1.日本列島全体の放射能汚染を把握する
放射能防御プロジェクトより
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西日本土壌調査 第1弾 MAP → Google マップを開きます
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群馬大早川先生の焼却灰のセシウムをマッピングした地図もセシウム汚染の広がり方を把握するのによいと思います。
2.関東のホットスポットはどこか?
科学者有志による測定地図がまとまっているので、ご覧ください。
http://www.radioisotope.jp/map/
3.現在、東京、神奈川でどれだけの空間線量が観測されているのか?
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング
http://www.geocities.jp/environmental_radiation/
これを見ると、やはり葛飾は高めで0.4マイクロシーベルト/時くらいです。文京区本郷も0.2出ているときがあるようです。そのほかは0.1前後かもう少し低いです。
ちなみに事故前の東京の平均値は0.032マイクロシーベルト/時だということです。
4.関東のゴミ焼却場の放射能測定
焼却灰等の放射能濃度測定結果(4月26日~5月7日採取分)(PDF:187KB)
葛飾、江戸川、足立の値が高めです。
5.東日本震災の瓦礫受け入れ・焼却状況
東京都、岩手県、青森県ですでに瓦礫の焼却をしています。
http://one-world.happy-net.jp/ukeire/
静岡県島田市は試験焼却を実施しました。その結果、周辺の松葉のセシウム濃度が若干上昇したという報道があります。
東日本大震災:4カ所の松葉、セシウム上昇−−島田市試験焼却後 /静岡
毎日新聞 2012年05月10日 地方版静岡市の主婦らによる市民団体「静岡放射能汚染測定室」(葵区安東)は8日、島田市が2月に行った震災がれきの試験焼却後、同市内5カ所から採取した松葉のうち4カ所で放射性セシウム濃度が上昇したと発表した。
同測定室の馬場利子代表によると、京都大学大学院工学研究科の河野益近・教務職員(原子核工学)の協力で、ごみ処理施設から半径約6キロ以内の松葉を採取し測定。4カ所で試験焼却前の1キロあたり1・0〜14・1ベクレルから同1・9〜18・3ベクレルに上昇した。
馬場代表は「試験焼却で放射性セシウムが排出された可能性が高い」と述べた。
同市の放射能検査では焼却時の排ガス中から放射性物質は検出されず、灰の放射性セシウム濃度は放射性物質として扱わなくてよいとされる同100ベクレルを下回る同64ベクレルだった。【山本佳孝】
北九州市でも瓦礫を受け入れ、5/23から試験焼却を実施する予定のようです。
西日本で初めてとなる同市での試験焼却は23日から25日まで市内2カ所の焼却場で行われる予定。試験焼却の対象は、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり100ベクレル以下の木くずを中心とした可燃物約80トン。
6.現在、福島第一原発からはどれだけの放射能が出ているのか?
読売新聞より(最終更新 5/13)
福島第1原発は、今も毎時750万ベクレルの放射性物質を大気中に放出し、大半が2号機からとみられる。排気口は「ブローアウトパネル」(縦4.3メート ル、横6メートル)と呼ばれ、発電中に建屋内の気圧が高まった際に開放するために設置されている。1号機の水素爆発の衝撃で開いたとみられ、高い放射線量 のため放置されている。除染をしながら来年3月までに新たなパネルで閉じる。毎時750万ベクレルというのは少ないのか? 多いのか? 数字だけ見るとよくわかりませんが、
Bloombergより (更新日時: 2012/03/11 17:56)
3月11日(ブルームバーグ):東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は11日夕の記者会見で、福島第一原子力発電所の放出放射線量について、毎時0.1億ベクレルと事故直後に比べ8000万分の1になっていることを明らかにした。ということなので、事故時に比べれば大気への放出量は大幅に減ったのでしょう。
しかし、同時に次のことを理解しておく必要があります↓
7.大気と海への放出は福島第一原発の原子炉内にあった放射性物質の2~5%に過ぎない。
3.11東日本大震災後の日本より
これだけの汚染を引き起こしたといっても、実は1-3号機にあったCs-137のわずか2-5%にしか過ぎないのです。残りの90%以上はまだ原発敷地内に残っているのです。陸地に沈着したセシウムの量は8-16PBq、全体から見るとたった数%なのに、これが今がれき処理や廃棄物処理で大騒ぎを引き起こしています。もしチェル ノブイリのように原子炉が爆発してもっと多くの放射性物質が放出されていたらどんなに大変なことになっていたか、この数字から見ても想像できると思いま す。
8.福島第一原発の空間線量はどれくらいか?
東京電力HPより
一番高いのは事務本館南側で、240マイクロシーベルト/時程度です。
- 2012年5月22日
- 福島第一原子力発電所の現状について【午後0時00分時点】
9.現在の福島第一原発近辺の町の空間線量はどれくらいか?
福島県原子力センター
http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/dynamic/C0001-PC.html
nGy/h (ナノグレイ/時)というわかりにくい単位が使われてますが、こちらで単位変換できます。
モニタリングポストの中で一番高いのは、双葉町山田で17.328マイクロシーベルト/時。
10.福島第一原発、各号機の現況:
東京電力HPに工事、作業の状況が出ています。
中でも気になるのは4号機です。
福島第一原子力発電所 4号機の現状
原子炉建屋で、燃料取り出し用カバーの設置の本工事に4月17日より着手いたしました。燃料の取り出しは平成25年12月開始を目標にしています。
併せて4号機原子炉建屋への雨水浸入対策を進めてまいります。
4号機原子炉建屋は傾いておらず、燃料プールを含め地震で壊れることはありません4号機原子炉建屋は、水素爆発等により建屋の上部が損傷した状態となっていますが、下記の項目を確認し、燃料プールを含め地震で壊れることがないことを確認しています。
詳細は、こちらからご確認下さい。
と東電は言っていますが、どうなんでしょうか。地震は震度6強までなら、大丈夫だというシュミレーションをしたと言っていますが。じゃあ、震度7だったら? 茨城を襲った竜巻が通過しても大丈夫なのでしょうか?大いに疑問です。
4号機のことを心配して、国連主導の独立したアセスメントチームを入れてほしいという署名もあるくらい事態を憂慮している人は大勢います。
そして、5/22の東京新聞で、1号機と2号機の格納容器が壊れているため、水がほとんどたまっていない可能性があるという報道がありました。
東京電力福島第一原発1号機には毎時六トン前後の冷却水が注入されているのに、格納容器内の水位はわずか四十センチほどしかない可能性が、原子力安全基 盤機構(JNES)の解析で分かった。2号機の水位は約六十センチしかないことが実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さをあらためてうかがわせた。
漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。
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