2011年7月12日火曜日

汚染牛肉の行方

7/19情報追加


読売オンラインより(7/18)
セシウム汚染牛出荷、648頭に…新潟・山形も 放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題で、福島県は18日、新たに県内7戸の畜産農家で汚染された疑いのある稲わらが与えられ、計411頭が出荷されたと発表した。
新潟、山形県も、放射性セシウムに汚染された宮城県産の稲わらを使用した畜産農家があり、それぞれ24頭と70頭を出荷していたと発表。福島県で判明していた143頭と合わせ、汚染された稲わらを食べた疑いのある牛の出荷は3県で計648頭となった。
出荷された牛への汚染された稲わら投与が福島県産以外で発覚したのは初めて。新潟県の24頭は4~6月、同県内と東京都の食肉処理場に出荷されていた。
福島県産の411頭は3月28日~今月6日、福島、埼玉、栃木、群馬、兵庫県と東京都の食肉処理場に出荷。出荷したのは二本松市、本宮市、須賀川 市、白河市、会津坂下町の各1戸と郡山市2戸の計7戸の畜産農家で、本宮市の1戸が与えた稲わらからは一連の問題の中で最高値となる1キロ・グラムあたり 69万ベクレルの放射性セシウムを検出。水分を含んだ状態に換算すると、暫定規制値(300ベクレル)の523倍に相当する。福島県は、18日までの予定 だった県内全農家に対する肉用牛の出荷自粛要請期間を延長した。

(2011年7月18日22時04分  読売新聞)

リンク先に地図があるのでそちらも見てください。汚染された稲むらを食べた牛の分布がわかります。さらにSave Childさんがこの分布図と群馬大学早川由紀夫教授の東日本放射能汚染地図を重ね合わせた地図を作っています。見ておく価値があります。

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下記の報道発表を見ると、7/13時点までのセシウム汚染牛肉の流通調査状況がわかります。
7月13日東京都福祉保健局
福島県産の牛肉の放射性物質の検査結果について(第4報)

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/07/20l7d200.htm

市場に流通した6頭分の流通状況調査結果
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/07/20l7d201.htm

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毎日jpより(青字化筆者)

放射性セシウム:汚染和牛…5都府県に出荷、一部流通

2011年7月11日 22時41分
 福島県南相馬市の畜産農家が出荷した黒毛和牛11頭から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、同 じ畜産農家から出荷された別の6頭分の牛肉が東京、神奈川、静岡、大阪、愛媛の5都府県の食肉販売業者や卸売業者に販売され、一部が既に流通していたこと が、厚生労働省などの調査で分かった。関係機関は流通ルートの全容解明を急いでいる。
静岡市保健所は11日、同市清水区の食肉加工業者が計27・8キロの肉を仕入れ、残っていた肉から1キロ当たり1998ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを明らかにした。

仕入れたのは肩ロース肉で、6月11日に14・5キロを静岡県牧之原市の食肉販売業者に、13日に13・3キロを静岡市葵区の飲食店に卸売りした。牧之原市の業者は既にすべて販売、葵区の飲食店は300グラムを客に出していた。
 また、大阪府も11日、この農家の牛2頭分の食肉が、府内を中心に流通していたと発表した。うち数キロ分が、贈答用として消費された可能性があるという。府は今後、食肉を回収し放射線量を測定する予定。

 ◇福島県、出荷牛検査へ

福島県は11日、この農家が使っていた餌の稲わらから1キロ当たり7万5000ベクレルという高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。農家 は福島第1原発事故後に屋外にあった稲わらを与えたことを認めており、県は汚染源と断定。計画的避難、緊急時避難準備の両区域内にある農家約260戸から 出荷される肉牛の全頭検査を実施することを決めた県は餌の管理状況をチェックするため、11日から両区域の立ち入り調査に着手。両区域外についても今 後、立ち入り調査を実施するとともに、1農家当たり少なくとも1頭のサンプル検査を行う方針だ。
県の調査によると、井戸水や配合飼料には問題はなかったが、稲わらからは飼料の暫定許容値(1キロ当たり300ベクレル)を大幅に超える7万5000ベクレルの放射性セシウムが検出され、水分量を補正して計算した場合でも1万7045ベクレルに達した。
稲わらは原発事故前に刈り取り、事故後も4月上旬まで水田に野ざらしで置かれていた。和牛を出荷した農家は緊急時避難準備区域内にあり、1頭当た り1日約1・5キロを食べさせていたという。県の調査に対し「震災後に配合飼料が手に入らなくなり、食べさせてしまった」と説明したという。【種市房子、 野倉恵、小玉沙織】

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読売オンラインより(青字化筆者)

セシウム、牛11頭すべて規制超…南相馬の農家

福島第一原子力発電所から20~30キロ圏の緊急時避難準備区域にある福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛11頭の1頭から、暫定規制値(1キ ロ当たり500ベクレル)の4・6倍の放射性セシウムが検出された問題で、東京都は9日、残り10頭の肉からも、暫定規制値の6・4~3倍にあたる同セシ ウムが検出されたと発表した。
いずれも流通していない。一方、福島県の調査では、4月下旬以後、同区域からは2924頭の肉用牛が出荷されたことが 判明。県はすでに同市に肉用牛の出荷自粛を要請したが、さらに同区域全域で飼育されている肉用牛について畜産農家に出荷自粛要請を行うかどうか、検討に 入った。
同県などによると、南相馬市や田村市の一部が入る同区域では、原発事故前、精肉になる肉用牛約5700頭が飼育されていた。農林水産省は4月下 旬、この区域から出荷される肉用牛全頭を対象に、県が体の表面を検査などすれば出荷を認めると指導。事故後に見合わせていた出荷が再開されていた。
(2011年7月9日13時12分  読売新聞)
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また、5月の時点で「福島県の計画的避難区域内の家畜牛について、全国24都道府県が受け入れの意向を示している」との報道

がありました。もらわれていった牛たちが各地で肉として売られる際、きちんと放射能検査を実施されているのでしょうか。

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