2011年5月6日金曜日

映像:4/29京大小出氏、被ばく、リスク評価について語る

2011年4月29日(金)に行われた、小出裕章氏 (京都大学原子炉実験所)「悲惨を極める原子力発電所事故」の映像です。 会場:明治大学アカデミーコモン内 アカデミーホール

とくに重要な後半部分をyoutube映像を貼り付けます。

5-6に小出先生が3/15東京で測定した放射線量の数値が現れます。衝撃的な数値でした。






講演全部見たい方はこちら(ひとつのファイルにまとまってます)→ http://vimeo.com/23141252

また、文字情報が欲しい方はこちらに小出先生が講演用に作成した資料があります。
http://chikyuza.net/n/archives/9063

2011年5月5日木曜日

Web、映像:水産物の放射能汚染、海洋調査について

今回は海洋汚染について2件紹介します。


まず、1件目は水産物の放射能汚染に関するHPです。

三重大学 生物資源学部 准教授 勝川 俊雄さん(水産学)のHPの

水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと

という記事はとても詳しく参考になります。ぜひご一読を。 

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2件目 国際環境NGOのグリンピースが、日本の領海で海洋調査を行いたいと申し出ていますが、実質許可が下りていない状態です。

だめと言われると隠すものがあるのか?思ってしまいます。海は日本だけのものではない。世界に向けて情報公開を進めるためにも第三者機関を入れるべきだと思います。もちろん第三者であれば、別にグリンピースでなくてもいいわけです。私個人はグリンピースのサポーターではありません。グリンピースがやっていることを個別に見て、賛同できるものに賛同しているだけです。

ただ機材と船と専門家と資金がすぐにそろうのはグリンピースのようなかなり大きな組織でなければ難しいのは確かです。


【福島原発】自由報道協会主催 -グリーンピース海洋調査についての記者会見

記者会見の背景(グリンピースHPより抜粋、傍線筆者)

グリーンピースは、「虹の戦士号」の船籍国であるオランダ政府を通じて、福島第一原子力発電所周辺の海域で、海洋の放射能汚染を調査するための調査計画を日本政府に提出し許可を求めていました。
この調査では、海水、底質、海棲生物(魚、海藻、貝類を含む)のサンプリングを広範囲に行い、放射能汚染の測定と核種分析を行うことを計画しています。
また、漁業関係者が、東京電力に対し補償を求めるときに必要なデータも集めていく方針です。
しかし、日本政府がオランダ政府(4月27日付)とグリーンピース(4月28日付)に伝えた許可内容は、領海内での調査を認めないもので、広範囲なデータを必要とする海洋における放射能汚染の調査を行うには十分ではありません。

記者会見では、
・日本政府がどのような海洋調査を実施しているのか(魚の身の部分だけ調査、グリンピースは頭や骨も含め、全体を調査しないと生態系への影響は評価できないとの立場)

・グリンピースの調査の目的(データは政府公式データに加え、なんらかの第三者機関のデータも必要。グリンピースのデータは漁業者が補償を求める際にも使える。また政府の調査よりも詳細に行う必要を感じる)

・グリンピースの調査に対する姿勢(反原発を掲げているが、データは正確に出す。政府のデータと同じものが出れば、そう公表する。現に福島県の放射線調査をした際は、政府と同様のデータが出たと発表している。調査を行って安全に魚介類を食べられるようにしたい。)

・日本政府がグリンピースにどのような対応したのか(実質拒否と取れる限定許可に留まっている)

・日本のマスメディアはこの件、ほぼ無視していること

・日本でグリンピースは「反体制団体」と見られ、受けが悪いことについて(捕鯨に関する過激な行動で知られるシーシェパードは元グリンピースの活動家が組織しているが、全くの別団体ということ)

などかなり率直なやりとりが、ジャーナリストとグリンピースの間で行われていて、興味深いです。

ustreamはこちら→http://www.ustream.tv/recorded/14399200

同じ映像がyoutubeにもありました↓












なお、日本政府にグリーンピースの海洋調査を許可してもらえるよう、助けたいと思う方はこちらへどうぞ→署名ページ



2011年5月4日水曜日

福島の学校の校庭表土を除去する動き

国が福島県の放射能で汚染された地域(とくに学校)の除染について、明確な指示を出さずにいる中、郡山市では独自に小学校の校庭の表土の除去を始めています。結果、校庭の土から出る放射線が大きく減少しました(下の表を参照)

