中日新聞より(青字化筆者)
浜岡の拡散予測公表 静岡県
2012年2月14日 02時15分
静岡県は13日、浜岡原発(御前崎市)から放射性物質が放出された場合の拡散傾向のシミュレーション結果を公表した。西寄りや陸側からの風が大半 を占め、放射性物質は海側に拡散する傾向が強いが、風向きによっては内陸に向けて拡散する可能性がある。実際の気象データに基づいた拡散のシミュレーショ ンは初めて。県が昨年10月に原子力安全技術センター(東京都文京区)に委託し、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を利用し た。
原発の排気筒頂部に当たる地上100メートルから希ガス(キセノン133など)、ヨウ素131、セシウム137の放射性物質3種類それぞれ1ベクレルが1時間放出されたとの条件で、浜岡原発を中心とした約90キロ四方の24時間後の拡散状況を予測。
昨年の各月1日の気象条件に当てはめ計算した結果、ほとんどの月で放射性物質は駿河湾や遠州灘に拡散したが、7月は駿河湾から陸に向かう風で一部が静岡市沿岸にも広がった。10月には内陸部に向かう風で、菊川、掛川市や森町、浜松市天竜区などにも拡散した。
県原子力安全対策課の担当者は「避難所や避難ルートを検討する際の参考にできる」と説明。結果は原子力安全技術センターが運用する「環境防災Nネット」のホームページで公開している。
(中日新聞)
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