2011年6月2日木曜日

中国新聞:福島からの避難者ら4割が内部被曝 長崎大病院調べ

中国新聞2011年6月2日

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201106020066.htmlより(青字化筆者)

福島からの避難者ら4割が内部被曝 長崎大病院調べ

 福島第1原発事故を受け、救援活動などで現地入りした人や、現地から長崎県に避難している人たちを長崎大病院(長崎市)などが調べたところ、約4 割が内部被曝(ひばく)していることが分かった。原発作業員以外の体内放射能の測定結果が明らかになるのは初めて。健康影響は考えなくていいレベルとい う。同大の研究グループは5日、広島市中区で開かれる「原子爆弾後障害研究会」で報告する。
同大病院は3月14日から、福島県に派遣された大学や長崎県職員のほか被災地からの避難者を対象に、ホールボディーカウンター(全身測定装置)を 使って体内放射能を検査している。同月末までに検査を受けた計87人を分析したところ、通常は検出されない放射性ヨウ素131を34人(39%)から、セ シウム137を22人(25%)から検出した。
ヨウ素は体重1キロ当たり平均8・2ベクレル、セシウムは同12・5ベクレルだった。人間(成人)の体内には通常でも、放射性物質のカリウム40が50~70ベクレル存在することから、健康影響はないと考えられるという。
研究グループに参加した長崎大先導生命科学研究支援センターの松田尚樹教授は「ヨウ素やセシウムの値は予想の範囲内だった。呼吸を通じて取り込んだものが大半ではないか」とみる。4月以降に福島県内に入り、測定を受けた人の検出量はゼロに近づいているという。
松田教授は「早期の内部被曝結果がデータとして現れた。原発との距離や方向、滞在時間などの行動パターンと合わせて解析することで、今後の研究に生かせるのではないか」と話している。

これは大事な動き。

しかし、ホールボディカウンターでの測定は事故当時から福島にとどまり続けている人こそが最優先で受けられる体制がないのが信じられない。福島の人ではなく、まずすでに避難した人、一時的に福島に滞在した人など、影響の少ない人から測定し、結果を公表するというのは、どういうことか。

飯舘村の方で5/31に放射線医学総合研究所(放医研)でホールボディカウンターを受けたものの、検査結果は一切もらえず、「ただ大丈夫です」と告げられただけだったという方がいたようです。結果を出さないのが、放医研の方針だということ。どうして飯舘村の方には結果を見せないのでしょうか。

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