土の置き場どうするかという問題はありますが、すぐにでも福島全域に広がってほしい動きです。汚染された土は、汚染を起こした事業者である東電、監督責任のあった国がすみやかに引き取るための策を講じるのが筋でしょう。

とくに文科省は汚染された地域の学校に通えと命令している以上、除染を行い、学校の環境を少しでもよくする道義的責任があります。被ばくは累積します。のんびりと土の置き場を検討してから、除染では遅すぎます。子供をそこに置くことを決めた以上は、できる限りのことを迅速に行って、被ばくを最低限にするのは人として当たり前ではないのでしょうか。

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郡山市の取り組みを紹介します。

「郡山市立薫小学校の校庭の表土を除去しました」

福島県郡山市ウェッブサイト
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?NEXT_DISPLAY_ID=U000004&DISPLAY_ID=U099000&CONTENTS_ID=23270&LANG_ID=1
より抜粋

4月27日、福島第1原発事故による放射能対策として、郡山市立薫小学校の校庭と鶴見坦保育所の庭で、表土を除去する作業を行いました。
薫小学校は、4月14日の文部科学省の調査で、地表から50センチの高さの放射線量が3.8マイクロシーベルト/時と、国の暫定基準(保育所・幼稚園・小 学校は高さ50㎝、中学校は高さ1mの空間線量率が3.8マイクロシーベルト/時以上)を上回り、屋外での活動が制限されています。
郡山市では、より安全面に考慮し、小・中学校については、1cmの高さで3.8マイクロシーベルト/時、保育所等については、幼い子どもがいることから、1cmの高さで3.0マイクロシーベルト/時を目安に、校庭などの表土除去を行うことにしました。
薫小学校では、午前9時前から放射能の測定を行い、散水車を使って砂ぼこりが上がるのを抑え、道路などを平らにする「グレーダー」など3種類の重機を使って、3センチほど表面の土を削りました。
また、鶴見坦保育所では、庭に植えられていた芝生をはがす作業を行いました。
作業後の測定の結果、次のとおり効果が確認されましたので、他の小・中学校や保育所などでも、連休にかけて作業を行う予定です。

線量測定結果

施設名地表からの高さ4月7日4月27日
除去前
4月27日
除去後
薫小学校
1cm
5.5
4.1
1.9
50cm
4.5
※1mの数値
3.3
1.9
鶴見坦保育所
1cm
4.7
4.5
0.9
50cm
3.4
3.1
0.9
※単位:マイクロシーベルト/時

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福島原発震災による土壌汚染について(ver. 2 校庭などの土壌表面剥離対策)
http://www.chernobyl-chubu-jp.org/_userdata/fukushimaQ&A2.pdf


NPO(特定非営利活動法人)チェルノブイリ救援・中部
が、表土の剥離のやり方を提案しています。一部抜粋。
(1) 剥離する予定の校庭・園庭の放射線を測定する(土壌表面と上1m)。出来るだけ測
定点を多くし精密な汚染地図を作る。
(2) 表土剥離の前に、散水などで土ぼこりの飛散を防ぐ処置を行う。
(3) 作業に当たっては、マスクなどで埃の吸引を防ぐ。
(4) 校庭・園庭の面積を測り、表層5cm程度を剥離した場合の土壌体積を求める。
(5) 校庭・園庭の片隅に、剥離した土壌を埋め込むだけの容積より少し深めのトレンチ
(横溝)を掘る。
(6) トレンチに大きなビニールシート(ブルーシートやビニールハウス用等)を敷く。
(7) 土壌表層を剥離しトレンチ内に埋設する。
(8) 埋設が終わったトレンチの上部に、汚染していない土壌を盛り土する(約30cm)。
埋設した汚染土壌からの放射線の輻射もほぼ問題ないレベルに抑えられる。
(9) 改めて、校庭・園庭の放射線を測定する。
以上で、剥離した廃土の暫定的処理が可能であり、子ども達の内部被曝や外部被曝も避け
られます。剥離した汚染土壌を校庭の片隅などに放置すれば、子ども達が近寄ったり、外
部被曝の危険もありますので注意が必要です。


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また中部大学武田教授も福島の除染の必要性を訴え、汚染土は最終的には福島原発に戻すことを提案しています。

■原発と生活 08 「クリーン福島」・大作戦
■決まっています。 汚染土の捨て場

Fukushima moms call out for help to save children

Moms in Japan are calling out for help to the foreign press. Please have a read.
http://mscr2011.jugem.jp/?eid=4

 Please help! 
Children in Fukushima are at risk!

