除染したら、放射線が減って、安心して暮らせるようになるのでしょうか?
何人かの専門家の意見を見ると、かなり難しい、場所によっては無理であることがわかります。
福島市の渡利地区で除染活動をしている神戸大学の山内知也教授によると、
渡利地区では除染しても3割しか放射線が低くならなかったということです。また、コンクリやアスファルトや屋根瓦にセシウムが吸着していて、洗っても落ちない。線量を低くするにはコンクリ、アスファルトをはいで、屋根を張り替えるしかないということです。
これは決して容易なことではありません。町を作り変えるくらいの考えで行わなければならないようです。
詳しくは9月29日のMBSラジオたね蒔きジャーナルを聞いてください。
---------------------------------------------------------------------------------
また、田中龍作ジャーナル【福島・飯舘村】 「先ず帰還ありき」 農業の現実に目を背ける政府2011年10月5日 00:26 によると、
原発事故後、間もなく飯舘村に入り汚染状況を調べた京都大学の今中哲二助教は除染についてこのように述べています。
「除染でゼロになることはない。半分になればいい方。まして畑は無理。チェルノブイリも除染はあきらめた」。
----------------------------------------------------------------------------------
福島市で除染活動をしている京都精華大学の細川教授は
「除染活動を通じて見えてきたこと」というブログ記事にて、次のような重要な指摘をしています。
(青字化筆者)
福島県やいくつかの市町村では、圧力水洗浄、つまり放射性物質を含む汚れを高圧ポンプで洗い流す方法を提唱している。この方法だと、除染現場から汚染を移動させることはできても回収することができない。汚染水の行き先を考えずに「洗え、洗え」では、放射能を拡散させ二次的な汚染(たとえば下流でのホットスポット形成や農業用水への混入)を招く。現時点でも下水処理場の労働者の放射線被曝は深刻な問題であるが、それがさらに悪化する恐れも高い。上に紹介した、山内教授も福島では、除染により、数軒先の家に汚染が押し流されてしまった件を放送で述べています。悪気はなくても、そういう問題も潜んでいることを認識しておく必要があるようです。
洗い流すことによる一時的効果は、住民にひとときの「安心」を与えるかも知れないが、落ち着いて考えれば、人々がたがいに汚染を押しつけ合う結果となる。 自らを守るために放射能を洗い流そうとする人も、下流でそれを押しつけられる人も、ともに原発事故の被害者なのである。被害者どうしを分断し、被害を押しつけ合うような「除染」であってはならない。行政主導の除染事業では東京電力の責任と義務が不問に付されているが、加害者企業の「汚染物引き取り責任」と賠償責任を見過ごすわけにはいかない。