
より

放射線量:首都圏にも広がる不安…「わが子が心配」

 東京電力福島第1原発事故の影響で、首都圏でも大気中の放射線量が比較的高い地域があることが分かり、市民の間で不安が広がっている。福島県内の ように、年間の推計被ばく線量が20ミリシーベルトを超えるような地域があるわけではなく、各自治体は冷静な対応を呼びかける。だが、市民の間では「ホッ トスポット」と呼ぶ声も上がり、自治体は対応に追われている。【早川健人、橋口正、和田浩幸】

 ◇放射線講座、熱心にメモ

千葉県柏市内で18日に開かれた「放射線講座」。講師の専門家が「安全と安心は一緒ではない。科学的に安全な数値でも、それが安心につながるかは 別」と説明すると、350人以上の参加者が熱心にメモを取った。企画した地元の私立幼稚園協会の溜川(ためかわ)良次会長は「経営者と保護者の判断材料に してほしい」と話す。

 ◇土の入れ替え署名1万人

3歳と1歳の男児がいる市内の主婦、大作(おおさく)ゆきさん(33)らが幼稚園・学校や公園の土の入れ替えなどを求めて署名運動を始めると、周辺の「幼稚園ママ」らの口コミで、署名は1万人を超えた。
しかし、市から具体的な返答はなく、長男が通う幼稚園も放射線対策には消極的という。大作さんは「7月から休ませようか」と思い悩む。
同様の署名の動きは栃木県や茨城県、東京都の父親や母親にも広がる。大作さんは「みんな、わが子が心配なんです」。柏市や千葉県我孫子市では、園庭の表土を削り取る作業を実施した幼稚園もある。
一方、千葉県には、公式の測定場所が県内1カ所しかないことに批判が集中。県が5月末から小学校などの放射線量測定を始めたところ、柏市内の公園 で1時間当たり0.54マイクロシーベルトを記録。南南東約50キロの公式測定場所では同約0.08マイクロシーベルトで、父母の不安を裏付けた。
同市など県北西部6市も「東葛地区放射線量対策協議会」を結成し、独自測定した結果、流山市内の公園で最高0.65マイクロシーベルトを記録した。
調査結果は、文部科学省が定めた校庭などの利用時の暫定的目安の1時間当たり3.8マイクロシーベルトを下回る。だが、保護者が懸念するのは、8割超の地点で、同省が目標値とする年間限度1ミリシーベルトから逆算した同0.19マイクロシーベルトを上回っていることだ。
県の調査で市内で唯一、同0.19マイクロシーベルトを上回った野田市の保育所は、20日から砂場とすべり台周辺の立ち入りを禁止した。保育所長 は「これから泥遊びをさせたいのに」と言葉少な。根本崇野田市長は「騒ぎすぎと言われようと、市民の不安を払拭(ふっしょく)しなくてはならない」と説明 する。6市の調査で最高値が出た流山市の公園では「数値を下げるため」として、急きょ草刈りが実施された。
都内でも、放射線量を独自測定し、結果を公表する動きが広がっている。
一部報道で「ホットスポット」があると指摘された葛飾区では5月以降、住民からの問い合わせが殺到。今月2日から区内7カ所で放射線量の測定を始 めた。結果は毎時0.1~0.2マイクロシーベルト台で推移。同区はホームページと広報誌で結果を公表し、希望者にはメール配信もしている。

 ◇リスク判断難しい/自治体は不安解消を

なぜ首都圏でも「ホットスポット」があるのか。
放射線の環境影響に詳しい山沢弘実・名古屋大教授によると、放出された放射性物質は一様には広がらず、雲のように塊になったものが風で流され、雨 とともに降下する。このため地表の放射性物質の濃度はまだらになる。山沢教授は「放出量が多く、関東方面への風が吹いた3月20~22日に広がったものが 降雨で沈着した影響が大きい」と話す。
千葉県柏市などで計測された毎時0.5マイクロシーベルト程度の場所で、1年間屋外にいた場合に浴びる放射線量は約4.4ミリシーベルト。佐々木 康人・日本アイソトープ協会常務理事は「被ばく量は少しでも下げた方がいい。ただ、仮にがん死亡率が高まるとしても0.02%程度で、2人に1人ががんに なる時代にそのリスクの大きさを判断するのは難しい。過度に不安で過ごすことで受けるストレスや健康への影響、生活上の他のリスクと比べて考えてみること が大事」と指摘する。
どのような対策があるのか。首都大学東京・加藤洋准教授(放射線計測学)は「草を植えれば粉じんが舞うのを防げるし、草を刈り取れば土壌の放射性 物質の濃度が低下する」と話す。野口邦和・日本大専任講師(放射線防護学)は「自治体が住民の求めに応じて計測し、不安を解消する仕組みを整えるべきだ」 としている。【杉埜水脈、久野華代】
毎日新聞 2011年6月20日 23時54分(最終更新 6月21日 2時34分)

Links:ガイガーカウンターの機種・測定法について

(6/21 リンク追加)
放射線測定器の機種や測定法についてのリンクです。

放射線・放射線測定器のメモ

http://www.mikage.to/radiation/ 


GeigerCounterMeasurement - *ガイガーカウンターでの測定、数値について

http://www.makisima.jp/engineering-lab/wiki.cgi?GeigerCounterMeasurement


簡易放射線量測定器でできるだけ良い測定を行うコツ

https://docs.google.com/document/pub?id=1wTJmhKLhGI8gUUJGP3Dcro3fIXa037B6gSsBzGP32oU


福島第一原発事故 放射線量率の個人測定結果の解釈と利用について

http://ameblo.jp/study2007/entry-10901214519.html


中部大武田先生のお勧めのガイガーカウンター(6/21追加)
http://takedanet.com/2011/06/post_1dba.html

2011年6月18日土曜日

福島原発事故発生後2ヶ月間の日本全国の被ばく線量の暫定試算

2011年6 月15日付で(独)日本原子力研究開発機構が世界版SPEEDI(Worldwide version of SPEEDI)を用いて、日本全域での被ばく線量を暫定試算を発表しました。


東京電力福島第一原子力発電所事故発生後 2 ヶ月間の
日本全国の被ばく線量を暫定的に試算(PDF)


http://www.jaea.go.jp/jishin/kaisetsu03.pdf 

p.1の本試算を正確に理解するための重要事項を必ず読んでください。

また、
あくまでも計算シミュレーションであり、放出量情報も暫定的な数値に
準拠しているため、実際の線量を保証するものではありません。
本計算結果は、1 日24 時間野外に人がいることを仮定した計算であり、屋内にいる場合は線量が下がるため、実際の被ばく線量に対して過大評価になる。
とあるように、これは(ずっと外にいない)人間の被ばく量というよりは(ずっと外にある)土壌や作物や建物の汚染と見る方がよいのかもしれないと思いました。

p.3の図1のみ転載します。p.4(添付図2)に事故発生から2ヶ月間のI-131 の吸入による実効線量の試算結果があります。