The area within 20 km radius of the Fukushima Daiichi nuclear power plant was designated as a “caution zone”, where people are prohibited by law from setting foot. There is however no evacuation instruction yet issued for the areas near this zone, so that children go to school every day just as before.
 Recently, the Ministry of Education announced the following statement for 13 schools in the cities of Fukushima, Koriyama and Date: 

1) When air dose rate on their schoolyard and playground is below 20mSv / year or 3.8μSv / hour, outdoor activities are "safe" so that the facilities can be used as usual.
2) For the facilities exposed to the dose rate exceeding the level set as above, outdoor activities should be limited to one hour per day and kindergartens and daycare centers should not allow their children to play in the sandbox..

 The threshold established by the Ministry of Education for children is higher than for the area currently subject to planned evacuation and six times higher than for the "radiation controlled area".  Besides, this threshold of 20msv/year was found to be equal to the upper limit of exposure rate for nuclear power plant workers in Germany. 

Schoolyards and playgrounds in Fukushima
Below 20mSv/year,  3.8μSv/hour
Radiation controlled area 1
At or higher than 1.3mSv/3 months,  0.62.2μSv/hour
Nuclear power plant workers in Germany 2
Below 20msv/year

Currently, 75 percent of elementary and middle schools in Fukushima under survey is   reported to be contaminated as highly as in the "radiation controlled area".  Although children are not allowed to stay for longer than one hour in the
playgrounds and parks with a 3.8μSv or higher level of contamination, this threshold level seems to be too high to protect them from radiation poisoning.  Possible risks for children, who are several times more susceptible to radiation exposure than adults, thus remain ignored by the Japanese authorities.

 What will happen to the children ten or twenty years later?  
All the parents in Fukushima are in agony considering their future.  
A lot of people are beginning to raise their voices to say: Things shouldn’t remain as they are, 
we must save children.  
Faced with great authority of the Japanese government and TEPCO, however, they are yet unable to find any concrete solution.

We call for the following three actions from the government, Tepco and other authorities concerned.
1)     Establish a lower exposure threshold for children;
2)     Take as early action as possible to remove the contaminated soil from the schoolyards where a radiation level exceeding the set threshold is detected, or to allow the children at those schools to study at other schools outside the contaminated area;
3)     When evacuation of children with or without their parents is necessary, ensure that they can find appropriate hosting facilities and are supplied with the sum of compensation enough to sustain their livelihood.


Since TEPCO sponsors a number of nation-wide mass media, major TV stations and newspaper companies in Japan are not positive about such actions.  We therefore would like to appeal to you press people outside Japan for assistance. 
Please report as much as possible on this problem.  Please disseminate it to the world.
Please pursue the status quo of the children being exposed to radiation.
Please endeavor to save the future of children together with us.

Acting Committee
Moms to Save Children from Radiation (MSCR)

1  "Radiation controlled area" is an area where the detected radiation level exceeds 1.3mSv/3 months or 0.62.2μSv/hour so that unnecessary entry in there is banned by regulation.  It is then designated as an “individual exposure controlled area”, where exposure rate is monitored and controlled for each of those working for radiation-related facilities so that the total exposure rate for an individual could not exceed a certain tolerated level. 

2  The online version of a German high-end magazine Der Spiegel has criticized the maximum radiation dose for children set by the Japanese government, pointing out that the limit for childrens exposure is as high as the level set for the German nuclear plant workers.  http://t.co/xj8cWfw

See also: “The Results of Environmental Radiation Monitoring in Soil and Dust at the Schools and other Facilities in Fukushima http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1304929.htm
“Preliminary Consideration on the Use of School Buildings and Yards in Fukushima” by the
Ministry of Education
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305173.htm
english

2011年5月3日火曜日

5/2対政府交渉『子どもに「年20ミリシーベルト」撤回』を求める

4 月21日の対政府交渉に続き、『子どもに「年20ミリシーベルト」』撤回を求める交渉が行われました。

【対政府交渉】『子どもに「年20ミリシーベルト」撤回』を求める!
【日時】 5月2日(月)
【場所】 参議院議員会館 1階講堂 
【呼びかけ団体】グリーンアクション/フクロウの会/美浜の会/国際環境NGO FoE Japan

