6月17日、日本からフランスに輸入された静岡県産のお茶の葉から、基準値の2倍以上となる放射性セシウムが検出されてしまいました。フランス政府は廃棄処分にすると言っています。
これは非常にまずい事態です。ただでさえ、福島原発事故後、日本の食品の輸入規制をしている国が多いというのにさらに信用を失ってしまいます(詳しくは農水省のHPの諸外国・地域の規制措置(6月17日現在)を参照)
国、自治体は積極的に農産物の放射線測定をして、検査が徹底しているから日本の農産物・食品は大丈夫という安心感を形成すべきなのに、逆を行っているのが残念でなりません。
東京新聞HP
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011061802000189.html
より
輸出静岡茶からセシウムを検出 EU基準2倍、仏で押収
2011年6月18日 夕刊【パリ=清水俊郎】フランス競争消費違反取り締まり総局(DGCCRF)は十七日、日本からパリ近郊の空港に空輸された静岡県産の緑茶の葉から欧 州連合(EU)の許容基準の二倍を超える一キログラムあたり一〇三八ベクレルの放射性セシウムが検出されたため、押収したと発表した。福島第一原発の事故 後、フランスに輸入された日本産食品から放射性物質が検出されたのは初。EUでは三月下旬から福島や東京など十二都県産の食品を輸入する際、放射性物質検査を義務付けているが、静岡県産の食品は対象外としていた。ただフランスは日本からの食品に対して独自に検査していた。フランスは今回の結果を受け今後、静岡県産の検査を強化していくことを決定。さらに欧州全体でも従来の十二都県産に加え、静岡県産も検査対象とするよう欧州委員会に要請する。AFP通信によると、出荷元などは明らかにされていない。
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この静岡茶問題の続報をupします。フランスは静岡県への信用を失ってしまった模様。なんともつらい話です。
47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062001001030.html
(青字化筆者)
仏、静岡産食品を全量検査へ 緑茶の基準値超えで
フランス政府が、静岡県から輸送された茶葉で基準値を上回る放射性物質が検出されたのを受け、今後輸入する静岡 県産食品について全量を検査する方針を示していることが20日、分かった。これまでもサンプル検査を実施しており、今回の問題を受けて規制を強化するとみ られる。
フランスが示した全量検査の方針は、他の欧州連合(EU)諸国にも波及する可能性があり、静岡県の農産物の輸出に影響を与える恐れがある。農林水産省は輸出業者に再発防止の徹底を求めていくことにしている。
農水省によると、フランス政府が在フランス日本大使館に対して、静岡県産の食品を全量検査する方針を伝えてきた。
2011/06/20 20:02 【共同通信】
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お茶を輸出した会社は自主検査を行っていたらしいのですが。
(青字化筆者)
仏で基準超えの茶は玄米茶 業者「自主検査では基準内」
2011年6月20日22時19分
フランス政府が、静岡の茶から欧州連合(EU)の基準の2倍にあたる1キロ当たり1038ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した問題で、静岡県 は20日、輸出時に発行した証明書から、この茶葉は同県御前崎市の茶商工業者が製造した玄米茶だと発表した。ただ、業者は、茶葉の自主検査では基準(1キ ロ当たり500ベクレル)を下回っていたとしている。
同県経済産業部によると、この商品はフランスへの輸出用で、国内での流通は無いという。重量比で約45%を占める玄米は昨年以前に収穫したもので、残り が今年の一番茶。茶葉は、県内の複数の産地にある自社茶園で栽培したものを交ぜており、県外産はブレンドしていないという。
県は業者に対して、フランスで検査対象となった玄米茶の回収を要請。在庫の玄米茶もサンプル回収し、21日に厚生労働省横浜検疫所で再検査する。調査を進めて茶葉の産地を特定する方針。
フランス政府はEUに対し、静岡県内で生産された全ての食品には放射線量が基準値以下であることを示す証明書の添付を、義務づけるよう要請する。
一方、この業者は朝日新聞の取材に対し、検査結果に疑問を呈した。茶葉の6回の自主検査では、最も高い数値でも1キロ当たり約400ベクレルだったとい う。業者は「玄米が半分近く交ざっているのに、この検査結果は納得できない。基準を上回ったことは一度もない」と強調した。(後藤遼太、上沢博之)
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この件に関する静岡県の意見(6/22発表)はこちら(6/22追加)
同県経済産業部によると、この商品はフランスへの輸出用で、国内での流通は無いという。重量比で約45%を占める玄米は昨年以前に収穫したもので、残り が今年の一番茶。茶葉は、県内の複数の産地にある自社茶園で栽培したものを交ぜており、県外産はブレンドしていないという。
県は業者に対して、フランスで検査対象となった玄米茶の回収を要請。在庫の玄米茶もサンプル回収し、21日に厚生労働省横浜検疫所で再検査する。調査を進めて茶葉の産地を特定する方針。
フランス政府はEUに対し、静岡県内で生産された全ての食品には放射線量が基準値以下であることを示す証明書の添付を、義務づけるよう要請する。
一方、この業者は朝日新聞の取材に対し、検査結果に疑問を呈した。茶葉の6回の自主検査では、最も高い数値でも1キロ当たり約400ベクレルだったとい う。業者は「玄米が半分近く交ざっているのに、この検査結果は納得できない。基準を上回ったことは一度もない」と強調した。(後藤遼太、上沢博之)
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この件に関する静岡県の意見(6/22発表)はこちら(6/22追加)
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