大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員教授の吉田寅彦氏の文章にはっきりと書いてあったので紹介します。
「IAEAの本質を知らない日本人」
http://www.yoshida-yasuhiko.com/nanp/post-87.html
から一部抜粋しますが、上記リンクで全文読むことをお勧めします。
ノーベル賞受賞とエレバラダイ事務総長の言動で、軍縮と究極の核廃絶に努力しているがごとき錯覚をいだく日本人が多いが、これは反核・反原発の人びとの「大いなる幻想」だ。核軍縮、核廃絶とは全く無縁、しかも主目的は原発推進にある。拡散阻止は軍縮ではない。
IAEAは、そもそもアイゼンハワー大統領の"Atoms for Peace"(平和のための原子力)提案にもとづいて、原発を大いに普及しよう、しかし核物質が軍事目的に転用されるのを未然に阻止しようという2つの目的を両立するために設けられた機関だ。その後1970年にNPT(核不拡散条約)が発効して、世界中の「非核兵器国」(Non nuclear-weapon states)はすべての核物質を申告してIAEAの査察を受けることになった。これを「包括的保障措置」という。
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IAEAはチェリノブイリ事故によるがん死数を過小評価している疑いも持たれているようです。
京都大学原子炉実験所 今中哲二氏の発表「チェルノブイリ事故による死者の数」から以下の表を抜粋します。ぜひリンク先http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=412
で全文お読みください。
表中のフォーラムというのはIAEA、WHO(世界保健機構)など国連8機関にウクライナ、ベラルーシ、ロシアの代表が加わって2003年に結成された「チェルノブイリ・フォーラム」のことです。
表2.チェルノブイリ事故によるガン死数の見積もり
評価者 ガン死数 対象集団 被曝1シーベルト当りガン死確率 フォーラム(2005) 3940件 60万人 0.11 WHO報告(2006) 9000 件 被災3カ国740万人 0.11 IARC論文(2006) 1万6000件 ヨーロッパ全域5.7億人 0.1 キエフ会議報告(2006) 3万~6万件 全世界 0.05~0.1 グリーンピース(2006) 9万3000件 全世界 -
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