13:30 – 14:00 厚生労働省との交渉 3月28日交渉での「子どもに『年20ミリシーベルト』撤回を要求!」への賛同署名提出(署名数は海外のものを含め、1074団体 53193人)など
14:30 – 16:00 文科省、原子力安全委員会との交渉

こちらに文科省・原子力安全委員会との交渉の様子が録画されています。
ぜひご覧ください↓






ustreamはこちら→http://www.ustream.tv/recorded/14425806


以下、【プレスリリース】誰がどう決めたか?迷走し始めた「子どもに年20ミリシーベルト」政治決断(2011/05/02)より抜粋:


◆厚生労働省:
「放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならない」しかし、放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの是非は答えず。(実態:福島県の学校の75%以上が管理区域と同程度の汚染)
◆文部科学省:
自治体の除染作業に「ブレーキはかけないが、やる必要はない」
◆原子力安全委員会:
「20ミリシーベルトは基準としない。20ミリシーベルトを安全とする専門家はいない」
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福島の原発事故を受け、文部科学省が19日に発表した学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の暫定的目安「20ミリシーベルト」は混迷を深めている。
本日、この問題を憂慮するグリーン・アクション、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japanの呼びかけにより、政府交渉が開かれた。
交渉は、まず厚生労働省、次いで、文部科学省、原子力安全委員会と行われたが、
下記のように「20ミリシーベルト」の認識や決定プロセスに関して、省庁側は明確な回答を行うことができなかったばかりでなく、原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」を基準としては認めていないと発言。この基準を、どの省庁がどのように決めたか、謎は深まるばかりだ。
  • 厚生労働省は、放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならないと発言したものの、放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの是非については回答しなかった。
  • 原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」は基準として認めていないと発言。また、安全委員会の委員全員および決定過程にかかわった専門家の中で、この20ミリシーベルトを安全とした専門家はいなかったと述べた。
  • 原子力安全委員会は、19日14時頃に助言要請を受け、16時に「20ミリシーベルト」を了解すると回答しているが、この間、正式な委員会は開催 されなかったものの、4名の委員が参加する会議が開かれた。これをなぜ正式な委員会としなかったかについては、明確な回答はなかった。
  • 原子力安全委員会は、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーが、「100ミリシーベルト以下であれば、安全」と繰り返していることに関して、「調査し、それが事実ならば対応する」と発言した。
  • 文部科学省は、屋外活動を許容する「毎時3.8マイクロシーベルト」という基準に関して内部被ばくを考慮していないことを認めた。理由として、ほ こりなどの吸引は、全体の被ばく量の2%程度であり、軽微と判断したと説明。しかし、内部被ばくの評価の前提としたデータを示さなかった。
本交渉において明らかになった事実関係およびそれに基づく市民グループ側の要請はこちら
市民グループ側は、「20ミリシーベルトという基準が、だれがどう決めたのか。
原子力安全委員会の議論の過程で、20ミリシーベルトを安全だとした専門家、委員は一人もいない。すなわち、20ミリシーベルトを了解した決定そのものの 根拠が崩れたということ。20ミリシーベルトによって、福島県の子どもたちがさらされているリスクをこれ以上放置するべきではない。政治的な決断が必要 だ」として、20ミリシーベルト撤回をあくまで求めていく姿勢だ。
<発出元・連絡先>
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 Tel: 06-6367-6580   Fax:06-6367-6581
グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103. Tel: 075-701-7223 Fax: 075-702-1952
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号 同事務所AIR気付 el:03-5225-7213  FAX.03-5225-7214
FoE Japan
東京都豊島区池袋3-30-8 みらい館大明1F  Tel 03-6907-7217  Fax: 03-6907-7219

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前回の交渉の様子はこちらをご覧下さい。
4/21対政府交渉の様子

(http://e-shift.org/を参照して、一部情報を再構成しました)

2011年5月2日月曜日

安全委、委員会開催せず、たった2時間で「子供に年間20mSV」を助言

毎日jpより転載(傍線筆者)

福島第1原発:安全委2時間で「妥当」 基準値助言で

 福島第1原発事故で、文部科学省から小中学校などの屋外活動を制限する放射線量の基準値への助言を求められた国の原子力安全委員会(班目<まだら め>春樹委員長)が、正式な委員会を招集せず、助言要請から約2時間後には「妥当だ」との助言をまとめ回答していたことが、関係者の話で分かった。
委員会が開かれなかったため議事録も作られておらず、助言までに至る議論の内容が確認できないことも判明。審議の検証ができなくなった異例の事態に「国の政策を追認しただけだ」と批判の声が上がっている。
子供に年間20ミリシーベルトの被ばくを認めることになる今回の基準に対しては、内外の専門家から批判が続出。内閣官房参与の小佐古敏荘・東大教授が辞任する一因ともなった。
関係者によると、文科省などが「年間の積算放射線量が20ミリシーベルトに達するかどうかを目安とし、毎時3・8マイクロシーベルトを学校での屋 外活動の基準とする」との原案への助言を安全委に求めたのは4月19日午後2時ごろ。安全委は正式な委員会を開かず「委員会内部で検討し」(関係者)、午 後4時ごろに「妥当だ」と回答した。だが、議事録が残っていないため、安全委内部でどのような議論が行われたかは明らかでないという。
安全委事務局は事実を認めた上で「9日ごろに文科省から相談したいとの依頼があり、委員らが複数回議論し、その都度結果を文科省に口頭で連絡していた。(正式な検討時間の)妥当性については発言する立場にない」としている。
 基準の撤回を求めている環境保護団体、FoE(地球の友)ジャパンの満田夏花さんは「独立した規制機関であるはずの安全委員会が、ほとんど議論も せずに国の政策を追認したことは明らかだ」と指摘。「子供の健康を守るという重要な責務も、社会への説明責任もまったく果たしていない」と批判している。

各地の原発、電源車が出力不足

東京電力の福島第一原子力発電所の事故を受けて、各地の原発では、電源の喪失に備えて新たに電源車などを配備しています。しかし、NHKの調査により、その多くが、原子炉を継続的に冷やして100度未満の安定した状態にするには出力が足りないことが判明しました。

現在のところ、すべての原子炉を同時に冷却できると答えたのは、北海道電力の泊原発だけという恐ろしい事態です。

NHKかぶんブログより抜粋

各地の原子力発電所 電源対策調査 NHK調べ・4/29現在
●日本原電(東海第二、敦賀) 
  【配備済み】
  東海第二に700kVAを3台
  敦賀に220kVAを2台、800kVAを2台         
  【今後配備】
  東海第二に今年11月までに1825kVAを3台
  敦賀に来年3月までに1825kVAを4台
      
●北海道電力(泊)
 【配備済み】
  3200kVAを1台
 【今後配備】
  今後2年程度で移動式大型発電機(台数は未定)

●東北電力(女川、東通)
 【配備済み】
  女川に400kVAを4台、東通に400kVAを3台
 【今後配備】
  東通に今年9月までに大容量電源装置を1台
  女川についても導入予定(時期は未定)

●東京電力(柏崎刈羽)
  【配備済み】
   4500kVAが1台、500kVAが4台、45~350kVAが5台
  【今後配備】
   来年3月までに4500kVAガスタービン発電機を1台

●中部電力(浜岡) 
  【配備済み】
   125~300kVAを合計12台
  【今後配備】
   来年度初めに大容量ガスタービン発電機を3台

●北陸電力(志賀) 
  【配備済み】
   300kVAを合計5台
  【今後配備】
   2年以内に各号機に4000kVAを1台ずつ

●関西電力(美浜、高浜、大飯) 
  【配備済み】 
   各号機に400~800kVAを2台ずつ
  【今後配備】
   今年9月までに各号機に1800kVAを2台ずつ
   ※ただし美浜①号機のみ1800kVAを1台

●中国電力(島根) 
  【配備済み】
   各号機に500kVAを1台ずつ
  【今後配備】
   年内に12000kWガスタービン発電機を2台

●四国電力(伊方) 
  【配備済み】
   4500kVAを1台、各号機に300kVAを1台ずつ、各号機に75kVA1台ずつ  
  【今後配備】   
   今年10月末①~②号機に1825kVAに各1台追加
   来年4月末までに③号機に1825kVAを2台追加

●九州電力(玄海、川内) 
  【配備済み】
   各号機に500kVA1台ずつ   
  【今後配備】
   1年程度で大容量発電機